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子犬連れドジっ子


 レトリバー辺境伯に新規開拓を支援してもらう件は、無事に協力を取り付けられたどころか、コーギー侯爵にも支援してもらえる可能性が浮上した。

 成功どころか想定以上の大成功になるかもしれないところへ、レトリバー辺境伯から孫娘をもらってほしいという話が出た。

 それを聞いたセリカが俺を渡さないとばかりに抱き着き、存在感と柔らかさが抜群の胸をぐいぐい押し付け、セリカを挟んで逆隣に座るケルムさんは反応に困ってオロオロしている。


「あの、レトリバー辺境伯様。そのご提案はいかがなものかと……」


 義母上が戸惑うのも分かる。

 貴族が妻を複数人娶ること自体は、よくあることだから問題無い。

 問題なのは、辺境伯の孫娘ってことだ。

 貴族における嫁入り先や婿入り先は、双方の爵位が近いことが望ましいとされている。

 そのため男爵家出身の俺が士爵家のバーナード家へ婿入りしたのは、全く問題無い。

 だけど辺境伯家の娘が士爵家へ嫁入りとなると、相当な降嫁だから好ましくない。

 しかもバーナード家の直系は俺じゃなくて妻のセリカだ。

 法で決まっている訳じゃないけど、妻の序列は妻の実家の爵位が高い順というのが慣習になっている。

 だからレトリバー辺境伯の孫娘を受け入れたら、その子を正妻にしないといけなくなってしまう。

 でもバーナード士爵家の直系はセリカだから、セリカが正妻でなくてはならない。

 そうした矛盾が発生してしまうからこそ、義母上は難色を示しているんだ。

 所詮は慣習であって法で決まってるわけじゃないと無視してもいいけど、そうしたら慣習破りを他の貴族達から責められてしまう。

 貴族っていうのはそういうのを気にするから、慣習にすぎないと無視できないし、貴族社会で孤立するわけにもいかないから面倒だ。


「ああ、言葉が足りませんでしたね。貰ってほしいのは息子の庶子なので、立場的には妾になります」


 なんだ、そういうことか。

 妾は正式な妻でなく、主人に仕える一種の使用人の扱いになる。

 そのため貴族の妾になるのは平民か、貴族と平民の間に生まれた子が多い。

 レトリバー辺境伯が勧めてくる庶子は後者に当たり、よほどの理由がないと貴族扱いはされず、継承権も与えられないから爵位の差を気にする必要は無い。

 これは妾との間に生まれた子も同じだから、セリカより先に子を産んで、しかも男の子だったとしても何の影響も及ぼさない。

 おまけに妻ではなく使用人の一種に過ぎない妾だから、本人やその親や実家を優遇する必要も無い。それが寄親の庶子だったり、爵位がずっと上の家からの紹介だったりしても。

 それでも妾を差し出す理由があるとすれば、差し出した方と受け取った方の繋がりを少しでも強めるためか、囲った側の欲を満たすためといったところだ。今回の場合は、前者を目的としたものになるだろう。

 孫娘を貰ってくれたとはいえ、妾だから特に何も要求はしない。今後とも良い付き合いをしてくれればそれでいいってところだろう。

 とはいえ、迎え入れた側の気遣いや財政次第では、多少の融通を利かせることはあるんだけど。


「だから安心してください。正妻は直系のセリカ嬢でなければなりませんから」


 レトリバー辺境伯の言葉に、抱きついたままのセリカが当然とばかりにふんすと鼻息を吐く。

 確かに生まれが庶子で立場が妾なら、セリカが正妻なのは揺るぎない。

 尤も、俺が入り婿である以上、バーナード家唯一の直系であるセリカが正妻なのは絶対だけどな。

 まあそもそも、こんな好みドストライクでかわいとおしい極愛の妻、セリカが正妻でなくなるなんて考えたくもない。


「そういうことでしたか。ちなみに妾ということは……」

「ええ、働かせてくれて構いませんよ」


 妾は一種の女性使用人扱いだから、働かせることができる。

 普通の使用人達と一緒に屋敷や身の回りのことを任せたり、仕事の補佐や秘書を任せたり、商売をしているのならその手伝いをさせたり、裕福な貴族だと妾がしたい商売をさせたりしている。

