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これからに向けて


 土壌改善計画によって作物が変貌した原因は、ケルムさんによって解明された。

 これに関する説明会が数日後、俺と義母上、農業組合の代表者や商人ギルドのギルド長、さらに領内にある全ての村や集落の村長や長といった人達まで屋敷に召集され、一連の出来事の説明がケルムさんによって行われた。

 内容を見直すように義母上から指摘されたケルムさんは、なんと一晩で説明内容の見直しと修正をやり遂げて、義母上から一発合格を勝ち取った。

 それだけあって説明は以前より分かりやすく、参加者達に首を傾げる様子は見られず、誰もが納得した様子で頷いている。

 同じく前回指摘された身だしなみもしっかり整えられていて、靴まで綺麗にしていた。

 すっかり義母上を上位者と認識したケルムさんは、今後も義母上には頭が上がらないだろう。

 最後に何点かの質疑応答を終えたら説明会は終了し、そのままの流れで今後の動きを決める会議へ移行した。


「原因が分かった以上は、大々的に売り出してはどうでしょう」

「いや、育った作物から採れる種を育てたらどうなるか、まだ不明です」

「次の世代も安定的に収穫できるのかなど、まだ不安要素があります」

「エルフの集落の復興作業もありますし、もうしばらく様子を見てもいいのでは?」

「せっかくの商機に、いつまでもそうしている訳にはいかん。ここで動くべきだ」


 各々が自分なりの意見を出し、ああでもないこうでもないと議論を重ねる。

 その結果、次のような事が決まった。



 ・土壌改善して採れた農作物は販売の準備が整い次第、数量限定で販売開始

 ・販売開始はエルフの集落の復興作業による空白期間が埋まった後

 ・流通ルートは商人ギルドを通したもののみ

 ・今後も作物の様子は注意深く観察する

 ・長く品質を保つため、調理魔法使いは耕作や肥料作りの訓練をする

  ただし強制ではなく、本人承諾の下で行うこと

  承諾した者の今後の職業については、村長又は長と要相談

 ・農作物の売買で得た税収の一部は、他の職業の支援金に当てる



 ただし、これはあくまでもとりあえずの形にすぎない。

 売れ行きや今後の作物の状態次第では、事項の追加や変更を随時行うことになっている。

 要は概要だけ決めて、後は臨機応変にやっていこうという訳だ。

 それと最後の一文は関係無さそうだけど、実は大いにある。

 土壌改善計画を施した畑や田んぼから採れる収穫物が、農家に大きな利益を生むのはほぼ間違いない。

 だけど、それだと他の職業との収入差が生じて、村や集落の内部に軋轢や争いが起きかねない。

 そこで義母上が、農作物の収益で他の職業に支援金をすることで、いらぬ争いが起きるのを阻止をだけでなく、他の職業の更なる発展を促すため この一文を加えることを提案。これに反対意見が出るはずもなく、満場一致で賛成された。

