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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

アスの新たな恋

作者: 明日


「アイドルに恋してるっ!」を書いてから一年…






私、新たに恋しました






恋多き乙女を簡単にご説明…






私アスは元々、男の子が好きなストレート(異性愛者)でした






バイセクシャルになったキッカケは、小さい頃からやっていた芸能活動に…






ウソみたいなホントの話なのですが、






小学生のとき、1~3歳上のお姉さま方から女の子でもイケるよう、種を植え付けられました






お姉さま方、だいぶマセてました






あのマセガキ達のおかげで、見事に私の百合の花が開花






何もわからず弄ばれる、かわいそうなアス…






漫画だったら、萌えそうなシチュエーションかも♪(笑)






さぁ、では






現在の恋…






違う学校も集まる、5日間の合宿






その合宿では、学校混合のクラスができる






宿舎に到着し、荷物を置いて…一先ずトイレ






長距離移動にヘトヘトな私






廊下で、出会いました






えっ!?






女子棟に…男っ!?






アス華麗に二度見






そしてそのまま、トイレに駆け込む






あのイケメン君は、長身で紺のジャージに短髪






パッと見では、完全に男の子だと思いました






トイレからそのまま、クラス発表の指定の部屋へ






きゃ~っ☆






イケメン君っ!






クラスメイトになりました






他の子と仲良く喋ってるイケメン君






既に嫉妬してる私は、イケメン君に一目惚れしたらしいです






「ねぇ、ねぇ」






こっち向いた!






目が合った~!






自分が呼んだのに、凄く興奮してました(笑)






「名前、教えて?」






人見知りのクセに、何故か好きな人にだけガツガツ行けちゃうタイプの私






普通逆よね






「リナ。そっちは?」






声が高い…






名前も女の子らしい…






何このギャップ!






「アス。よろしくね」






皆様、名前聞くときは、自分から名乗りましょうね(笑)






何を隠そうアス、合宿中は兎に角、リナちゃんにベッタリでした♪






ソファー置いてある狭い部屋で、イケメンなリナちゃんに膝枕してもらってたら






夜間の見回りしてた私達の担任の先生に(担任男性)、外からジーっと見られてたり(笑)






別の学校のクラスメイトが来て






「邪魔しちゃった?」






と言いながらお菓子置いてってくれたり






他の先生に






「なにしてるの…」






「イチャイチャしてます♪」






「…」






と呆れられたり






誰かに見付かる度に、リナちゃん顔を真っ赤にするのです






イケメンなのにかなり純粋な乙女で、恥ずかしがり屋さんで…






メチャメチャ可愛いっ!






すぐに合宿は終わっちゃうし、これはもう口説きにかかるしかない!






と思ったアスさん






更に積極的になりました






「リナちゃん。恋人いる?」






「いないよ~

私ね、まだ付き合ったことないの」






え~っ!?






天然物なの!?






よし、絶対落とす!






「へぇ~。

付き合ってみたいって思わないの?」






「ん~…

よくわかんない。

男の子って、ちょっと苦手なんだよね…」






これはもう行って良い?






「…女の子は?」






ドキドキ…






「女の子!?

男の子は苦手だけど、女の子も友達以上には好きになれないと思うなぁ」






え…






「私ね、男の子も女の子も好きになるんだ。

最近女の子ばっかりだけど」






「へ…へぇ~…」






動揺してる…






私にはリナちゃんが、若干引いてるように感じた






マズかった…?






「私の秘密言ったから、リナちゃんも秘密、教えて?」






我ながら強引






「秘密…?

ん~…

私前ね、自分に胸があることが嫌で嫌でしょうがなかった。

可愛いって言われるのも好きじゃないの。

カッコつけてみたりもしたけど、元々がトロいから寧ろダサくなって、カッコつけるのは止めたんだ」






衝撃的な秘密の告白でした…






「へぇ~。

それなのに、男の子が好きなんだ…?」






女の子が好きなら可能性が格段にアップするのに…






「うん」






リナちゃん女の子は無理と言いますが、まだ誰とも付き合ったことない訳だし、恋愛が未知の世界でわかってないんだ、と






未だに、リナちゃんはイケるハズと思ってます(笑)










私、仲良くなった人には男女問わずスキンシップが凄いらしくて






(自覚なし…)






合宿でのクラスメイトの女の子に、抱きついて喋っていたのをリナちゃん見ていたらしい






「さっきユイちゃんと、イチャイチャしてたね」






「あ、見てた?」






「浮気者!」






…え?






ふざけてるのか本気なのか、全然わかんないテンションで言われても困ります…






別のクラスメイトにも、抱きついて喋ってたらしくて






「誰のことが好きなの?」






と言われました






ただの友達に、恋愛感情なんて全くありません






「ん?

もちろんリナちゃんだよ?」






「…なんかチャラい」






このときに、キスしちゃえば良かったかも






実は、キスしたかったけど、リナちゃんまだキスしたことないって知ってるのに、ファーストキス奪うのもちょっと酷かな、と






アスは、優しさで出来てます♪






キスしてたらマジで、チャラい女と認識されちゃってたかもね






合宿ではまた会う約束をして、そのままバイバイ






後日






行動力のある私、リナちゃんに会いに行ってきました






ちなみに、メッチャ遠いです






飛行機で行きましたから






わざわざ行ったのに、本当に遊んだだけ






何もしなかった






なんなら、最後までしたかったけど(笑)






いきなりだと嫌われるかな、とか、一応私、無理と言われてる女の子だし…って頭の中で格闘し、理性が勝利






宿泊してるホテルのロビーまで迎えに来てくれた、リナちゃんの私服は全身黒!






バッグまで黒で、他の色が一ミリも入ってなかった






髪も短髪をしっかりセットしてあって、ビックリ






男の子よりかっこいいリナちゃん☆






女の子無理とか、もったいないよ~っ!






私の恋ばなに興味津々で






(私の恋ばなって、本当はかなり濃いの。

だから、リナちゃん用に5倍に薄めましたよ)






「アスりんみたいに、私も恋愛してみたいなぁ~」






「誰とも付き合わないでよ。そのままでいて」






「え~なんでよ。私だって恋愛してみたいよ」






鈍感なリナちゃんはやっぱり、口説いてることに、気付いてくれませんでした






「アスりんって、男の子からも女の子からも、好かれるタイプだよね」






「ん?」






その通りだが、突然どうした(笑)






「可愛くてかっこよくて…美人だし」






何故か、べた褒め






要は、男女問わずモテるでしょ、と言いたかったらしい






たま~に出てくる、リナちゃんの嫉妬






モテるという私にか、






周りの子にか、はわからない






けど、嬉しい






好きな子に嫉妬してもらえるなんて、一人前でしょ?






「リナちゃんは可愛いよね」






可愛いと言われるのが嫌だと知っていながら言う、私はアス






「も~」






いやいや、可愛すぎです






恋愛したことないからか、いちいち脈ありっぽいのに、女の子無理って、中々酷ですな






外見イケメン中身は乙女なリナちゃんに、翻弄されまくる私はアス






リナちゃんの初めて、もらいたいな…






初めての恋人






初めてのキス






初めての―






好きな人の初めて、全部欲しいとか、なんだか男の子みたいな私、アス






今度は一緒に旅行する約束したので、キスくらいは、と思います♪






ねぇ、






リナちゃんだけは






ずっと、そのままでいて…







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