 実家の父親も妾を一人抱えていて、間に生まれた腹違いの妹と一緒に使用人として働いていた。


「身内の恥を晒すようですが、バカ息子が酔った勢いで手を出した使用人との間にできた娘でしてね。ああ勿論、ちゃんと認知した上で母子共々面倒を見ているのでご安心を」


 恥っちゃ恥だけど、その手の話はたまにある。

 その後でどうなるかはそれぞれだけど、酷い話だと妻から泥棒猫扱いされ、手を出した人物からは面倒者扱いされて追い出されるらしい。

 だけどそこは辺境伯家、ちゃんと責任を取ったか。


「それで如何でしょうか? 母親と共にうちで使用人として働いていますので、屋敷内の仕事は一通りできます。読み書き計算も仕込んでいるので、仕事のお手伝いもできますよ」


 ここぞとばかりに押してくる。

 今回の件をそれだけ重要視して、繋がりを深くしておきたいのか?


「どうしますか、義母上。セリカも」


 こればかりは俺の一存じゃ決められない。

 俺が当主だったら、受け入れるか受け入れないかも返事をすればそれで済むけど、現在のバーナード家の当主は義母上だ。

 今はただの入り婿で次期領主予定者にすぎない以上、新たな妻や妾を迎えるには義母上と妻のセリカに伺いを立てなくちゃならない。

 とはいえ、これって断れないやつだよな。だって相手は寄親で辺境伯家だ、断れる要素が見当たらない。


「私から異論はありません。娘はまだ子を授かっていませんが、妾ならば先に子を授かっても跡目争いは起きませんから。それに、うちのような士爵家が辺境伯家と縁を作れるせっかくの機会ですし、妾一人を養うくらいならば現在の財政でも可能ですしね」


