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スタイリッシュな告白?

作者: 犬三郎

「ねぇ、私は貴方を愛してる」


“幽霊”が囁いた言葉はどの言葉より重く、悲しみが宿っていた。


「だから、元気を出してよ。だから、私を忘れてよ」


幽霊は出るはずがない涙を出していた。それは誰にも見えない涙。だが、彼女の心に頬に涙は流れている。


「母さんっ! 母さんっ!?」


仏壇の前で、涙を流す少年。少年と幽霊は愛のある、悲しい悲しい涙を流していた。


ーー10年後ーー


「あははは、それは面白いね」


少年は大きくなった。友達と談笑を交わし笑っていた。


「気持ち悪い笑顔。気分が悪くなるわ」


少年が友達と談笑をしている中で聞こえた凛とした声。


「うん? 僕のことを言ってるの?」


「分かってるじゃない。貴方の気持ち悪い笑顔、気持ち悪い笑い方。全てが気持ち悪いわ」


「あははは、ごめんね。こんな笑い方しかできなくて」


「それよ。その悲しく、気持ち悪い笑顔を私に見せないで」


「あははは、ごめんね」


「心底気持ち悪いわ」


彼女はその言葉だけを置いて教室を出た。


「なんだよあいつ。気持ち悪い奴だな?」


「うん、そうだね」


また、少年は笑顔になっていた。


ーー1年後ーー


「なぁ、金貸してくれよ?」


「うん、いいよ」


少年は談笑していた者達ともっと親密になっていた。それはただのATM。誰からでも必要とされるモノ。


「あんたはいいの!?」


また、凛とした声が聞こえた。1年越しに彼女から少年に届く声。


「いいよ、いいんだよ。黙ってろよ!」


「嫌って言いなさいよ!? そこが気持ち悪いのよ!」


「あ? こいつは俺達のATMなんだよ? 黙ってろよ!?」


少年の友達は彼女の胸ぐらを掴み、彼女を思い切り投げ出した。


「だから! あんたはいいの!?」


膝から血が出ている彼女は折れない。そんな彼女にこんな醜態を見られたくない。


だから、少年は——


「ぐふぇっ!?」


少年は友達を殴っていた。


「早く! 早く逃げよ!?」


少年は彼女の手を握って走り出した。後ろから追われている中、少年は彼女から伝わる温かい手に思わず————


「俺と付き合ってくれ!?」


「えへっ!?」


少年の突拍子のない告白に彼女は脚を絡ませて転び、少年も転んだ。

その後は言うはずもなく少年はボコボコにされた。


ーー10年後ーー


「母さん、僕は結婚するよ」


「うん。おめでとう、音鳴(おとな)


少年は……いいや音鳴と彼女は、仏壇の前で手を合わせた。その姿を見て幽霊は優しい優しい笑顔に涙を流していた。

なろうラジオ大賞の為に作ったものです。超短文難しかったけど、楽しかった。

スタイリッシュという、言葉を使えということでしたので俺が思うグダグダなスタイリッシュな告白を書かせてもらいました。30分ぐらいで書いた少年なので期限まで直そうと思います。

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