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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
お休みの日ー料理教室初日
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24

 このままルドさんへの報告に下の食堂に行くと伝えたら、フェラリーデさんも料理教室のことを聞きたいと一緒に行くことになった。

 今までにない料理教室だから結果が気になるよね。



「よお。お帰り。ご苦労さん。」



 階段を下りるとキィさんが私たちを見つけて声をかけてくれる。

 するとカウンターからキーファさんも顔をのぞかせた。



「お帰りなさい。」



「ただいま。」



「ただいまです。」



 こういうやり取りが帰って来たなあって感じさせる。

 新居はまだ決まってないけど、ここを出るとなったら寂しいだろう。



「お帰り。」



 キィさん達の声を聞いて、ルドさんが厨房から出てきてくれる。

 せっかくなのでキーファさんにキィさんも誘って今日の報告をすることにした。



「上手くいったと思います。レシピ通りに作ってもらえましたし、皆さん楽しんで作ってもらえました。」



「おばあ様が一番楽しんでいたな。」



「ええ。」



「それは良かった。抹茶ソースはどうだった?」



 ルドさんは抹茶ソースの反応が気になるみたいだ。

 ウジャータさんに言われてたみたいだしね。



「皆さん驚いてました。抹茶ってあまり知られてないんですね。買えるお店を教えて欲しいと言われて、私わからなくて。ウジャータさんがいて下さらなかったらどうなっていたか。」



「抹茶自体知らない調理師も多いだろうな。」



「飲むのはうちの一族くらいですからね。お菓子に利用しようとしたのはハルカさんが初めてですよ。」



 抹茶のことを話すと、ルドさんとフェラリーデさんがさもありなんと頷く。

 他の皆さんも頷いてるから、それが一般的な認識なんだろう。



「俺だって飲んだことはあっても、ほんの一口だしな。あのかき氷が無けりゃ、今だって口にする機会はなかったぜ。」



「私もです。あのソースはお茶の香りが濃厚なのに苦味が少なくて驚きました。」



 じゃあ、守備隊で初めて食べたひとの方が多いわけだ。

 う~ん。となると、今後抹茶の購入ルートも紹介した方がいいのかなあ。



「では、抹茶を購入できるお店も紹介した方がいいでしょうか。」



「そうだな。抹茶を扱ってる店も多くないし、紹介しておいた方がいいだろう。先に店の方に許可を取る必要があるが、これだけ話題になっているレシピだ。断る所はないと思う。」



 許可かあ。そうだよね。

 在庫の問題もあるし、勝手に紹介するわけにはいかないだろう。



 一時的に売れて余ることもあるだろうし。

 そう考えると、お店は1つに絞った方がいいかもしれない。


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