 母親として、というよりも貴族の当主として義母上が返事をした。

 こういった話は貴族ならではのやつだから、個人の意思よりも貴族的な判断が優先される。

 個人的にどう思うかなんて、貴族間のこういった話には考慮も配慮もされない。

 だって顔も知らない相手と結婚する世界なんだ、顔も知らない相手を妾に貰うのもよくある話だ。

 胸を押し付けて引っ付いたままのセリカも、それは分かっているだろう。


「私も妾であれば、異論はありません」


 名残惜しくも離れて姿勢を正したセリカも、いつものかわいとおしい笑顔で肯定の返事をした。

 どうやら妾ということで、自分なりに納得してくれたようだ。


「義母上とセリカに異論が無ければ、俺も構いません」


 こうなったらもう、俺に断るなんて選択肢は存在しない。

 セリカがいれば妾なんていらないけど、そんなこと言える状況じゃないからな。


「そう言ってもらえてなによりです。では、顔合わせといきましょうか。あの子を連れて来てくれ」


 あっ、使用人には丁寧な口調を使わないんだ。お客様仕様ってやつかな。

 一礼した若い女性使用人が退室すると、レトリバー辺境伯は妾に紹介した孫娘について喋りだした。

 名前はユリスで年齢は俺と同じ、今年成人した十三歳。授かったのは動物や魔物を手懐けられる「従属魔法」で、現在は練習で手懐けた子犬を二頭飼っているそうだ。

 そこから先は紹介というよりも、孫娘を自慢する祖父のような語り口調で喋り出し、庶子といはいえ大事に思っているのがよく分かる。


「とまあ、こうも可愛い孫娘なのですが一つ欠点が」

「旦那様、ユリスを連れてまいりました」

「入りなさい」


 扉の向こうからの声に、孫娘自慢でデレデレになっていた表情を一瞬で引き締めて返事をした。

 すごい切り替えの早さだ。

 というか欠点って何? 凄く気になるんだけど。


「「失礼します」」


 呼びに行った若い女性使用人に続いて入室したのは、白と茶色の二頭の子犬を伴った少女。

 短く切り揃えて額を広く出した髪形に、キッチリ着た制服と真面目そうな顔つきから、なんだかお堅そうな雰囲気が。


「ぷぎゃっ!?」


 ありそうだったのに、スカートの裾を踏んで躓いて転倒した。

 しんと静まり返る室内。二頭の子犬がきゅんきゅん鳴きながら、倒れたままの彼女の顔近くでオロオロしている。


「いったぁ……。またオデコ打った……」


 プルプル震えて額を押さながら顔を上げる。

 レトリバー辺境伯も女性使用人達もなんとも言えない表情を浮かべ、二頭の子犬は大丈夫かと呼びかけるようにキャンキャン鳴いている。

 というかまたってことは、何度もその広い額を打っているのか。


「うぐぅ……。あっ、お客様の前で、失礼しました!」


 額を押さえていた手をどかして俺達を確認すると、大急ぎで涙が浮かぶ目を拭って立ち上がり、佇まいを直して頭を下げた。

 早い。登場から僅か数秒でいきなりスカートの裾を踏んで転んだから、てっきり鈍くさいのかと思ったら、こんなに素早く動けるとは。

 あまりの早さにケルムさんからは、おぉって感心する声が漏れた。


「どうも失礼しました。この子が孫娘のユリスです」

「お話は伺いました。ユリスと申しましゅ!?」


 噛んだ。今度は思いっきり噛んだ。

 しかも思いっきり舌を噛んだようで、俯きながら両手で口を押えてプルプル震えて、足元の子犬二頭にきゅんきゅん鳴かれて心配されている。


「重ね重ね申し訳ありません。ご覧の通り、目に入れても痛くない可愛い孫娘なのですが、どうにも締まらないというか手落ちがあるというか……」


 言おうとしていた欠点ってこれか。そしてドジだということを上手く濁している。


「た、確かに私がドジなのは揺るぎない真実ですが、ご安心ください。こうしたドジが仕事に影響が出たことは、これまでに一回もこざいません」


 揺るぎない真実だと言い切っておきながら、そんなことを言われても説得力は皆無だ。


「疑っておられるかと思いますが、彼女の言っていることは本当です。何故か仕事には影響が出ていないので、祖父の私としても実に不思議でして」


 仕事の時以外限定のドジってことか。

 果たしてそれは安心していいのか、正直微妙なところだ。


「こんな孫娘ですが、どうかよろしくお願いします」

「こちらこそ。辺境伯様の大事なお孫さんを預かる以上は、丁重に扱わせていただきます」


