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能力の代償  作者: Xeno
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オリバー

国語力皆無の人間が昔見た夢を参考に書いていきます。感想や指摘があると励みになります…。(更新速度上がる可能性⬆️)

彼女はそっと紅茶を手に取って、鉱石採掘家である父の様子を伺い話しかける。

「ねぇ、お父様。どうして私をコランダムと名付けて下さったの?」

「それはね、コールの瞳の色がコランダムの宝石にそっくりで綺麗だったからだよ。」

コランダムは少し膨れて席に座る。

「お父様、コランダムという鉱石はまるで岩みたいですわ。私に、あんなにも固い岩のような性格になりなさいと仰るのですか?全く、心底ネーミングセンスの欠片もございませんね。」

少し残念がったオリバーはコランダムが持ってきた紅茶を一口飲む。

「酷いなぁ。この道を進めば自分の名前の意味が分かるはずだよ。」

「絶対に私は鉱石採掘家なんて致しませんわ。だって、すっごく危険なところに行かないといけない上、やっと帰ってきたと思ったらすぐに資料をまとめたり、資料を見返したりで大変なのはわかっています。それに、人材が少ないがゆえ毎日働き詰めで、よく身体が持ちますね。私には到底出来ませんこと。」

「ははっ。それもそうだな。コールは昔から細かい作業や地味な作業は嫌いだったな。刺繍がやりたいと言ったから母さんは優しく教えてやったのに、コールはすぐミドリアのところまで行って喧嘩をしていたんだったよね。」

コランダムは顔を桃花色に染め、紅茶をぐびぐびと飲み干した。

「そんな昔の話、忘れてしまったわっ。そんなことより…」


一瞬の出来事だった。

ドアの外から知らない男の声ーーー。

今までの静寂がまるで嘘だと言いたげに、ノック音、足音、男の声、次々と情報が入ってきてはいるものの、頭が真っ白になった彼女は思わず膝をつく。

目眩、吐き気、立ちくらみ、涙。どれだけ拒絶しても、意志とは反して溢れ出る。

こみ上げる恐怖、高ぶる感情、底知れない悲嘆。後から後から感情は姿を現し、これが非日常であることを痛いほどに実感させられる。

いつもはこんなことにはならない。こんなこと、あってはならない、と自分に言い聞かせ、口にしたい感情をなんとか抑え込む。


やがてやっとの思いで我に返った頃には、もう事は済まされていた。

「コランダム、少し話がある。真剣に聞いてくれ。」

「お、お父様…。」

「コランダム。私は長い旅に出ることになるだろう。コランダムも知っているだろう、あの事件のことを。」

「あ、あの事件…?」

いつもとは違う父の声に動揺を隠しつつ、思考を巡らせる。

「あの事件って…ガスの…?」

「あぁ、それだ。その旅に出たら、私は帰ってこれなくなる。だからこそ、お前にこれを託すよ。いざとなり、お前が本当にツラくなったら、これを頼りにルサンス渓谷まで行くんだ。7歳のお前にこの任務を預けるだなんて、私は親失格だな。それと…。」

父は、まるで感情を失くしたかのように淡々と喋る。

「ちょ、ちょっと待ってよ…。どういう事なのか、説明してくれないとわからないよ…。」

「…すまないが、そんな時間はないんだ。詳しいことはカンダールの家…ほら、昔よく行ったカンダールおじさんの家に着いてから、彼から聞くんだ。分かるな?それじゃあ、行かないといけない。外にいる連中がキリンになる前にな。」

「待ってよ、お父様!!」

私は必死に叫んだ。その声は届く間もなく、お父様は出ていってしまった。だって、意味がわからないよ…。突然に突然が重なりすぎて、何が何だかわからない…。もしかして、私を棄てた…の…?


お父様…お父様……!!

既にネタ切れに近い状態ですが、少しずつ話の輪を広げてゆっくりと投稿していこうと思います。出来れば月2回投稿を目標とします。暖かい目で見守ってください。

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