義姉と兄の思い
衝撃的。その一言に尽きるでしょう。
友人が学会で研究成果を発表するというので、お腹の子に障るといけないからとパーティーに参加しないのを条件に許可を得て会場へ向かったら、そこに義弟のシオン君とザッシュ男爵家の寄親のコーギー侯爵様がいらっしゃっいました。
話を聞くとシオン君が婿入りしたバーナード士爵家で抱えている研究者が、コーギー侯爵様の推薦で発表をするので王都へ来たということだったのですが、その内容が衝撃的でした。
友人も含め、他の研究者の方々とは大違いの分かりやすい説明で語られたのは、農業と食料自給に革命をもたらすと言っても過言ではありません。
「これが本当なら、私の村も……」
出稼ぎのために農村から出てきたという、付き添いの使用人の呟きが耳に入りました。
そうね、あの発表が本当ならどこの農村でも欲しいでしょうね。
証拠として視認魔法での調査結果等が提示されると、僅かに抱いていた疑いは消えました。周囲がざわめくのも当然でしょうね。あれだけの大発見と革命とも言える成果が、まさか調理魔法によってもたらされたものだなんて。おまけにあのドライアドが、わざわざ移住を希望しているという話だもの。
そして混合魔力とやらを発見したのは視認魔法を授かった彼女だけど、発見元であるバーナード士爵領で調理魔法による農業を主導しているのは、義弟のシオン君だという。
一時は有名人だっただけに覚えている人は多くて、周りも微かにざわめいています。
ねえシオン君、義姉としてこの事は誇らしく思うけどあなたは何をやってるの? 調理法や料理ならともかく、どうして調理魔法で農業に革命を起こしちゃってるの? そこだけは意味が分からないわ。
しかも彼女を抱えているバーナード士爵家は、寄親のレトリバー辺境伯様と娘婿を紹介してくれたからの支援を受け、既に開拓事業に着手しているらしいじゃない。この成果を見ればその二家が動くのも無理はないとはいえ、正直驚きを隠せないわ。
「スフン様、このことは旦那様には……」
「伝えるべきでしょうね。後から知ったら、何故教えなかったと怒るでしょうから」
シオン君には申し訳ないけど、黙っている訳にはいかないわよね。
だけどそうしたら、お義父様はともかく夫は間違いなく癇癪を起こすでしょう。だってあの人、シオン君のことを嫌っているんですもの。
ふくよかな体型や気が強い性格は私の好みなのに、どうしてあぁもシオン君を目の敵にするのかしら。気に入らないにしても、表面上だけでも仲良くしていればいいのに。
そうすれば、仮にシオン君が周囲から寄せられていた期待通りの活躍をしたら、その関係者として多くの家との繋がりを作ることができるし、影響力を上手く使えば爵位を上げることだってできたはず。それを分からず感情任せの言動を取って不仲でいるのは、結婚してから知った残念な面ね。
結果的にシオン君は期待を裏切った形になったけれど、こんな活躍をすれば貴族達は一度返した掌をまた返すでしょう。お義父様はそうするとしても、夫は今さら友好関係を築くって気は起こさないわよね。
「はぁ、気が重いわ」
「心中お察しします」
ありがとう、優しい使用人さん。
その後、外にいたシオン君達と軽く会話して屋敷へ戻ったら、その足でお義父様がいる執務室へ赴いて学会でのことを全てお伝えしました。
「なんだとっ!? 今の話は本当かっ!?」
「本当です、お義父様」
驚愕するお義父様の問い掛けを肯定します。
ちょうどその場には夫もいて、私がした話に表情を歪めています。
「くっ、まさか調理魔法でそんな成果を出すだなんて、誰が想像できるか!」
立ち上がってうろつきながら頭を掻くお義父様の表情は、苦くて悔しそうです。
ですよね、誰も予想できませんよね。シオン君も偶然だと言ってましたし。
「発表直後の会場は拍手喝采でしたし、学会が終了した後は人が集まっていました」
「それで、お前はどうした!」
「お腹のこともあったので、人ごみには近づきませんでした。会場の外に出たシオン君達と、凄かったわねと話したくらいです」
「何故、うちとの取り引きを求めなかった!」
無茶を言わないでほしいわ。
「そんな重大な事、私の一存では決められませんよ」
あくまで私は次期当主であるブルド様の妻に過ぎない。どんなに家のためと思っても、そんな立場で勝手な真似をするのはご法度なのが貴族の常識です。
それを分かっているからこそ、お義父様は私の反論に言い返せません。
「ぐぅ……ふぅ。それもそうだな。すまない、熱くなった」
「いえ、いいんですよ」
一息ついて落ち着いたお義父様からの謝罪を受け入れます。
問題はここからですね。今の話を聞いたこの二人は、どんな対応を取るのかしら。
「とにかく奴が王都にいる間に接触しなくては。幸い縁を切った訳じゃないから、親子関係を利用して開拓事業へ食い込めば多大な利益が我が家に」
「親父! うちを出た欠陥品のことなんてどうでもいいだろ!」