 レトリバー辺境伯と義母上がそう言葉を交わし、ユリスが俺の妾になるのは決定した。


「至らない点は多々あると思いますが、お世話になります」


 挨拶を述べて頭を下げる様子は、辺境伯家の使用人として教育を受けたに相応しい、実に丁寧で整ったものだ。足下にいる二頭の子犬も、いつのまにかお座りしてる。

 だけどさっきまでのドジが頭に浮かぶと、若干の不安を覚える。

 仕事に影響は出ていないそうだけど、本当に大丈夫なのかな。

 拭いきれない不安を抱きつつユリスを見ていると、セリカが席を立ってユリスへ歩み寄る。


「ユリスさん、私が旦那様の妻のセリカ・バーナードです」


 自己紹介するセリカに不機嫌な様子は無く、かわいとおしい笑顔を浮かべている。


「初めまして、ユリスと申します。妾という存在は面白くないとは思いますが、立場は弁えますのでどうかお傍にお仕えすることをお許しください」

「私も貴族の端くれですので、理解はしています。どうか上手くやって、旦那様を支えましょうね」


 うんうん、どうか上手くやってくれ。

 嫁姑ならぬ、嫁妾問題で荒れる家は少なくないって聞くし。


「一生懸命励みます」

「よろしくお願いしますね」


 一礼するユリスにそれだけ告げると、セリカは頭も下げずに席へ戻る。

 レトリバー辺境伯の孫娘にその態度はと思うけど、相手は貴族として扱われない庶子で、バーナード家にとっては次期領主の妾にすぎない。

 立場は次期領主の正妻で貴族の一員のセリカの方が上だから、このくらいなら咎めるほどじゃない。

 事実、レトリバー辺境伯は何も言わない。

 さてと、俺も挨拶しておくかな。


「シオン・バーナードだ」


 彼女の前に立って名を告げると、ユリスは片膝を着いて頭を下げた。

 子犬二頭は、そんなユリスの姿を真似たつもりなのか、伏せの体勢を取る。


「旦那様よりご紹介いただいた、ユリスと申します。庶子という半端な身の上ですが、受け入れて下さった以上は誠心誠意お仕えさせていただきます」

「ん、よろしく頼む」


 それだけ告げて席へ戻る。妾といっても使用人に過ぎないから、挨拶なんてこんなものだ。

 仕える相手への挨拶だからユリスの口上が仰々しいけど、そういうものだから仕方ない。


「さて、顔合わせは済みましたな。ちなみにバーナード士爵は、いつ領地へ戻られる予定ですかな?」

「明日には帰路へ着く予定です」


 本当なら一日くらいゆっくり観光したいけど、あまり長期間領地を留守にしていられないし、重要な開拓が控えている少しでも準備を進めておきたい。

 それに一日分とはいえ、馬車の賃料もラッセルさん達への報酬も馬鹿にならない。

 貧乏暇なしとは、まさにこのことだ。


「分かりました。ユリス、明日までに荷物をまとめてバーナード士爵達に同行できるか?」


 立ち上がるユリスにレトリバー辺境伯が尋ねる。

 急な話だけど、嫁入りならぬ妾入りなんてそんなものだ。

 特に今回の場合は、使用人が他家へ移籍するようなものだしな。


「可能です」

「ならばすぐに準備をしなさい」

「承知しました」


 一礼したユリスが二頭の子犬と共に退室。


「ぷぎゅっ!?」


 しようとして、またスカートの裾を踏んで転倒した。


「だからぁ、なんでオデコばっかり打つのよぅ……」


 また額を打ったようだ。

 子犬二頭にきゅんきゅん鳴かれて心配されながら立ち上がると、失礼しましたと謝って退室した。


「面白い子が来てくれるみたいですね、旦那様」

「……そうだな」


 確かに面白いと言えば面白うけど、あのドジが本当に仕事に影響しないのかが不安だよ。

 そんな不安を抱えつつ、ユリスの路銀はこちらで用意するとレトリバー辺境伯から言われ、改めて今後の協力関係を約束して面会は終了。

 別室で待っていたラッセルさん達と屋敷を出て宿へ戻り、少ない時間で軽い観光とお土産を買った。



 *****



 翌朝、宿を出る頃を見計らっていたかのように、地味な普段着姿で荷物を背負うユリスと二頭の子犬、そして見送りに来たという彼女の母親が現れた。


「皆様、どうか娘をよろしくお願いします」


 腰の低い母親からは、挨拶に加えてドジなところがある娘を心配してか、多少のことは大目に見てくださいと言われた。


「こちらが旦那様からお預かりした娘の路銀と、些少ですが旦那様と主人の心付けが入っています」


