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023 【ないものねだり】

 

 よだれと震えが止まらないぜ。

 失禁しそうだぜ。


 忍者とUFOを買えるときが来るとはな。



「UFO、ひとつください!」


『とびっきりの笑顔で言っておるが、相当のお気に入りか?』


「夢のマシン、男のロマンです!」


『ならば【女神エンジン】で呼び出せ。名称を言い、エンジンする。やってみろ』


「え、こっから出てくんの? マジ、イカスぜ!」



 いったいどういう代物なのかわからないが、打ち出の小づちみたいだな。



 UFO──【女神エンジン】。

 ピピッ──ピピピ──ピピッ……。




「おい、30秒は経ったぞ。まだか?」無論、ひとりごとではあるが。


『おかしいな。いつもなら1秒で出現するのだが……本当に実在しているのか、それ? 絵本に出て来るような創造物ではないだろうな。一体どのようなものだ』


「えっと……ばかっ速い飛行物体だけど。大抵の地球人は知ってるんだけどな」



 この女神、UFOの存在すら知らないのかよ。

 まじ天然。どこの馬の骨だよ。


 あ、神様か。



『その【女神エンジン】は《検索》と《調達》と《貯蔵》が可能な夢のマシンなんだが。どれ──検索が済んだのなら私が見てやろう』



 女神はそういって、また右手を例の如く俺の方にかざしてきた。



 このところずっと優しいなぁ。「お熱を測りましょ」って感じに笑顔だし。

 保健室の美人先生のようだ。仮病をつかって男子が通い詰めるタイプだ。

 怒らなけれの話だけどな。

 



 おい、また30秒は経過したぞ。



 あれ、女神。

 居眠りしてる場合じゃねぇぞ。



 あ、目を開けた!

 


 きっと故障だったんだな?

 バツが悪いもんだから、天に祈りでも捧げるフリをしちゃって。

 可愛いとこ、あるじゃん。



『こんの、アホたれがぁぁぁあああああ────ァァ!!!』


「あ、あ、阿修羅ぁぁぁあああああッ! なんで、なんで怒ってんのぉ?」



 阿修羅か仁王のような形相で怒鳴られたもんで、後ろに転んでしまった。

 痛い! 

 背中打ったやん。


 うえ~ん。

 物凄い形相で睨みつけている。

 怖い、怖いよう。


 いっそ優しくするのやめたらどうですか?

 無理して性に合わないことをすると返ってストレスを溜めるから。

 背伸びして、つった足の痛みを人のせいにするようなら。



 ◇



 ……えっと。


 よく話を聞けば、あるかないか解らないモノはノーカウント。

 そういえば、そんな風に言ってたかもだけど、テンション爆上がりだったもので。

 お許しを──!


 そんなこんなで、もっと実用性のあるモノを選び直すことになった。



「俺のせいじゃない……」



 ──とも言い切れん。

 女神と【女神エンジン】を過大評価しすぎた、俺のミスなのかな。






 ステータス追伸。



 【女神エンジン】では検索、調達、貯蔵が可能。


  UFOは入手不可。

  

  名前・グン。

  性別・男。

  年齢・14歳。


  ジョブ・忍者。

  ゲームフィールド・江戸時代。

  スキル・現在なし。



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