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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
転移局のお仕事ー相談事
233/397

12

 ******************




 一通り話が出来てスッキリしたので、クルビスさんと食事を取りに下にいく。

 食事時だったのか、いつもより隊士さんの数は多かった。



「おお。お疲れさん。帰ってたんだな。」



 カウンターに並んでいたキィさんが私たちに気づいて声をかけてくれる。

 周りに術士部隊のひと達がいたから、術士部隊は仕事が終わったのかもしれない。



「ああ。魚があるのか、これと同じやつを2つ。」



 キィさんが手にしていた魚のスープを見て、クルビスさんがテキパキと注文してくれる。

 スパイシーな香りがするから、エスニック系のスープなのかも。



「今日は魚料理ばっかりだぜ。南から届いたのさ。こないだの礼だってな。」



「太っ腹だな。」



 キィさんが指し示したのは厨房の中。

 大きな作業台の上で必死に魚を捌く調理師さんの姿があった。



 作業台の真ん中には色とりどりの魚が山と積まれている。

 すごい量。これって、港にでも行かないと見れない量だ。



 隊士さん全員分だから、当たり前といえば当たり前だけど。

 これを送ってくれたのは、たぶん南地区の守備隊だろう。



 この間の捕り物で、ずいぶん協力してたみたいだから。

 こんなに各地区と話が進むのが早いのは珍しいって、クルビスさんが驚いてたなあ。



「港の関係者がかなり感謝してるんだってよ。イージス隊長が格安で提供してもらえたって笑ってた。」



「はははっ。イージス隊長らしい。」



 めずらしい。

 クルビスさんが上を向いて歯を見せて笑ってる。



 イージス隊長って、結婚式の時にお会いした南地区の隊長さんだよね。

 あの時はあまり話す時間がなかったけど、さっきのキィさんの話を聞く限り、おもしろい方みたい。



「お待たせしましたー。魚定食3つ。」



 あ。料理が来た。

 クルビスさんが誘ってくれて、キィさんと一緒のテーブルになるみたい。



 じゃあ、ご飯食べながら、不自然じゃないようにミネルバ工房のこと聞けるかな?

 無理には聞かないようにしないといけないけどね。



 ミネルバ工房のことだって、娘さんのことはあまり知らないかもしれないし。

 キィさんなら知ってそうにも思えるけど、期待しすぎるのは禁物だ。

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