平凡
平凡な幸せ
日々の喧騒の中、せわしない緊張感を伴いながら
追い詰められる焦燥感を、負けそうになりながらも操りながら
押し潰されそうになりながらも
忘れないでいたい
無くさないでいたい
無邪気でいられなくなってようやくその大切さに気がついた
そこには静かな声がいつも響いている
あの日聴いていた声が
そこには見慣れた優しい表情がある
あの日見つめていた表情が
それだけはいつまでも変わらないだろう
それはいつのまにか毎日の当たり前になり
日常生活に溶け込んでいた
人より優位に立つためでもなく
人生を有意義にするためでもなく
専ら自分の利益のためというわけでもなく
食事をするように呼吸するように
近くにいつも感じている
平凡な日常生活に
いつからかずっと
それはとても心地よいリズム
何度でも頭の中でリピートしたいほどに