 さすがは領主なだけあって、全体的なことを考えている。

 もしもこの一文が無かったら、領民の間に軋轢を生むだけでなく、儲かるからという理由で誰もが農家になってしまって他の職業が失われていたかもしれない。

 さすがです義母上。俺はそれに気づかなかったので、反省します。

 会議は最後に流通の時期と出荷量を決めたら終了。

 長い時間を掛けての説明会と会議だったけど、誰もが充実した表情を浮かべていて、これからやるぞという意気に溢れていた。

 話があるため残ってもらったケルムさん以外の全員が退室すると、緊張が解けた義母上は大きく息を吐く。


「ふぅ、無事に終わったわね」

「お疲れ様です、義母上」


 背もたれに身を預ける義母上へ、労わりの声を掛ける。

 寄り掛かった拍子にブルンと揺れた胸は、永久保存はできなくともしっかり目に焼き付けておいた。


「領地の発展のためだもの、これくらいの苦労は構わないわ。それに、これからが本番よ。ケルムさんも、研究と論文の執筆を頑張ってね」

「はい!」


 声を掛けられたケルムさんは、座ったまま敬礼して返事をする。

 たった数日で、すっかり義母上はケルムさんの上位者になったな。

 ちなみに義母上が言う研究と論文の執筆っていうのは、今回の調査で発見した混合魔力を学会で発表するためのものだ。

 まだまだ検証や研究が不足していて発表段階ではないものの、これを学会で発表すればケルムさんは大きな名誉を手に入れ、調査終了に伴って彼女を正式に雇うことになったバーナード士爵家にとっては大きな箔付けになる。

 そうなれば色々な面で領地の発展に大きく役立つし、ケルムさんは前の職場を見返すことができる上に、給料と研究費の大幅な増額が見込めてさらなる研究に打ち込めるだろう。


「それで、契約の変更点についてだけど」


 ケルムさんだけ残ってもらったのは、待遇の変更を打ち合わせするためだ。

 なにせ原因の解明に成功しただけでなく、偶然とはいえ学会へ発表できるほどの大発見をしたんだ、より良い待遇を準備するのは雇い主として当然だ。

 そこで義母上が新たに用意したのは、提示していた研究費兼給料の増額、今使ってもらっている家屋を改築又は増築するか新居を新築する際の費用の負担、そして今後部下や弟子を取った際の給与負担。

 ただしどれも、学会へ混合魔力を発表した後という条件付きだ。


「ごめんなさいね。今はまだお金に余裕が無いから、こういう条件を付けちゃって」

「わっふー! 構いません! 発表する頃には、売り出した作物での収入が見込めるでしょうしね」


 内容に不満は無いようだから、新たな契約書を作成して改めて契約を交わす。

 控えを渡して固く握手を交わすと、早速混合魔力の研究に取り掛かると言い残してケルムさんは帰って行った。


「さて、仕事に入る前に一服しましょうか。トルシェさん、紅茶のおかわりをお願い」

「俺も頼む」

「承知しました」


 部屋の隅に控えていたトルシェさんが紅茶をカップへ注いでくれる。

 何度飲んでも、本当に美味いし香りが良い。

 俺はそのまま飲むのが好みだけど、義母上は少しミルクを加えて飲む。


「そういえば昨日、老農会から土壌改善計画の申し入れがあったわね」

「はい。彼らが管理している茶畑にも、土壌改善計画を施してほしいそうです」


 この領地で採れる紅茶の葉は、引退した元農家の老人達の集まりである老農会が半分趣味で作っている。

 ところが今回の土壌改善計画の成果である作物を口にしたら、かつて農家だった血が騒いでもっと良いお茶の木を育てたくなったとかで、自分達が管理している茶畑にも土壌改善計画を施してほしいとお願いされた。

 無論、この紅茶がより美味くなるのなら断る理由は無い。


「私としては承諾していいと思っているけど、シオンはどう?」

「俺も同意します」

「だったら正式に承諾するから、開拓予定地の視察ついでに老農会へ伝えてくれる?」

「分かりました」


 これもさっきの打ち合わせで決まったことだけど、あの農作物の味ならいずれ増産が必要になるだろうから、それに備えて近く新たな開拓計画を立てることが決まった。

 今日この後で、俺とセリカがその予定地を視察することになっている。

 いずれ開拓するのならこの場所を、と目を付けていた土地を確認するだけとはいえ、現状を考えれば決して気楽な仕事じゃない。

 「いずれ」だった開拓予定が、「近いうちに」へ変わったことで色々と準備が必要にあるから手は抜けない。


「農耕地だけでなく、買い付けに来る商人も増えそうだから宿や飲食店を増やすことも考えないと」

「全ての村や集落へ商人ギルドの出張所を建てる計画もあるから、本当に大変ね」


 出張所を建てることになった切っ掛けは、商人ギルドのギルド長からの提案だ。

 今回の会議で、販売ルートは商人ギルドを通した流通のみと決まったけど、その理由は海千山千かつ話し上手の商人によって、農家の人達が上手く言いくるめられて不利な取引や契約を交わしたり、あくどい相手による詐欺に引っかかったりするのを避けるためだ。

