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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
お休みの日ー料理教室初日
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 特にこのガリューさん。

 フォーレンガの中でも料理に深く傾倒した変わり者として知られているそうなのだけど、彼がまた熱心だったから今回の参加が実現したと言える。



 最初はシーリード族にスタグノ族といったルシェモモで数が多くて力を持つ一族でお披露目して、出来るなら私の影響力を強めるために、トカゲの一族やヘビの一族を中心に細々と料理教室を展開していこうと思ってたのに、ガリューさんは「是非広き門戸を!」とウジャータさんに直訴しに来たらしい。



 何故ウジャータさんにかと言うと、クルビスさんが私へ接触できる数を極力減らしていたから面会の許可が下りなかったそうで。

 見知らぬ若い男性だしね。無理もないか。



 それに、転移局からの勧誘がうるさかった時だから、余計に見知らぬ部外者は遠ざけられていただろう。

 だからって、ウジャータさんに突撃するのもハードル高いと思うんだけど。チャレンジャーだよねえ。



 まあそれで、ウジャータさんから手紙でどうしようかと相談があったんだけど、クルビスさんとも相談して、お式でもダンスであれだけ祝ってもらったのだし、フォーレンガのひと達にも広まって欲しくて最初の教室から参加してもらうことになったというわけ。



 それならと他にも声をかけたのが、もうひとつの種族。

 海の民。シーマームだ。



「それは俺…、ごほん。私もです。ハルカ様。この度は我がシーマームもお呼び下さり感激しております。私はシーマームのアルディアと申します。長より『この度の貴重な機会に呼んで頂いたこと、まことに感謝しております。』と言伝を預かっております。」



 まだ潮の流れが安定しなくてご挨拶にいけていないのだけど、シーマームはルシェモモの南の海の中に街を築いている種族で、一般的には魚人と言われる。

 ルシェモモの街の港を作るのに貢献した一族で、尻尾がないためシーリード族には入らなかったものの、街に対して同列の権限を持っている。



 特に海を経由する貿易に関しては、他の種族の追随を許さないそうだ。

 そのため、次期トカゲの一族の家長とその伴侶として、シーマームの方々にはご挨拶に行くことになっていた。



 本来なら、ご挨拶の時に手土産として水菓子を出してドレスや海の輝石のことを話して、さらに料理教室のお誘いをして、それから他の種族にも声をかけて大きな規模で生徒を募集しようと思ってたんだけどね。



 フォーレンガがいるなら、立場的にシーマームもいないとおかしいというのがこっちの常識らしくて。

 順番が逆になるけど、地上にいる魚人の調理師さんを推薦してもらって今回の参加になったわけ。



 ちなみに、獣人さんは今回の中にはいなくて、フィヨルド族のように自分の能力を使って商売はしてるものの、調理師になってる人がそもそもいないのだそうだ。

 それでも、午前が青の一族以外はシーリード族だったのに対して、午後は種族の差が際立つメンバーになった。 

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