 母親から金が入った袋を差し出され、義母上が頷いて受け取る。


「確かに受け取りました。娘さんはしっかりお預かりします」

「お願いします」


 改めてお願いして頭を下げた母親に見送られ、新たにユリスを加えた馬車が走り出す。

 馬車の中で義母上ぁら教わったけど、貰った金に加えられた心付けは文字通りの意味だけでなく、持参金の意味もあるとのことだ。

 嫁入りじゃないから持参金の必要は無い。だけど身内として門出を祝いたい時に、こうして別の目的の金と一緒に渡すらしい。

 しかも些少とか言いながら相場を越える結構な額が入っていたから、ユリスは目を見開いて驚いた後に涙を浮かべた。


「お祖父様、お父様……。ありがとうございます」


 二頭の子犬を抱いて感謝するユリスに、セリカが柔らかい笑みを浮かべて接する。


「良いご家族を持ちましたね」

「はい。私には勿体ない父と祖父です」

「その気持ちに報いるためにも、しっかり努めてくださいね」

「はい、頑張りまびゅっ!?」


 昨日に引き続き、また噛んだよこの子。

 痛そうに俯く様子に、大丈夫ですかとケルムさんが声を掛けて、抱えている子犬二頭はキャンキャン鳴く。

 どうにも不安を拭いきれないものの、今さら返すだなんて言えないし、仕事には影響が出ていないというのだからそれを信じよう。どうにも疑わしいけどな。

 だけどそんな疑いは、領地までの旅路で証明された。

 というのも、ユリスがドジるのは本当にどうでもいい時ばかりで、食事の準備中や休憩中に馬の世話を手伝っている時や盗賊に襲われた時なんかには、全くドジらなかったから信じるしかない。

 ちなみに襲ってきた盗賊は少数だった上に大したことがなかったおうで、ラッセルさん達によってあっさり討伐された。

 そうした旅路を経てようやく帰って来たバーナード士爵領。もうすっかりここが実家のような安堵感を覚えながら遭遇した住人達と言葉を交わし、屋敷への道中で馬車を返却したら、ラッセルさん達とケルムさんと別れた。


「思いっきり走れるので、あの子達も喜んでいます」


 徒歩で屋敷へ向かう最中、連れて来た二頭の子犬が喜びながら駆けまわる様子にユリスが微笑む。

 名前は白い子犬が雄でロイ、茶色の子犬が雌でマルコ。

 どちらも元気よく駆け回っているけど、ユリスとの距離が開くと思い出したかのように戻ってくる。


「従属魔法で意思疎通が取れるので、躾はバッチリです」


 道中に聞いた話だと従属魔法は一方的に従えるんじゃなくて、相手と意思疎通が取れる「会話」を使って交渉し、相手が納得すれば「契約」で従えるようにするらしい。

 さらに従えた動物や魔物の能力を強化したり、視覚を共有したりもできるとか。


「思ったより、色々出来るのね」

「従属魔法を授かった冒険者は、従えた動物や魔物で周囲の警戒や偵察をするって、ラッセルさんが言ってましたね」

「そうですね。私もまだ躾が完璧でなかった頃、どこかへ行ってしまったあの子達を探すため、「視覚共有」で居場所を突き止めてました」


 なるほど、そういう風にも使えるのか。

 他にも色々と従属魔法のことを教わっているうちに屋敷へ到着。

 レトリバー辺境伯の屋敷に比べれば遥かに劣るけど、帰ってきたという安心感がそれを意識させない。


「戻ったわよ」

「「ただいま」」

「失礼します」


 玄関へ入りながら声を上げると、トルシェさんが出迎えに来てくれた。


「お帰りなさいませ、皆様。シオン様、不在中にお客様がお見えになりましたよ」


 お客? しかも義母上にじゃなくて俺に? 誰だろう。


「誰ですか?」

「サミーという、少女のような見た目の方です。今は村の宿に滞在しておられます」


 えっ、サミーが来たのか?

 こっちで働かないかって手紙は出したけど、よくトーマスが許してくれたな。


「なんでも、お父上から許してもらえなかったから暇を貰って置手紙を残して、こちらへ来たとか」


 いやあいつ、何やってんだよ!?


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― 新着の感想 ―
[一言] 牛馬を操れるようになれば農業の人手に大貢献出来るお妾さんだな まあ鯨偶蹄目は総じて賢いから魔法で操らなくてもどうにかなるけど
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