第二十八話 水路カメレオン
僕たちは宿屋でサーバンの依頼をするメンバーを選ぶ。フルルとプルルはさっきの練習場でかなり疲れているらしいので今日は宿屋でゆっくりしてもらう。ルルもまだ疲れている顔で出てきたので休んでもらうことにした。
「パールは連れていくのか?」
とライフがフレアに聞く。
「う~ん、連れていきたいけど嫌って言いそう」
とフレアがはぁ~とため息をはく。
「そうだよな。俺もパールの召し使いだしパールが言い出したことは聞かないといけないしな」
とライフもため息をはく。
「ふわ~、眠いな」
パールが降りてきた。
「パール、依頼を一緒にするか?」
とライフがパールの方を向き聞く。
「嫌。私もう少し眠いから寝る。疲れてるのよね」
と奥の方へと歩いていった。
「すまんなフレア。俺もここに残る。もしもの時はこれを」
と首飾りを渡された。
「これは?」
とフレアが不思議そうな顔でライフを見る。
「これは守護の首飾りだ。守りの御札よりも強力だ。持っていってくれ」
とライフはいい、パールが向かったと思われる場所に歩いていった。
「仕方ないね。じゃあ行こっかお姉ちゃん」
とフレアがプルの方を見る。
「分かったわ、でも危ないことはしないでね」
とプルは注意する。
「それじゃあ、町のなかを探索して声が聞こえる場所を探しましょう!」
とサーバンが言った。
「気をつけろよ。フレア。もしかしたら本物の化け物に会うかもしれないからな」
とフルルはそう言いプルルを背負い2階に上がっていった。
「分かってるよ。気を付ける」
とフレアはボソッと言った。
宿屋から出ると夜の町はかなり静かだ。
日が上って居るときの噴水の広場は子供たちがたくさんいて少し騒がしかったが今は噴水の水の音くらいしか聞こえない。
「なんだか物静かって感じね。いかにも何か入るから誰も夜の町を歩かないのね」
とプルは辺りを見渡す。
「仕方ないよ。何が居るか分からないんじゃ夜の外を歩けないからね」
とフレアは辺りを少し警戒しながら歩く。
「僕もこの町の住人だったら夜は出ないですね。死にたくないですし」
とサーバンは少し笑いながら言った。
少し、歩いていると大きな丸い穴が空いていた。
「何?ここ?」
とプルが立ち止まる。
確かに変な感じだ。
「大丈夫ですよ。これは水路の入り口です。この先は何処かに続いているんじゃないでしょうか?」
とサーバンが言ったその時!
グオー!!!
と魔物なような声が聞こえた。
「き、聞こえた!ま、魔物なのか?」
とサーバンは震え上がる。
「行ってみよう。この正体を暴いて止めるないた依頼は達成しないからね」
とフレアは水路のなかに入っていった。
「そうね。行きましょう」
とプルも歩き出す。
「ち、ちょっと待って~」
とサーバンもあとをおう。
しばらく歩いていると、何かの気配を感じた。
「しー、何か居る見たい。僕が先に見てくるから二人は待ってて」
と二人を残しフレアは奥へと進んだ。
「だ、大丈夫かな。やられないよね。さすがに」
とサーバンは武器を持つ。
「大丈夫だと信じましょ、それにもう一体居たみたいだし」
とプルは壁に攻撃をする。
すると、壁の模様がスーと消え、姿を現す。
「こ、こいつ!水路カメレオン!こいつが声の正体なのか?」
とサーバンは武器を構える。
「多分違うと思うわ。この魔物はあんな声出さないわ」
とプルも槍を構える。
「いくわ!ハイパワーストーン!」
とプル魔法を唱える。
しー!!
「すばしっこいね、でもこれならどうかしら」
プルは水路カメレオンの下に魔方陣を出した。
「今よ。サーバン君」
とプルサーバンの方を見る。
「分かってます。奥義アローレイン!!」
と水路カメレオンの頭に無数の矢が刺さる。
「よし、当たった」
サーバンは喜ぶ。
「うん?あれ?居ない!どこへいっ!!!」
とプルが急に壁に吹き飛ばされた。
「ごふぅ」
プルは口から血をはく。
「姿をくらましたのか!なら、全方位アロー!!!」
とサーバンは全方位に向かって矢を放った。
しー!!!!
「あ、あそこか!」
天井に引っ付いていたのだ。
「はぁ~はぁ~やらなきゃ。えーい!!!」
とプルは槍を投げたが、なんと舌でキャッチさせられてしまった。
「な、なにやってるんですか!丸腰じゃないですか」
とサーバンが敵に矢を放つ。
しー!!!!
と槍を飛ばしてきた。
「は!!!」
ぐさ!
「は、はは。私のお腹に、や、槍が」
とプルがバタリと倒れた。
「ま、まずい!腹に刺さっている。回復魔法を使える人が今は宿屋なんだ。どうする?逃げるか、いや!逃げるわけにはいかない!フゥちゃんも言っているはずだ。逃げたら負けだってなら!はああ!!!」
サーバンは空間からもうひとつの武器を取り出す。それは銀色に輝く大剣だ。
「この武器お、重い!けど使いこなして見せる!」
サーバンは武器を構え、水路カメレオンに向かって走る。
しー!!!!
と舌を伸ばしてきた。
「くっ!あぶねぇ!やられるわけにはいかない!!!これでもくらえー!!!」
とサーバンは舌攻撃を避け思いっきり武器を振った。
し、しー!!!!
と攻撃で少し怯み何処かに逃げていった。
「に、逃げられた。は!プルさんを運ばないと」
とサーバンは腹に槍が刺さっているプルの方へ走る。
「はぁ、はぁ」
とプルは息がかなり荒くなっている。
「運ばないとよいしょっと」
とサーバンはプルを抱き上げ、出口に向かう。
その目の前に人が立っていた。
「ど、どうして君たち宿屋にいたはずでは?」
とサーバンは驚く。
「心配なんだよね。それよりプルを横にして」
と二人に近づく足音。
「宿屋に残るって、い、言わなかったけ?、ぱ、パール」
とプルは目を見開く。
そこにいたのはパールとライフだった。
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私、死なないよね。(byプル)
死なないに決まってるでしょ!
(byパール)




