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014


 突然すぎることの連続で少々戸惑っている俺だが。


 死を告知する女神が現れて、俺は自分が死んでいたことを知った。

 じわじわと実感が湧いて来たのか。


 いや違う。


 最初は生活の中での出来事と感じていた。

 それが死の宣告へと変わり、無理やりな自覚に至ったのだ。

 怖いくらいの自覚にな。


 これから異世界に向けて、転生を受けるのだが、その前に修行があるようだ。


 死んでしまったけど、俺は14歳の中学二年だ。

 どっかの地球の日本人。

 昭和の時代に生まれ、死んだ。


 名は、抜汐(バツシオ) (グン)。クラス内でのあだ名はショーグンだった。

 それだけはとても気に入っていた。



 まだ、はっきりと覚えているが、それも次第に消えていくのかな。



 ショーグンで生きてきた俺は、江戸時代に興味を持っていた。

 いま女神が、俺に行きたい時代はないのかと訊ねている。


 女神が付いて来て、強くなるための簡単なゲームをしに行く舞台なら、即答で江戸時代がいいと答えた所だった。





 ◇




『江戸時代とな。──して、どれぐらい過去になるのだ?』



 江戸時代を知らないようだ、この女神。

 う~ん。どれぐらい過去の話だったかな。

 行きたいのは、中期かな。時代劇を見てただけの知識しかねぇよ。


 それで、思わず口が開いてしまって。



「俺が知るかよそんなもん!」


『なんだ、知らぬのか。それは前途多難だな』



 え、以外と怒らないんだな、そこ。

 というか、2人とも知らないんじゃ行けなさそうだな。



「女神さんも知らないんじゃ、行くことは叶いませんよね」


『お前は、そうとう頭がわるいのだな。気の毒になる』



 はあ? 


 俺は、頭にカチンと来るものがあった。

 いま、ちょっぴり薄笑みを浮かべてみせたぞ、こいつ。



「だって、いつなのか分からないと行けないんでしょ? ()()()()()



 とても作り笑顔で答える気分ではなく、女神とも呼ばなかった。

『空耳でも聞いたのか? それとも木の精霊が囁いたか?』



 さっき自分が聞いたんじゃないか、俺に。

 なのになんで、そこまで言われにゃならんのだ。

 頭が悪いのはお互い様だろ。江戸時代を知らないくせに。


 だけど、こうして女神もキレて来ないのだから、その理由を聞いて見るか。



「江戸時代しらないんでしょ。んで、時代もわかんないんでしょ。俺も良く知らんからお手上げじゃないのって思っただけですが」


『まあ知らぬから聞いたが、頭の悪さのことだな。私はお前の知識の話はしていない。行きたい場所なら知っておるかもと思っただけだ。知らぬならそれで構わぬ。まずお前は死んだから確実に未来を知れぬな? となれば、過去の話をしておるのだということになる。そこに行きたいのはお前で、私ではない。江戸時代の詳細は知らぬが、それならば調べれば良いだけのことだ。ここまでは大丈夫か?』



 

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