第五話 新しい仲間
そして、四年の年月が流れた。その間に色々と情報を集めた。あのドラゴンのこと。そして、逃げ出したあの七人のことを。村はだいぶ発展し、家はもちろんのこと宿屋や鍛冶屋、商店街などが建ち賑やかになった。
「いやぁ~フレアさんありがとうございました。こんなに村が発展して、感謝仕切れません」
とサルルが言う。
「僕は自分が思ったようにしただけです。それに重要な情報をありがとうございます」
とフレアがサルルに言う。
「前の仕事が情報を集める仕事だったのでこれくらいは朝飯前です」
とサルルは笑顔で言う。
「パパ~!」
と小さな女の子がサルルにくっつく。
「結婚したんですねサルルさん」
「ああ、たまたまここに来た女性とね。色々話してたら相性が良かったみたいで。よいしょっと」
とサルルは自分の子を抱き上げる。
「可愛いですね」
とフレアが言う。
「ありがとね、それより君はここから向こうの大陸に向かうのかい?」
とサルルが言う。
「はい。ドラゴンもあいつらも向こうの大陸にいるみたいだし」
とフレアが遠くを見ながら言う。
「そうか。それより君の剣は綺麗に研いで貰っているんだってね」
とサルルは言う。
「はい、あの状態だと使い物になりませんしこの先魔法だけじゃ通用しないかも知れませんしね。それに僕には仲間がいますから」
そう。僕は新たな仲間をパーティーに入れたのだ。陰でルルが色々やってくれたお陰だけど。
「なるほどそれなら心配ないな。もう出発するのか?」
とサルルが聞く。
「いえ、明日に出発するつもりです。他の四人にドラゴンのことと前のパーティーメンバーのことを話しておかないといけないので」
とフレアが暗い顔で言う。
「そんな暗い顔をするな。君は伝説の冒険家になるんだろ。君の寝言で聞いたからね、それじゃあ私は仕事が残っているのでこれで」
と言いサルルは建物に向かった。
「そうだ。暗い顔をしてたら悪いことが起きる。えがおえがお」
と一人でにっこり笑顔をする。
「何してるんですか?フレアさん」
とメガネをかけた男が声をかけた。
「フルル。今、笑顔の練習していたんだ」
とフレアが言う。
そう、一人目のパーティーメンバーのフルル。ハンマーを使う冒険家で、僕以外のメンバーでは一番話が合う。
「はぁ?まぁいいやそれよりあとで話があるって言っていましたがそれは何ですか?」
とフルルが聞く。
「ああ、それは他のメンバーが揃ってからにしようと思う」
とフレアが言う。
「パールはまだ寝てるんじゃない?一様ライフに起こしてきてって言ったけど」
とフルルはため息をつく。
そう。パールとライフも僕のパーティーメンバー。パールはルルと同じ魔法使いだけどルルよりも強い魔法も使える。けどルルも魔法の練習をかなりしてたみたいだから強さは五分五分暗いじゃないかな、そしてライフは守りの強いナイト、防御に関しては僕より凄いかも。
「ふわぁ~、どうして外にでなきゃダメなの?眠たいのに」
と銀の鎧の男におんぶされた女性が言う。
「フレアが大事な話があるって昨日言っていただろ。あと、寝過ぎると逆に疲れないか?」
と銀の鎧の男が言う。
「別に疲れないわ、よく寝る子は健康になるって言うでしょ?」
と女性が言う。
「いや、聞いたことないな」
と男性が言う。
「お、ようやく来たみたいだ。おーい!」
とフルルが手を振る。
二人はこちらに気づいたようにこちらに向かって歩いて来た。
「いや~、疲れた。ほら降りなパール」
とライフはパールをおろす。
「はぁ~眠い。ベッドで寝たいー!」
とパールが言う。
「あはは、パールは本当に寝るのが好きなんだね、それよりあとルルとプルルは?」
とフレアが回りを見る。
「どこかで買い物でもしてるんじゃないんですか?女子同士仲良く」
とフルルがフレアに言う。
「私も一様女の子何だけど?」
とパールがムッとした顔でフルルの方を見る。
「いや、パールは女の子っぽくないような~アイタ」
とフルルがパールに頭を手で叩かれた。
「いって~!何するんだよ」
とフルルがパールの方を見る。
「言っていいことと悪いことがあります」
とパールが言う。
すると、フレア、ライフ、フルルが大爆笑した。
「何笑ってるのよ」
とパールが言う。
「いやいや、パールがまともなこと言ったから」
とライフがクスッと笑いながら言う。
「む~。よいしょ」
とパールがライフの背中に捕まる。
「悪かったよ。笑いすぎた。それより二人を探すか」
とパールをおんぶしながらライフが言う。
「そうだね。探しにいこう」
とフレアが言う。
そして、町の中を探していたら武器屋に二人がいた。
「あ、見つけたよ。ルル、プルル」
とフレアが言う。
「ごめんフレア。武器に夢中になっちゃってた」
「ごめんなさいフレア」
とルルとプルルが謝る。
「いいよ。武器は戦闘では重要だからね。」
と笑顔で二人に言う。
「この短剣か槍で悩んでるの、フレアはどっちがいいと思う?」
とプルルはこっちに振り向いた。
「う~んそうだね。両方買って使いやすい方を使っていけばどうかな?」
とフレアは優しくプルルに言う。
「分かった」
とプルルが言った。
そして、短剣と槍を買い店を出て近くの酒場に入った。
「あそこの席にしよう」
といい窓際の席に座った。
「で、話ってなんだ」
とフルルが言う。
「僕は伝説のドラゴンを討伐しようと思う」
とフレアは真剣な顔で言った。
「伝説のドラゴン?私は聞いたことないけど」
とパールが言う。
「僕も二度しか見てないけど、情報屋のサルルさんが向こうの大陸にいるって言っていたんだ」
とフレアが言う。
「あとさ、今まで黙っていたけど、ルルの頭に乗ってるドラゴンは何?」
とライフがルルを見ながら言う。
「あのね、この子は小さい頃育ててたレッドドラゴンだよ」
とルルが頭に乗ってるドラゴンを撫でながら言う。
「え?でもレッドドラゴンはもっと大きくないの?」
とプルルが不思議そうに聞く。
「それは、この子が特殊なだけだよ」
とフレアが言う。
「そうか。なら明日になったら港に向かうか」
とフルルが言う。
「そうだよ」
とフレアが言う。
「あの~」
と目の前に店員がたっていた。
「あぁ、すみません、注文してないですね。山菜サラダひとつとビール三つ、残りは水で」
とフレアが焦りながら言う。
「分かりました。あと、ドラゴン討伐頑張ってね」
といい厨房の中に入っていった。
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