妾それぞれ
レトリバー辺境伯の占魔法は正しかった。
正直言って半信半疑ではあったし、いつになったら結果が出るのかという不安と疑問もあった。
しかしバーナード士爵家へ婿入りしたシオン君によって、かの領地は早くも発展の可能性を見出した。
辺境伯家の使者から報告を聞いた時は、内容にも結果が出た早さにも驚いたし、証拠として渡された作物は思わず独り占めしたいほど絶品だった。まさか調理魔法による農作業が、あれほど見事な作物を育てる要因となるなんて、誰も予想できるはずがない。
だがあれだけの作物を育てられるのならば、バーナード士爵領は農業都市として発展できる。
その発展に絡んで大きな益を得られるのならば、開拓の支援をするぐらい安いものだし、あれだけの作物が育った原因を解明したケルムという若い植物学者が、学会でそのことを発表できるよう手配するのもお安い御用だ。無論、この繋がりをより強くするための手は打たせてもらうがな。
支援隊を送るために必要な書類を処理していると、扉がノックされた。
「お館様、お呼びでしょうか」
「入れ」
扉の向こうからの緊張気味な声に返事をする。
「失礼します」
挨拶をして入室したのは、丈の短い衣服から筋肉質で引き締まった腕と脚が伸び、束ねられた長い黒髪に短い一本角が額から生えている、褐色肌をした鬼族の少女。
彼女は扉を閉めるとこっちを向いて後ろ手を組み、背筋を伸ばして表情を引き締めて私と向き合う。
「トウカ、お呼びに応じて馳せ参じました」
「うむ。楽にしていいぞ」
楽にしろと言ったのに、緊張気味のトウカは姿勢も表情も緩めようとしない。
「いえ、お館様を前にそういう訳にはいきません」
「私が楽にしろと言ったのだ、楽にしろ。今からするのは仕事の話じゃないし、この場には私とお前しかいないから気にするな」
「で、では、お言葉に甘えて……」
一つ深呼吸をしたトウカは後ろで組んでいた手を解き、肩の力を抜いて表情も緩める。
「はぁ~。やっぱここに来ると嫌でも緊張するッス」
うむ、いつもの口調に戻ったな。
しかしその語尾、一体誰の影響で付け出しのやら。
「それで何の用ッスか? 仕事の話じゃないなら、どうして呼ばれたんッスか?」
「うむ。お前には屋敷を出てもらう」
「押忍! って、ええぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
急にこんな話をされたら驚くのも無理はないか。
「待ってほしいッス! 確かに自分、まだまだ未熟ですが、追い出されるようなことしたッスか!?」
うん? 追い出される?
「屋敷の見回り中に庭の茂みが動いて、不審者かと思って飛び掛かったら猫だったからッスか!? お嬢様が厨房へおやつをつまみ食いに行くのを止めなかったからッスか!? それとも先輩と門番をしていた時に先輩が居眠りをしていたのに、集中しててまったく気づかず注意しなかったからッスか!?」
どうやら勘違いさせてしまったようだ。
つい、いつもの調子で貴族的な言い回しをしてしまったのが良くなかったか。
しかし最初は笑って済む程度のことだし、目に入れても痛くない愛娘のやんちゃも笑って許すとして、最後の居眠りしていた先輩とやらについては後で話を聞く必要がありそうだ。
「誤解させたようで悪かった。屋敷を出てもらうというのは、貴族的な理由で嫁や婿に行ってもらうという意味だ」
貴族にとって家を出ろと言うのは、他所の家に行けということを指していて、主に嫁入りや婿入りや妾入りが決まった時に使う言い回しだ。
トウカが勘違いしたような解雇通告をする場合は、屋敷を去れ、又はクビと伝える。