よくありませんよ、あなた。
「何を言う! これは大きな利益を得るチャンスなんだぞ!」
「だからって、一度返した掌をまた返すのか! しかも息子相手に!」
「それが貴族というものだ。必要とあらば、息子にであろうと頭は下げるし謝罪だってしてやる」
調子のいい話ですが、お義父様がおっしゃっていることは貴族らしいと言えば貴族らしいです。だけど……。
「ですがお義父様、当家の寄親たるコーギー侯爵様と、シオン君が婿入りしたバーナード士爵家の寄親たるレトリバー辺境伯様が、既に開拓事業を支援しています。ですので、まずはこの二家に話を通すべきだと思います」
貴族社会というものはそういうものです。
いくら親子や兄弟とはいえ、両家の寄親が先に手を付けているのならそちらへ話を通して、お伺いを立てるのが筋というものです。
下手に割り込んで両家の寄親から睨まれたら、繋がりが重要な貴族社会で孤立してしまいます。
領地持ちならばそうなっても最悪引きこもるという手がありますが、王都にいる以上はそうもいきません。下から数えた方が早くて他にも多くいる男爵なんて、見切りをつけられたらあっさり見捨てられてしまうでしょう。
「おぉっ、それもそうだ。うっかりしていた。スフン、指摘に感謝する」
「いえ、それほどでもございません」
どうもお義父様は目先の利益に対して脇が甘いです。もしも私が指摘していなければ、直接シオン君の下へ赴いていたかもしれません。
危うく失態を犯すところでした。私は既にこの家の一員、ザッシュ男爵家のためにならないことは指摘する必要がありますからね。
「だから父上、あいつに媚びる必要なんてありませんよ。ザッシュ男爵家は、俺の手で爵位を上げて発展させてみせます!」
「ほう? どうやってだ?」
「一生懸命仕事をこなしてです!」
胸を張って答える夫に、若干頭痛を覚えます。
こんな残念な一面も、結婚してから知ったことです。
「馬鹿を言うな。そんなことで簡単に爵位が上がったら、苦労はしない」
「んなっ!?」
驚くようなことではありませんよ、あなた。
他の方より頑張れば職場の地位は上がるでしょうが、爵位というものはそう簡単には上がりません。
だって爵位を上げるということは国、つまりは陛下から功績を評価してもらわなければならないのですから。最低限、王族の方に評価してもらわなければ爵位が上がるなんて夢のまた夢です。
そういう意味では、今回発表された発見は農業と食料自給にとても大きい革命を起こしたと言えるので、王族の目に留まる可能性は高いでしょう。いえ、目に留まらないはずがありません。
「なにかしら大きな成果を挙げたならともかく、通常の仕事をどれだけ頑張っても爵位が上がるはずがないだろう。仕事を一生懸命するのは当然のこと、その当然のことをどれだけ頑張っても爵位というものは上がらんよ」
その通りです。やって当たり前のことをどれだけこなしても、目を見張るような成果が無ければ王族の目に留まらず、爵位を上げてもらうことなんてできません。
「ぬっ、ぬうぅぅ」
悔しがる夫は反論しようにも反論できません。
「弟に負けたくないという、その対抗心は買おう。だがシオンとお前は兄弟ではあるが別人だ、歩む道が違う。しかし自分の歩む道に利用できそうなら、息子であろうと弟であろうと頭を下げて媚を売って掌を返してでも利用しろ。いずれ当主になる身なら、そういう割り切った貴族らしさを身につける必要があるぞ」
お義父様のそういう考えは理解できますし、貴族らしいと言えます。
ただ、調子に乗りやすいのと見限るのが早いのはいただけません。そのためにシオン君が注目されていた頃は浮かれていて夫への配慮に欠け、シオン君が調理魔法を授かった時はあっさりと見限りましたからね。
もしも見限っていなければ、今回とは別の形でザッシュ男爵家の役に立てたかもしれませんし、既に今回の件に絡めていたかもしれません。
……いえ、やっぱり無理ですね。お義父様が見限っていなくとも、夫がシオン君を嫌っていますからね。
「なんにしても、コーギー侯爵様に面会を申し出てよう。その次はレトリバー辺境伯様だ。ふふふっ、これから忙しくなるぞ」
早速調子に乗って浮かれていますね。まだ開拓事業へ参入できると決まった訳ではないのに、もう参入できた気でいます。うちの人も表情が歪んだままですし、馬鹿なことをしでかさなければいいのですが。
「では、私はこれで失礼します」
「うむ、報告ごくろう。腹の子のためにもゆっくり休め」
「はい」
これでもう、私にできることはなにも無いわ。あとは何事も起きないことを祈りましょう。
この子とお家のためにも、考え無しの行動はしないでくださいね、あなた。
*****
「ちくしょう!」
コーギー侯爵家へ面会の申し入れをしてくるから、後は頼むと執務室に残された俺は思わず声を荒げた。
くそっ、シオンの奴! なんなんだあいつはっ!
