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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
転移局のお仕事ー日常その2
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 午前中の作業が終わるとお昼は外で食べる。

 忙しい時期が終ったから、ゆっくり食事が出来るようになった。



 今日は転移局から少し離れた食堂に来ている。

 式の当日屋台を出していた萌黄色のヘビのおばさんのお店だ。



 デートの時も差し入れして下さって、一度クルビスさんとも食べに行った。

 おばさんも南地区の出身らしく、海鮮焼きそばやホタテっぽい貝のあぶり焼きなど、海産物を使ったものが看板メニューだ。



 デリアさんのお兄さんやシェリスさんを連れて差し入れに来てくれたのも、同じ南地区出身だからで、何かと面倒を見ているらしい。

 姉御肌で頼りになるひとだ。ビドーさんとはまた違った意味で影響力を持っているって聞いてる。



「あらま。いらっしゃいませ!どうぞこちらに。」



 おばさんの案内で中の涼しい場所の席に案内される。

 お昼になったばかりだからか席はチラホラと空いていて、混雑する手前の状態だった。



「暑いのにようこそ!こんなとこまでご苦労さまだねえ。」



「今日はちょっと早くお昼休憩を取れたものですから、久しぶりによらせて頂きました。」



「ここのミグは美味しいですからぁ。」



「ええ。また食べたくなりますよね。」



「あら。嬉しいねえ。それなら、ミグを大皿でいいかい?サービスさせてもらうよ。」



 やった。ここの海鮮焼きそばは本当に美味しいから、大盛りだと嬉しい。

 頷いて、ミグと呼ばれる焼きそばを注文した。



「あとはぁ。海鮮の浜焼き2つ分とぉ、グルリの酢の物も2つ分お願いしますぅ。」



「それと木の実ジュースを3つお願いします。」



 追加注文も忘れない。

 せっかく海のものがおすすめの店に来たんだ。しっかり食べなきゃね。



「はいよ。局長さんはいいのかい?」



「あ、カルメンのゴーラ焼き下さい。」



 カイザーさんもそう思ったのか、珍しく追加注文をしていた。

 何だか楽しそうな名前だけど、来てみたらチーズをのせて焼いた魚だった。



「カイザーさんゴーラ焼き好きですよねぇ。」



「ええ。匂いは独特ですが、味が良くて。あ。ハルカさん。この匂い大丈夫ですか?」



「ええ。故郷に似た感じの食品があったので平気です。」



 私がチーズを知っていたことにカイザーさんはとても驚いていた。

 前にクルビスさんと来た時にチーズがあることを知って、その時にいろいろ聞いたんだよね。



 もっと涼しい場所にある街の特産らしく、どちらかというとお酒のあてとして親しまれているのだそうだ。

 女性や子供には独特の香りが敬遠されがちとか。



 チーズ美味しいのになあ。

 まあ、ナチュラルチーズだし、慣れなきゃ難しいかな。

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