「へ? そ、そうなんッスか?」
呆気にとられるトウカに頷いて返す。
すると安堵の表情を浮かべ、脱力して肩を落とした。
「勘違いさせたようで、すまないな」
「いえいえ、こっちも動転して申し訳ないッス。というかそれってつまり、自分が嫁入りするってことッスか!?」
驚くのも無理はないか。
「そうだ。正確には嫁でなく、ある家へ妾として入ってもらうのだがな」
「いやいや、お妾さんでも信じられないッスよ。こんな洒落っ気が一切無い、筋肉バッキバキな鬼族の女を貰ってくれる、奇特な貴族がいるんッスか?」
さすがに家というのが、貴族家を指しているのは分かっているか。
確かにトウカは、代々我が家に仕えて警護や門番といった役目を担っている鬼族の家臣の娘だから、その体は見事に鍛えられている。女としてそこに引け目を抱えている気持ちは分かるが、今回はそういったことは抜きだ。なにせ条件に当てはまるのが、このトウカしかいないのだから。
それに筋肉バッキバキと言っているが、そこまで筋肉は付いていないだろう。
「貴族的な理由での妾になってもらうから、相手はお前を知らない」
「あぁ、そういうことッスか。だとしたら対面した時に幻滅させちゃいそうッスね、こんな筋肉バッキバキの鬼族の女じゃ」
自虐するように呟くトウカだが、少なくとも鬼族の点に関して問題は無いと思う。
あと、筋肉バッキバキではないというのに。
「安心しろ。向かう先は領地持ちの貴族で、その領地には多種多様な種族が領民として生活しているから、偏見や差別は無い。当人にもそういった様子は無く、あらゆる種族の者達と仲良くやっているそうだ」
「本当ッスか!?」
この国では全ての種族に人権が認められているが、貴族の大半は未だに他種族に対して偏見や差別的な思想を持っている。宗教ですら、人間至上主義はしないというのに嘆かわしいことだ。
トウカの一族は長きに渡って我が家に仕え、結果を出しているから表立った偏見や差別は無いものの、陰では何と言われていることやら。
「報告によると鬼族だけでなく、エルフやドワーフや獣人族、魔族に蜥蜴人族に竜人族もいるそうだ。扱いも法に則ったものだし、差別を受けたり奴隷のように働かされたりもしていない」
「そんな領地があるんッスね! 心強いッス!」
やっと表情が少し明るくなったか。残る懸念材料は、バッキバキというほどでないにしても筋肉質な体つきだが、これに関しては彼に任せるしかないな。
シオン、どうか彼女を優しく受け入れてやってくれ。
「ところでそもそもの疑問なんッスけど、どうして自分なんッスか? 妾になれそうな方なら、他にもいるじゃないッスか」
「こう言っては悪いが、条件に見合う者が他にいなかったからだ」
「消去法ッスか!? こんな自分でも確かにそんな理由で選ばれたら、屈辱ッス!」
申し訳ないが、本当にそうなんだ。
「ちなみにその条件って何ッスか?」
「相手と年齢が近くて、腕っぷしが強くて、私の庶子でないことだ」
「なんでそんな条件になるんッスか?」
「レトリバー辺境伯との兼ね合いだ」
既にシオンにはレトリバー辺境伯の孫娘に当たる、ユリスという少女が妾入りしていると聞いている。
その少女はシオンと年齢が近く、使用人ではあるが文官肌で、次期レトリバー辺境伯家の当主候補である息子の庶子だという。
ならばうちから妾入りさせる人物は、相応の配慮をして選ばなくてはならない。
まず年齢についてだが、レトリバー辺境伯が年齢の近い妾を差し出したのに、うちが年の離れた妾を差し出したら繋がりを軽視しているように思われてしまう。その点、十三歳のシオンに対して十五歳のトウカならば文句は無いだろう。