コーギー侯爵とレトリバー辺境伯が繋がりを持つために利用されて、この家を出て行ったくせに!
俺が授かった風魔法と違って、調理魔法なんていう、貴族にとってはクソみたいな魔法を授かったくせに!
所詮は長男の控えに過ぎない次男のくせに! 弟のくせに!
『ザッシュ男爵家はお前に継がせてやるから安心しろ』
かつて親父からそう言われたことを思い出す。
要するに家を継がせてやるから、親父やシオンへ怨みや妬みを抱くなってことだ。
何故俺が、そんな情けを掛けられなくちゃならない! 何故あいつは兄である俺より目立つんだ! 弟なら弟らしく、兄より目立たずに劣った存在として大人しくしていればいいんだ!
それなのにちょっと魔法の才能が有るからって、ちやほやされやがって。調理魔法を授かって辺境の貧乏貴族の下へ婿入りさせられて、ようやく清々したと思ったら、またやらんでもいい余計なことをして目立ちやがって。
「父上も父上だ! 何が割り切った貴族らしさだ! 息子に媚びへつらうなど、貴族のすることではない!」
いくら利益や爵位のためとはいえ、職位が上の相手にならともかく、息子や弟に媚びるなど貴族として恥ずべき行動だ。
貴族たるもの、息子や弟にはもっと堂々としていればいい。こちらは親であり兄なのだ、一言命じればそれで済む話ではないか。
しかし今回の件には我が家の寄親のコーギー侯爵家と、あいつの婿入りを切っ掛けに繋がりを得たレトリバー辺境伯家が関わっている。さすがにその二家を無視すれば、この家が危うい。
「くそっ、あいつめ。生意気にも侯爵家と辺境伯家を味方に付けやがって」
一体どんな卑怯な手を使って両家を唆したんだ。
そういえばコーギー侯爵は、あいつが調理魔法を授かっても興味を失っていなかったという噂があったな。ひょっとするとそこに付け込んだのか? ちっ、失った過去の栄光に縋るとは情けなくてみっともない奴だ。だから調理魔法で農業をするなんて、馬鹿な真似を思いつくんだ。
運良くその成果は出たみたいだが、ならばそれを兄である俺が上手く使ってやるよ。そんなに革新的な発見ならば、あいつや辺境の貧乏貴族に使われるより、その方がずっと有意義に決まってる。
やり方こそ業腹だが介入に関しては親父に任せて、現地での指揮権は俺が握ってやる。なにせ向こうは士爵家で、しかも当主は代理の女で次期当主は弟だ。精々扱き使って、俺の評価を上げるのに利用してやるよ。ハハハハハハハッ!
ところが三日後、コーギー侯爵と面会をしてきた親父から伝えられたのは、開拓事業への参入はできないとの報せだった。
「どういうことだよ、親父!」
「どうもこうもあるか。バーナード士爵領は小さいから、我が家とレトリバー辺境伯家の支援だけで十分とのことだ」
えぇいっ、貧乏貴族め。いくら支援先が大貴族二家とはいえ、そこからの支援だけでいいとは、どれだけ小さな領地なのだ。
「まあ侯爵家と辺境伯家から支援を得るため、法で定められている範囲ギリギリで二家へ利権を渡しているというのだ、支援できたとしても大した見返りは望めなかっただろうな」
「はぁっ!?」
金が無い貧乏貴族だってのに、利権も無いのかよ。だから貧乏は嫌なんだ。
「知り合いの商会を紹介して、そこから介入できまいかとも思ったが、既にフミャー商会という大手商会が援助しているそうだ」
「あんな人もどきの集まりが援助を!?」
「そういう呼び方はやめろ! 今はもう、昔のような人種差別をしても咎められない時代じゃないんだぞ!」
もどきをもどきと言って、何が悪い。奴らは人のなりそこない、まさに存在そのものが汚らわしい獣じゃないか。
「バーナード領は多種多様な種族が共存している地とあって、そういった商会が合致したそうだ。さらにその影響もあってか、他所では虐げられている他種族の者達が移住をしているらしい。人手不足解消の理由はそういうことだと、侯爵様はおっしゃっていた」
調理魔法を授かって人望を失ったからって、人もどきを頼るなんて。奴には人としてのプライドが無いのか。
「加えてそこの傘下にある中堅の商会が二つ協力している。いずれはコーギー侯爵様とレトリバー辺境伯様の影響下にある商会も加わる約束とのことだから、商会を通じて割り込む余地もない」
「ならば俺達はどうすればいいんだ!」
「何かの拍子に空いた隙間へ滑り込めないか、窺うしかないだろう。一応コーギー侯爵様からは、そうなった時はシオンとの親子の縁もあるから候補の一つには入れておくと言われたがな」
口約束なんかあてになるか。
貴族や商人なんてそんなものだろう。口では調子の良いことを言っておきながら、いざとなったらとぼけたり証拠がないとか言ったりして誤魔化すに決まってる。
仮に本当にやってくれたとしても、家を追い出されたあいつがうちやうちと関わりのあるところを、わざわざ選ぶはずがない。
「こうなったら直接あいつのところへ乗り込んで、言うことを聞かせましょう」
「やめておけ。シオンは今、バーナード士爵と妻であるその娘、それと数名のお供と護衛の冒険者達と共にコーギー侯爵家の離れに滞在している」
なんだってっ!?
