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別れ

本編前のエピソードです。

ぶっちゃけ読まなくても本編は楽しめると思います。

「ああクソッ、おい!しっかりしろ!」


大嵐の中、私の肩を揺らしながら大切な友が叫ぶ。

何故生きているのかすらわからないくらい体が痛い。きっともう終わる命だろう。



「なぁ……私は……英雄に……なれるのか?」


「なれるとも!お前も生きて帰ればなれる!絶対に!」


「……そう、か……」


「おい、死ぬな_________!目を開けろ!」


大粒の涙を流しながら友は私の名を呼ぶ。

こんなにも友を泣かせてしまうのは我ながら情けないな。

だが、友の腕の中で死ねるのは……とても幸せな事だ……


「なぁ、___。頼みがある」


私はずる賢い男だ。


「!!なんだ!?言ってくれ!俺のできる範囲なら何でも叶えてやる!」


大切な友にこんな……


「この世界を……皆を……頼んだ……ぞ……」


……こんな卑怯な願いを残すなんて。


「嘘だろ……?おい、目を開けろ!おいッ!」


何度声をかけても瞼は開かない。既に息絶えたのだ。

そんなことは___もわかっているはずだ。

だが、それでも信じたくなかった。信じられるわけがなかった。


「どうした、___。何かあったの……か。」


「王……様……」


顔を上げるとそこには彼らの王がいた。

王は亡骸を見ると一瞬悲しみの表情を浮かべたがすぐに表情を引き締めた。


「___、奴は最後に何を言った?」


「皆や、世界を頼む、と……」


「……そうか。」


王は亡骸の手を握りながら、


「お前の意志、確かに受け取った。どうか安らかに眠ってくれ。」


と呟いた。


「行くぞ___。仇を取りに。そして、世界を変えるために。」


「……わかりました。」


___は名残惜し気に亡骸から離れ、進み始めた。


文字通り、世界を変えるための戦いへと_______

初心者ですが、これからよろしくお願いします!

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