 各農家との契約を交わす旨も商人ギルドと農業組合の間で決定していて、そのための契約書の作成は商人ギルドと農協組合が担当し、各農家への通達は村長や長が担当する。

 全ての商人が悪人という訳じゃないとはいえ、誰が良くて誰が悪いのかを農家の人達が見分けられるのは難しいから、安全を優先してギルドを通そうという訳だ。

 なんだか商人ギルドへ丸投げしているようだけど、これも農家の人達の安全のためだから仕方ない。

 だけど、肝心の商人ギルドはこの村にしかない。

 それだと何かあったらわざわざこっちへ来なきゃならないし、何かしらの手段で商人から付け込まれかねない。

 そこで商人ギルドのギルド長から、領内の全ての村や集落に商人ギルドの出張所を建てる計画が出た。

 ちゃんとしたギルドを立ち上げる場合、申請の提出やら王都の本部による現地視察や承認といった面倒な手続きが必要だけど、近隣の村や集落に出張所を建てるくらいならギルド長の裁量で可能らしい。

 尤も、本部へ申請を出して半年に一回の査察は受けなきゃならないそうだけど。


「調味料に関しても、だいぶ盛り上がってるみたいよ」


 だろうな。

 鬼族が大豆から作るミソとショウユ、それとこの地で偶然生まれたお酢。

 どれも上手く使えば今のままでも十分に美味いのに、土壌改善して育った農作物から作ったら、どんな味になることやら。

 ちなみにまだどれも出来ていないから、さっきの概要の中には含まれていないけど、絶品かつちゃんと保存が効くのなら農作物と同じ扱いにすることが決まっている。


「今から楽しみですね」

「ええ。調理魔法を使って短期間で作ってもいいから、早く味わってみたいわ」


 気持ちは分かります。

 作り方を教えてもらって、作れそうなら自分で作りたいくらい楽しみだもの。


「それにしても、長年掛けて徐々に品質を向上させるつもりだった計画が、こんなことになるとはね」

「こんな展開、誰にも予想できませんって」


 俺だって、少なくとも十年ぐらいは掛けるつもりでいたからな。

 遅効性のはずの計画が即効性に変わったんだから、やることが目白押しなのは当然だ。


「私達の方も人手が必要になりそうね」

「同感です。義母上と俺とセリカだけでは、手が回らなくなるのが目に見えています」

「村長や長も忙しくなるから負担が大きくなるだろうし、今回の件の報告も含めて、一度レトリバー辺境伯様に相談した方がいいわね。実際の作物を食べていただいて、学会で発表する前にケルムの調査結果を添えておけば、協力を取り付けることはできるでしょうし」


 困った寄子が寄親に相談するのはよくある話だ。

 主な相談事は金のことだったり、跡継ぎの婚姻相手だったり、後を継げない子供の就職先の相談だったり、子供がいない家だと養子縁組の相談だったりする。

 領地持ちの貴族の場合、開拓とその後の開発のために必要な借金の申し入れだけでなく、必要な労働者や商人の紹介、開拓に成功したらその地で暮らす領民を募るのを相談することもある。

 だけど、相談して解決してもらって終わりじゃない。


「見返りは開拓後の開発における利権か、相応の金額を支払うか、ですか?」

「その辺りが妥当ね」


 寄親が寄子の相談に応じるのは、慈悲や優しさからじゃない。

 半分は寄親という立場における義務を果たすため。

 もう半分は見返り目的や、何かしらの打算混じりだ。

 だから借金をしたら返済を、開発に人手を紹介したらその後の利権や収益の一部を求める。

 跡継ぎの婚姻相手や養子を探すのは寄子という自身の勢力を保つためだし、就職先を斡旋するは自身の息が掛かっている職場の人手不足を解消するためにすぎない。

 まあ、タダより高いものは無いって言うし、そういったことが絡んだ方がまだ安心できるのかな?


