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無意識と自我  作者:
1/2


 Billy Joel

 New York State Of Mind


 を 聴きながら


 **


 ……今思う。……父が無くなって、私は、……やっと気づいたことがある。……それは、ある意味、……父との関わりこそが、……私自身が、自我と向き合い続ける過程だったような気がしていることだ。愛憎含めた思いを抱えたりはしたが、亡くなって初めて、たったひとりの父親だったことを理解した。


 30年以上閉じ込め、悩んだり、葛藤してきたことが、……今、……私だけの問題として手元に帰ってきて、気づく。……私は、……結局、私の為に葛藤していたのだ。……それだけだったのだ、と。


 ……よく、無意識と向き合おうとするとき、幼児退行のような表現を私が好んで行うのは、フロイトを私が一時期参考にしていたから、なのかもしれない、と最近、ふと気づいた。……けれど、無意識の世界の中で、幼児である部分(意識出来る部分)だけであるのだとするのなら、……説明のつかない無意識が多すぎるような気がする。……何故なら、……無意識とは、『感覚で感知出来ない部分』であるはずだからだ。……これは、感覚として。……難解な為、中途半端にフロイトを流し読みしただけで終えてしまうような、馬鹿で不勉強な私は、……そんな風に、万事、半端だ。……それに、無意識の領域の話など、……臨床心理学者は、フロイトから先、数多くいらっしゃるのだから(……私は名前すらよく知らないが)、当然、臨床心理学の世界も私が知らないだけで、……ずっと、無意識に踏み込んだ学びがあるのだろう。……興味のある分野すら、このように読み込み続けられない私の馬鹿さ加減は、……今に始まったことじゃないから、そんな自分を責めても仕方がない。……私がせめて出来る、馬鹿な私への抵抗は、気づいたと理解した時に、……集中が続く時に、……少しでも興味のある分野の本を読み進めようとするだけ、だ。……理解出来ようと出来まいと関係なく、集中が続くまでの間だけでも。


 


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