表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
新しいレシピの許可
373/397

「封印自体、難しいからの。出来ても、その出来栄えには個体差があるんじゃ。」



「じゃから、早く、強く、柔軟な封印を出来る術士は、それだけで守備隊の隊長クラスかその次くらいの地位におる。」



「ハルカちゃんが施した封印は、その全てを満たしておるでな。話が広まったら、間違いなく、大騒ぎになったじゃろうて。クルビス隊長の判断は正しい。」



 驚く私に、長老さん達はゆっくりと説明してくれる。

 咄嗟にやったことがそんなにすごいことだったなんて。



 うわあ。クルビスさんありがとう。

 話が広まってたら、転移局で働くのも難しくなってたかもしれない。



「ようやく実感したようじゃの。」



「良かった良かった。自己評価が低いままでは、この先、危険じゃからな。」



「アタルとは違った意味で、無自覚じゃからなあ。」



 う。気をつけます。

 ホッとしたような長老さん達を見て、自分の無自覚さを反省する。



 今まで、普通に出来てたから、何も思わなかったけど、私って結構チート寄りな能力持ってたんだ。

 普段は、意識的に好きに出来るなんて感じはないから、わからなかった。



「イメージが良いんじゃろうな。」



「育った環境のおかげかもしれんな。」



「動く物語があるんじゃろ?大昔にアタルから聞いたことがある。」



 イメージかあ。

 それは、確かに良いと思う。



 魔素を動かすのは、イメージが大切だって教わったし。

 イメージの元になるのは、ゲームやアニメ、映画なんかで色々見てるからなあ。



 こっちの世界の人たちよりは、具体的に想像しやすいと思う。

 じゃあ、もっと具体的にイメージを持つようにしたら良いのかな。



「ええ。イメージの元になりそうな魔法の出てくる物語やゲームがありました。日常的に見てましたから、最初の時も魔素を動かすのは早かったと思います。」



「そうじゃろう。」



「長も驚いておられた。」



「普通、暴走の一度や二度はあるもんじゃが、それもなかったしの。」



「魔素の暴走は特に気をつけて訓練しましたから。」



 私の魔素で暴走したら、シャレにならない被害が出そうだったし。

 クルビスさんにヤケクソで告白した時だって、ちょっと興奮しただけで、周りにすごい被害が出たからなあ。



 あの時は、自分で自分が怖くなったっけ。

 でも、クルビスさんがしょっちゅう共鳴してくれたから、精神的に落ち着くのは早かった気がする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=721049258&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