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助け船

「ガアアァァァァ!!?」



爆発に巻き込まれその衝撃で吹っ飛ばされてしまった。

飛ばされて全身に痛みが走る。

さらに両腕が焼けたように痛い。実際に両腕は焦げてしまっている。


「ハア……ハァ……」


なんとか痛みに耐えてどうにか立ち上がることができた。

煙が少しずつ晴れ、その先には何もいなかった。

『ヒト』は爆発に巻き込まれて跡形もなく消えてしまった。


「なんとか、なった……のか?」


力が抜けてしまったのかその場に座り込む純。


「ハハハ……」


いきなり襲い掛かった相手でもどうやら殺してしまった罪悪感というものはあるようで、

いたたまれない気持ちになった。


「なんとか助かったな……」


そういったのもつかの間、『ヒト』の仲間と思われる生物が何体も現れた。

それらは少しずつ純との距離を詰めている。


「もうダメだ……体も動かない……」


純が諦めかけたその瞬間


「アクセス」


『ヒト』の後ろからそんな声が聞こえたと思うと


「ハアッ!」


男のそんな声が聞こえた瞬間、純の正面の『ヒト』が横に斬られた。

横にいた『ヒト』はすぐさま距離を離し乱入者へ注意を向けた。

その間にも男は右にいた『ヒト』へすぐさま距離を詰め、一閃。

『ヒト』はそのまま力なく倒れた。


「何が起きて……!?」


もう一人の『ヒト』は男にどこから出現させたのか分からない火球を放った。


「遅いッ!」


放たれると同時に男は最後の『ヒト』へ距離を詰めた。

男は体を捻りながら進むことで火球を回避し、二発目を放たせる前に『ヒト』を切り上げ、絶命させた。

圧倒的な実力を見せた男は今度は純に近づき……


「大丈夫か?」


と、声を掛けた。純は驚きながらも


「あなたは誰だ?」


と言おうとしたものの声が出ず、目の前が暗くなっていく。


「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!」


男のそんな声を聴きながら純は意識を失ってしまった。

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