次いで腕っぷしを求めたのは、ユリスという少女が使用人であり文官肌だからだ。
レトリバー辺境伯家が彼女を差し出したのは、単なる妾ではなくシオンの身の回りの世話や事務仕事を手助けさせるため。だからそちらが関わろうとしている領分を侵す気は無いというアピールをするため、腕っぷしの強い武官肌のトウカを用意して警護に関わらせる。
そして私の庶子でないことだが、これもレトリバー辺境伯への配慮だ。
爵位的にはうちとレトリバー辺境伯家はほぼ同格だが、向こうはバーナード士爵家の寄親でこちらはシオンを紹介しただけ。そのためユリスという少女のような直系の庶子ではなく、少し離れた血縁者を差し出すことで一歩引いた姿勢を示す必要がある。
その点トウカは、隠居した父上の庶子である母親と家臣といえども平民の父親との間に生まれたから、血縁が一世代分離れていてちょうどいい。兄が二人がいて、跡継ぎも問題無いしな。
面倒だが、こうしたことも貴族社会を生き抜き、手を結んだ相手と上手くやっていくために必要なことだ。
だがこれを出来るだけ噛み砕いて教えても、貴族社会に疎いトウカに分かった様子は無い。
「難しい話でよく分かんないッスけど、自分が行けというのなら行くッス。というか拒否権無いッスよね」
……まあいいか。この子も人前での言葉遣いや礼儀は弁えているし、問題は無いだろう。
「その通りだ。今後のためにも必要な妾入りだ、申し訳ないが頼む」
「押忍! 了解したッス!」
身分に違いはあれど伯父と姪の関係である以上、できればちゃんと嫁入りさせてやりたかったが、他にいない以上は致し方ない。
「父上と君の両親には、既に伝えてある。妾入り先にも話は通っているから、荷作りをしておくように」
「押忍! では失礼するッス!」
姿勢を正して一礼し、退室しようとしたトウカだが、扉に手を伸ばしかけたところで止まってこっちを振り向いた。
「あの、申し訳ないッスけど、相手はどこのどなたッスか?」
おっと、そういえばまだ伝えていなかったな。
「バーナード士爵領の次期領主予定者、シオン・バーナードだ。年齢は十三歳で、妻と妾が一人ずついる。ああそれと、彼は入り婿でバーナード家の直系は妻のセリカ嬢だから気をつけるように」
「おぉ、相手は入り婿さんッスか」
「そうだ。それから向こうでは、彼やバーナード家の者達の警護をするように」
「押忍! そっちは自信あるッス!」
うむ、腕っぷしについては私も評価しているから、しっかり頼むぞ。
「もう一人の妾は次期レトリバー辺境伯の庶子だから、それにも気をつけるようにな」
「どうして士爵家の入り婿に、そんな相手が妾入りしているッスか!?」
それだけバーナード士爵領の未来が有望で、そうするだけの価値があると判断したからだ。
これが占魔法の結果ならば、なおのことこの判断は間違っていないはず。それと、お前もそうなるから人のことを言える立場じゃないぞ。
「とにかくそういう訳だ。向こうに送る開拓支援団の準備ができ次第出発だから、いつでも動けるようにしておけ」
「お、押忍! では改めて、失礼するッス!」
やや戸惑った様子で退室するトウカを見送り、途中だった仕事を再開する。
明日は城での仕事だから、不遇な扱いを受けている部下達へ声を掛けて、開拓支援団への参加を打診しなくてはな。
あっ、門番中に居眠りをしていた先輩の話を聞くのを忘れていたな。まあ後でいいか。
*****
ユリスです。今の私、とても戸惑っています。というのも、ベッドの上でご主人様に膝枕されているからです。
普通、立場的には逆ですよね!?
体を起こそうにも押さえられて起きれませんし、どうしてこうなったのでしょう!?