「離れとはいえ侯爵家の、それも寄親の屋敷の敷地へ約束も無く乗り込んでみろ。終わるぞ」
親父の言う終わるというのは、貴族としてだけでなく、人生がということは俺にも分かる。
良くて貴族籍と次期当主の座を剥奪されて追放、最悪は無礼にも乗り込んできた賊として始末されるだろう。あいつめ、なんてところへ逃げ込んでいるんだ。
「断っておくが、それを聞いてもなお乗り込むと言うのなら、私はお前を容赦なく見捨てるぞ。幸いスフンの腹に子はいるんだ、息子であろうと娘であろうと我が家の血は繋がる。後はその子が成人するまで、私が生き続ければいいだけだ」
このクソ親父! 余計な釘を刺してるんじゃねぇっ!
というか、自分の後継者たる俺を見捨てるっていうのか!
あんな礼儀正しいだけが取り柄の豚女との間に、義務とはいえ子を作ったのが仇になるとは。
「分かったな、今は静観だ。やれやれ、雑魚と思って逃がした魚は実は大きかったということか……」
ふざけんじゃねえぇぇぇぇっ!
シオンは雑魚なんだよ、調理魔法を授かった貴族は雑魚中の雑魚、そして弟だから兄の俺に劣るクソ雑魚なんだよ!
「おい、聞こえたのか」
「聞こえたよ! ふん!」
クソ親父に嫌気が差して、勢いよく扉を開けて退室して叩きつけるように扉を閉め、ズカズカと廊下を歩く。
気分が悪いから酒をがぶ飲みしてやろうと厨房へ向かう最中、使用人達の控室から話し声が聞こえてきた。
「聞いた? シオン様の件」
「聞いた聞いた。スフン様に同行した子が言ってたけど、凄いよね」
「調理魔法を授かった時は期待外れかと思ったけど、判断早まったわ」
控室だからと声を上げているようだが、お陰で俺の腹の虫は大暴走だ。
今すぐにでも乗り込んで粛清してやりたい。
「そういえば、さっき買い出しに行った時に耳にしたんですが、王族が現地へ視察に行くんじゃなかって噂があるそうです」
なんだってっ!?
「本当かい!?」
「だから噂ですって。第四王女様がバーナード領産の紅茶を気に入ったからとか、今回の件の確認のためとか、そんな噂があるんです」
ありえない! あんな雑魚のやったことに対して、王族が動くという噂まで立つなんて。
もしもそれが本当で、良い評価をされてあいつが入った家の爵位が上がったら、シオンの功績で爵位が上がったことになってしまうじゃないか! そんなことになれば、兄である俺の立場はどうなる。
弟は調理魔法を授かって辺境の貧乏貴族へ婿入りしたにも関わらず、多大な功績を挙げて婿入り先の爵位を上げてみせた。対する兄は下手こそ打っていないが、特筆すべきことを成し遂げていない、正しく凡愚。そう思うだろう。
誰がそんな評価を受け入れられようか、誰がそんな評価に甘んじようものか!
こうなったらあいつを痛い目に遭わせないと俺の気が収まらんが、奴はコーギー侯爵家の敷地内にいる。外にいる間は護衛がいるだろう。
なにか、なにかないか。奴を痛い目に遭わせられそうな上手い手は。
「そういえば、スフン様がコーギー侯爵様のご子息の奥様から、お茶会の誘いを受けたんですって?」
「ええ。シオン様がこちらにいるうちに、ゆっくりお話をされてはいかがでしょうかと」
なんだって? そんなことは聞いてないぞ。あの豚女め、隠し事とは生意気だ。
「そのお茶会っていつ?」
「明日よ。お館様から許可は得てるし、体調に何かあったら侯爵様を頼っていいからって」
明日、か。ふふっ、良い事を思いついたぞ。
生意気なクソ弟のシオンめ、痛い目に遭わせてやるから待っていろよ。