「とにかく、視察はお願いね。私は辺境伯様へ提出する報告書の作成に入るわ」

「分かりました」


 でもその前に、説明会からの打ち合わせで疲れたから一休みっと。

 同じく一休みの義母上とゆっくり紅茶を味わったら、菜園の手入れと収穫をしていたセリカと合流。

 準備を整えたら村長宅へ寄り、さっきぶりの村長と共に開拓予定地へ向かう。


「ここが開拓予定地となっております」


 連れて来られたのは、村を囲む丸太による防壁の外側。木々が生い茂る場所だった。


「防壁を新たに作る点を考慮すれば、この場所が最もまともなんです」


 最も適しているんじゃなくて、最もまともなんだな。

 一応他の場所はどうなのかと尋ねたら、実はこことそう変わらないらしい。

 要するに、他に比べれば幾分かマシということで決まったわけだ。


「お恥ずかしい話ですが、こういった土地なので開拓予定地もこんなものなんです」


 しょんぼり落ち込むセリカのせいじゃない。

 それに木々や雑草が生えている分、草すら生えない荒野よりはずっとマシだ。

 材木は調達可能だし、植物が育つってことは畑や田んぼにしても作物が育つってことだから。


「気にするな。開拓に苦労するのは、どこの土地も同じだろ」

「はい……」


 頭を撫でながら慰め、現実と向き合う。

 まず必要なのは、当然だけど伐採だ。それで得た木材は、新たな防壁や家屋の材料として利用すれば無駄はない。

 だけど、開拓で最も大変なのはその後の土地整備だ。

 手つかずの大地に人が住めるようにするためには、伐採した後の切り株や雑草を処理するだけでなく、地面を整備しなくちゃならない。

 しかも地面から石がゴロゴロ出てきたり、大きな岩が出てきたりすることもあるらしい。

 それを乗り越えて、家を建てたり道を作ったり畑や田んぼを開墾したりするんだから、開拓作業は困難の一言に尽きる。

 ちなみにこれは全て、義母上から教わったり過去の開拓記録から学んだりしたことだ。


「分かっていることとはいえ、時間が掛かりそうだな」

「ええ。木を伐採するのもそうですが、地面を均すのは本当に大変だったと祖父から聞いております。魔法を使っても、相応の時間と労力が必要ですからね」


 村長のお祖父さんは開拓経験があるのか。

 現在の領民でそういった経験がありそうなのは、エルフのような長命の種族だけだろう。


「ですが、開拓に成功すれば自分の家と畑が手に入ると、農家の次男や三男はこぞって張り切っていたそうです」


 確かに、そういった人達は張り切るだろう。

 家も畑も継げない彼からすれば、頑張れば一国一城の主になれるチャンスは逃したくないはず。

 それすらなければ、他の仕事に就くため職人へ弟子入りするか、冒険者になるか、村を出て他所の地で仕事を探すかしかない。

 どこか娘しかいない農家へ婿入りできればいいけど、そんな上手い話はそうそうないもんな。


「なんにしても、やるしかないか」

「そうですね。でもこの固い大地を整備するのに、どれだけ時間が掛かるでしょう」


 セリカの指摘する点に関しては、今から考えても気が重い。

 本当に、こんな固い地面を整備するのに……待てよ?