さっきまでご主人様の足下じゃれていたロイとマルコは、部屋の隅で重なるようにして寝てるから助けてくれませんし、そもそもあの二匹は私がどうして助けてほしいのかを理解できていないでしょう。あの子達が眠る前に、従属魔法で従えている動物や魔物へ意識を伝える「念話」で助けてと伝えましたが、なんでって返事をされて首を傾げられましたから。
こうなったら、自分で何とかしないと。
「あ、あの、ご主人様?」
「なんだユリス」
「何故、こんなことになっているのでしょうか?」
忙しい日々の中で頂いた貴重な休日。ちょうどご主人様もお休みを貰ったので、一緒に過ごすことになりました。
それは別におかしくありません。妾という立場とはいえ、お相手次第では休日を共に過ごすのは珍しくないですから。
ですが、何故私は膝枕をされているのでしょう。
もう一度言いますが、立場的には逆じゃないですか!?
「日頃から仕事を頑張っているユリスへの感謝と労いのため、今日はゆっくり休んでもらおうと思ってな」
「そのためにわざわざ私の部屋に来て、半ば強引にこんなことを?」
部屋に来てベッドに座って隣に座れと言われたので、休みなのをいいことに昼間からおっぱじめるのかと思いながら言われた通りに座ったら、膝枕で横にさせられたんですから何かと思いましたよ。
「そうだ。いつもありがとな」
そこで微笑むのはちょっと反則です。一応はクール系キャラで通そうとしてる私が、不覚にもドキリとしてしまったではないですか。
「いえ、仕事ですから」
「その仕事の苦労を労うのも、主人の役目だ」
言い分は分かりますが、普通はこういう労い方はしないと思うのですが? 普通は休日を与えたり、給金の額を上げたりするものではないのですか?
いえでも、妾という立場ならありのような気もします。
とりあえずこの場は観念して、私が折れましょう。
「……分かりました。このままゆっくりしますから、もう押さえなくていいですよ」
「ん、よろしい」
だからそこで微笑まないでください。仮にもクール系キャラで通そうとしている私が、ドキリとしてしまうじゃないですか。
「こっちへ来てからは働いてばっかりだったからな。たまの休みくらい、労いを受けてしっかり休め」
その言い分は理解できますが、こういう形で休むなんて誰が想像できますか。
しかもなんか優しく頭を撫でられてますし、これでは主人と妾ではなく夫婦のようではないですか。
「奥様に見られて嫉妬されても、知りませんよ」
「そのセリカから、普段自分にしているくらい大事にしてあげてくださいって言われているんだ」
「人前でないにしても結構です!」
あんなのをされたら、恥ずかしくて悶絶しそうです!
「なんで?」
さっきのロイとマルコと同じ反応をしないでください。
「セリカは喜んでくれるし、向こうからも積極的に乗ってくれるぞ」
「私には無理です。恥ずかしくてできません」
むしろどうしてお二人は、あんなことの数々を平然とやってのけるのですか。しかも他人の目も気にせずに!
「そうなのか?」
「そうですよ。だから手加減してください」
「じゃあ、このままでいいか?」
「このままでお願いします」
奥様とは仲がよろしいのは結構ですが、アレと同じ事はとてもできません。
「分かった」
そう言ってご主人様は、膝枕されている私の頭を優しく撫でます。
しかしまさか、こんな扱いを受けるとは思いもしませんでした。
ご主人様の妾になったのは貴族的な理由によるもので、それをお祖父様から言いつけられた時は正直複雑でした。
特にお付き合いしている相手や好意を寄せている相手はいませんでしたが、こちらの意思とは無関係に決められた相手へ、しかも妻ではなく妾として入るとなれば面白いはずがありません。ですがこれも貴族の庶子として生まれた身の宿命と割り切って、膝枕をしてくれているシオン様の下へ来ました。
第一印象は悪い人ではなさそう程度でしたが、今は違います。今のご主人様の印象は、好感の持てる性格でとても優しくて魔法の才に優れているものの、奥様を溺愛していて、貴族には珍しく夫婦仲が良いどころか良すぎて、魔法の説明が壊滅的に下手な方です。あっ、あと奥様が夢中になるくらい何故かいい匂いがしますし、夜の営みについても強いです。
