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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
お休みの日ー料理教室初日
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25

「リビの店はどうだ?ウジャータ様が紹介されてたし、定期的に扱ってるんだろう?教室から近いし。」



 クルビスさんの提案にルドさんが考え込む。

 きっと自分の知ってる店と距離や値段を比べているんだろう。



「そう、だな。リビの店が一番近いし大通りにあるからわかりやすい。だが、リビの店は小規模だから、在庫がどうなるか…。」



「その辺は相談だなあ。何にしても許可が先だろう?」



 ルドさんが悩むのももっともだ。

 リビさんのお店は個人店の中では一番小さいから、在庫の問題がずっとついて回るだろう。



 でも、キィさんが言うみたいに、まずは話をしてみないとわからない。

 そもそもリビさんがお店の宣伝を了承してくれるかどうか。



 以前お邪魔した時だって、私とシードさんにアニスさん、そしてお茶を買いに来たメラさんでカウンターの前は一杯だった。

 あのお店に料理教室の生徒さんが押し寄せたら、そしてそれが口コミで広がっていったら…。



 う~ん。断られることも頭に入れてた方がいいかもなあ。

 多くのひとに利用してもらうことを考えると、それなりに大きな店の方が上手く対応してくれるかもしれない。



「もし、無理なようなら、リビさんに紹介してもらったらどうでしょう。彼は街が出来たころから店を出してますから、付き合いも広いでしょうし顔もきくでしょう。」



 ああ。そっか。フェラリーデさんが言うみたいに紹介してもらうって手も…。

 ん?ちょっと待って?今不思議な言葉が聞こえたような。



「あ、あの。リードさん。街が出来た頃からって。」



 2000年は前の話なはずですが。

 え。この世界は猫さんも長寿なの?



「ええ。リビさんでしょう?ずいぶん若い時にこちらに来たそうで、街がまだでき始めたころからあそこに店を出してるんですよ。」



「ああ。だからか。大通りにあるにしては小さい店構えだと思ってたんだよ。」



 フェラリーデさんの話にキィさんが納得したように頷いている。

 そうか。こっちでは平均寿命2000年とか3000年とか普通なんだっけ。



 それなら若い時に来たリビさんが未だに健在なのも頷ける。

 それだけ長い間商売してるなら、取扱い店としての紹介は無理だったとしても、他のお店は紹介してもらえるかも。



 うん。まずはとにかくお願いして、それからだ。

 あ。その前に、今日の参加者さん達が押しかけて驚いただろうから、お詫びもしなきゃ。

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