「なあ、「撹拌」で畑や田んぼを耕す要領で地面を解せば、土地の整備がしやすくなるんじゃないか?」

「「あっ」」


 思いつきを口にしたら、セリカと村長が声を揃えてハッとした。


「先に伐採をしてもらう必要はあるけど、雑草や切り株なら地面の撹拌に巻き込めるし、岩は無理でも石くらいならかき混ぜる過程で地面から出るだろうから、処理しやすくなるはず」


 地面から生えている雑草へ調理魔法を使えずとも、地面の撹拌に巻き込めるのは実証済みだし、威力を強めれば切り株も巻き込めるだろう。

 それに「撹拌」で畑を耕している時に石や砂利が出たこともあるんだ、どれだけ石が埋まっていても、勢い次第では地面から勝手に出てくるはずだ。

 そうなれば、わざわざ地面を掘って取り出すよりも、ずっと処理がしやすくなるだろう。

 岩にぶつかったら、その時はその時だ。


「そうです、それです! それなら土地の整備がしやすくなります!」

「さすがは旦那様です!」


 興奮したセリカからのさすだん、いただきました。

 それと興奮して飛び跳ねたことによる胸のブルンとした揺れと、弾けるようなかわいとおしい笑顔、実にありがとうございます。


「さっき打ち合わせで調理魔法の使い手から希望者を募って、農作業の練習をする話があったな。その練習に開拓予定地の土地整備を利用するのはどうだ?」

「確かに。練習はし放題ですし、失敗しても畑や田んぼを潰す訳じゃないし、土地の整備にはさほど影響しない。これはいけますよ!」


 だとしたらこの件は、他の村や集落にも伝えないとな。

 明日からはそっちの開拓予定地を視察して回る予定だし、その際に村長や長へ提案してみよう。

 勿論、義母上の許可を得てからだけど。


「戻ったら義母上に提案してみよう。許可が下りたら、明日にでも伝える」

「よろしくお願いします」


 期待を込めた表情を浮かべた村長が深々と頭を下げる。

 辛い作業の軽減と、今後のためになる練習ができるんだ、そうした反応をする気持ちは分かる。

 こんな一石二鳥の手が却下されるとは思わないけど、返事を聞くまでは分からない。


「そうと決まれば、早く視察を進めましょう!」

「そうですな、お嬢様。ささ、こちらへ」


 腕にしがみついてグイグイ引っ張るセリカに、年甲斐も無く気分が高揚している様子の村長。

 分かったから落ち着け、早く終わらせたいとはいえ、雑な仕事をする訳にはいかないんだ。

 それとしがみついてポヨポヨ当たっている胸の感触は、とてもありがとうございます。

 そうしてちょっと急ぎ足で視察が終わったら、老農会の代表者に茶畑への土壌改善許可を伝え、帰宅したら義母上にさっきの思いつきを提案する。


「採用!」


 よし、二つ返事で色よい回答を貰ったぞ。

 これで幾分か作業期間を縮められるし、作業自体も多少は楽になるだろう。


「よく思いついてくれたわ、シオン!」

「ぶおっ!?」


 喜びに溢れた義母上に正面から抱きしめられて、溢れんばかりの存在感がある胸に顔が埋められた。


「お母様! 私の旦那様に何をしているのですか!」


 おおう、背後からセリカが両腕を回して義母上に多少劣るとはいえ、存在感溢れる胸を押しつけてきた。

 引き剥がそうと引っ張ってるけど、義母上も離そうとしない。


「いいじゃない、少しくらい」

「だーめーでーすー!」


 正面からは義母上が顔へボヨンボヨン、後ろからは俺を引き剥がそうとするセリカが背中へポヨンポヨンと、二種類の幸せな感触に体を挟まれた幸福なひと時は、顔を挟まれている息苦しさから解放されるまで続いた。

 息苦しかったけど、実に素晴らしいひと時だったな、うん。

 それと俺を自分の物だと主張して胸を押し付けながら抱きしめるセリカは、実にかわいとおしい。

 たとえ顔を寄せた時、密かに俺の匂いを嗅いで悦に浸っていたとしても。

 なお、翌日以降にこれを全ての村や集落の村長及び長へ伝えたら、一様に開拓作業がしやすくなると大喜びして感謝された。

 やっぱり開拓作業って、どの種族にとっても大変なんだな。


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