「普段はお世話する側なので、なんだか落ち着きません」
「だったら寝ちゃってもいいぞ。そうすれば気にならないし、二度寝三度寝と惰眠を貪るのも休みの特権だぞ」
なんという怠惰な誘いなのでしょう。
妾なんて都合の良い性欲処理の相手と思っているような貴族もいるのに、こんな扱いをされたら怠け癖がついてしまいそうです。
まあご主人様はそういった方々とは違い、とても大事に扱ってくれますよね。
日頃行っている何気ない仕事に対してもお礼を口にしてくれて、夜の営みの際はとても優しくしてくれるし、今だって自分の休息より私への労いを優先してくれている。こんな扱いをされたら、当初の身構えていた自分が馬鹿みたいじゃないですか。
だから私も心を許していっているのですがね。
「ご主人様は女性に対して、いつもこのように接しているんですか?」
「いいや。セリカと出会うまでは、むしろ敬遠してた」
「そうなのですか?」
ご主人様が言うには、王都にいた頃は魔法の才から周囲に一方的かつ勝手な期待を寄せられていたため、近づいてくる女性は明らかに縁繋ぎとお金目的の方ばかりだったそうです。
そんな方々と関係を持つどころか、友好すら持とうなんて思うはずがなく、奥様と出会うまで近づいてくる女性は敬遠していたとのこと。
しかもその方々も授かったのが調理魔法だと分かったら、お金も地位も得られないと判断してあっさり離れていく始末。それは敬遠していて正解でしたね。
「なのに、奥様とは相当仲が良いですよね」
実際は相当どころかそれ以上ですが。
「セリカは別だ。俺の魔法の才能に目が眩んでいる訳じゃないし、授かったのが調理魔法だからって蔑んだり見下したりしてこないし、なによりかわいいし愛おしいし、内面も本性を隠してるでなく素であれだけ良いし、それにな」
聞いてもいないのに延々と奥様について語られるご主人様の様子を見ていると、どれだけ愛しているのかよく分かります。というより、内容が甘すぎて砂糖を吐きそうです。
恋愛経験どころかご主人様の下に来るまで男性との交流すらほとんど無い、仕事と勉強一筋だった私には内容が甘すぎます。
誰か、誰かミルクも砂糖も無しの苦いコーヒーか、塩をください。口の中も胸の中も甘ったるくなって、気分が悪くなりそうなんです。
そんなことなど露知らずなご主人様は、ペラペラと奥様のことを喋り続けている。むぅ……。
「ご主人様、今は私を大事にしている時ですよ。奥様とはいえ、他の女性を褒めてばかりいないでください」
「あっ、悪い」
もう、奥様が如何に大事なのかは普段からよく分かっていますけど、妾とはいえ優しく扱うのならもう少し気遣いをしてほしいですね。
「お詫びにたっぷり愛でてやるから許してくれ」
何故でしょうか、今の発言に対してちょっと不安を覚えます。
そしてそれは見事に的中し、奥様にしているように後ろから抱きしめられて愛でられたり、胸元に抱き抱えられて一緒にベッドへ寝転んで愛でられたり、サミー君が紅茶と一緒に持って来てくれたクッキーをご主人様の手で食べさせられました。
あぁぁぁぁっ! 甘い紅茶ではなく、苦いコーヒーか塩をください。口の中だけでなく、いい匂いがして鼻の中まで甘さで満たされています。いえ、鼻からコーヒーを飲んだり塩を入れたりはしませんが、とにかく誰かコーヒーか塩を!
ちなみにこれは後からサミー君に聞いた話ですが、奥様と一緒に過ごす時は口に咥えて口づけをするようにして、クッキーを食べさせあっていたそうです。しかもサミー君だけでなく、研究について相談に来ていたケルムさんやお館様もいる前で。
助かりました、それをされていたら私、確実に恥ずかしさで悶絶して気絶してました。というかあれ以上があるのですか。
こんなに大切にしてくれる優しいご主人様の妾になれて、良かったのやら恥ずかしいのやら、よく分かりません。
分かるのは、ここは良い妾入り先だということですね。




