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格闘戦争記  作者: 日本のスターリン
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3章 アンパン盗賊団

 一督戦隊は地球連邦第三帝国でつかの間の休息を取っていた。ハルヒの能力が回復し、ハルヒの能力で一と直樹を回復した。

 一方その頃ある盗賊の一味が暗躍していた。


「チョー様。力の珠の有りかが分かりました。」

「地球連邦第三帝国に二つの力の珠があるようです。」


 部下の亜井藍と悠木優稀がボスのチョー・アンパンに報告した。藍と優稀は身長より長い髪を持つ美女で、その色は鮮血のような紅蓮の赤髪である。

 地球は今世界大戦のまっ最中で大変混乱しており、地球連邦でも新ソ連でも日本幕府でもないならず者たちが火事場泥棒的に暴れまわっているのだ。アンパン盗賊団はそのならず者たちの中の組織の一つである。


「地球連邦・新ソ連両軍の兵隊にしょっ引かれてアンパン盗賊団もワシを除くと藍と優稀の二人だけになってしまった。アンパン盗賊団を復活させるためには何としても伝説の力の珠が必要だ。力の珠には人のパワーだけでなくメカのパワーも上げてくれるらしい。力の珠さえあれば我々が復権も近い。」


 ならず者たちは武器の使用を禁止する国際法をも無視する無法者のばかりで、様々なメカや銃を使って社会を荒らしまわっているのである。アンパン盗賊団も当然武器を使用している。


「藍!優稀!ワシが作った水空両用ヘリで早速力の珠を奪ってこい!」

「かしこまりした。チョー様。」

「かならずやアンパン盗賊団復権を成し遂げて魅せますわ。」


 藍と優稀は水空両用ヘリで地球連邦第三帝国に飛んだ。水空両用ヘリは人気のない場所に隠し、携帯用銃を隠し持ち力の珠の略奪を目論んだ。


一一にのまえはじめって人が力の珠を持ってるらしいわ。」

「その人を人気のない場所におびき出す必要があるわね。」

「人気のない場所に誘い込めば堂々と武器を使用できるものね。」


 藍と優稀は顔を隠し占い師の恰好をして一を騙す事にした。運気のいい場所と称して人気のない森に誘導しようと言う魂胆だ。

 さっそく一の泊まっている部屋に行った。


ピンポーン。


「貴方を占って差し上げましょう。」

「結構です。」


 一は直ぐに扉を閉めようとした。


「まって下さい!無料ですよ!お代は一切頂きません。」

「ただより高い物はない。」


 一はまた扉を閉めようとした。


「待ってください!本当に何も頂かないんです!あなたにお勧めの場所を教えて差し上げるんです。」

「いや、本当、そういうの良いですから。占いとか信じてていませんし。」

「あなたの運命の人と出会えちゃうかも知れないですよ~。」

「そんなものより本当に当たるならここ100年で起こる大規模な災害を言い当てて欲しいね。できないだろ?」

「…そ、それは…。」

「災害も予測できない占いは単なるペテンだ。そんな占い師信じられない。じゃあ。」


 一は扉を閉めてしまった。


「……次の作戦を考えましょう。」

「そうね。幸い顔は見られてないし、声色も変えておいたし。まだ騙すチャンスはあるわ!」







 次に、一がバーで一人お酒を飲んでいる所に、藍はナンパを仕掛けた。


「お兄さん!一緒に飲みません?」

「いや、結構。」

「……!あら~、遠慮深いのね~。」

「いや、本当に迷惑なので一人で飲ませて下さい。」

「そんなイケズな事言わないで、これから私とデートしません?」

「いや、結構。」

 

 藍は一の肩に寄り添い胸を当てた。


「いや、こういうの本当に迷惑ですから。店員さん呼びますよ?」

「ご、ごめんなさ~い!」


 藍は美人であったが、一は女性には興味が無い様子だった。






「もぅ~!何やってるのよ!」

「次はあんたがやって見なさいよ!私は顔を見られちゃったからもうあんたしかいないのよ!」




 優稀は一人で散歩している一に話かけた。


「すみませ~ん、道を御尋ねしたいのですけれど、よろしいでしょうか。」


 優稀も顔を見せてしまっているこためこれ以上の失敗は許されない。


「いいですよ?どちらですか?」

「『盛りの森』はどちらでしょうか?」

「それなら近くですよ。ここを右に曲がって…。」

「すみません。もう何人にも聞いてるんです。けれど方向音痴で全く地図が頭に入らなくて…。どうか『盛りの森』まで連れて行って下さいませんか?」

「いいですよ。近くですから。」


「どうやら上手くいったようねえ…。」


 藍は内心悔しそうだった。


「ここが盛りの森です。」

「すみませんお手数ですけども、この奥にある内屋柄の滝まで案内していただけませんか。」

「いいですとも。ここまできたら最後まで案内します。」


 一と優稀は森の奥に進んでいく。奥には先回りした藍が待ち受けていた。そして、藍が一の前に現れ銃を突きつけた。

 

「大人しく力の珠を渡しなさい!」


 優稀も背後から銃を突きつけた。


「隠ししても無駄よ!」

「力の珠を渡して大人しくお家にお帰り!」

「罠だったわけか。」


 一は余裕の表情だった。


「力の珠を渡さないと本当に撃つわよ!」

「選んだ場所が悪かったな。撃つなら反対方向を撃った方が身のためだぜ。」

「そんなハッタリ通用しないわよ!」

「本当にハッタリかな」

ガウッ!


 藍と優稀の背後から魔獣の群れが襲いかかって来た。狼型の魔獣である!


「「きゃああああ!!」」


 慌てて振り向くが魔獣に銃を壊されてされてしまった。二人は慌てて逃げだした。魔獣は二人を追い掛け回す。

 魔獣とは戦争用に訓練された獣の事である。兵器が使えない国際法下では動物も戦争の道具となるのである。


「この森には魔獣が放し飼いにされている。だから人が誰も寄り付かないんだ。敵地の情報を調べるのを怠ったミスだな。」


 一は飛んで逃げて行った。


「きゃあああああああ!!こないでこないで!」

「いやああああああああ!!!!」


 藍と優稀は走り回って逃げている。魔獣は彼女たちを背後からしつこく追い掛け回す。そして二人の長い髪の毛先に嚙みついた!


「きゃあああ!!私の自慢の赤いロングヘアーになにするのよぉ~!」

「いやあああ!髪の毛ぇ~!髪に噛みついた!」


 二人は髪の毛を振り回し何とか髪の毛から引き離した。


「あーん枝毛になっちゃたわ~!」

「いやん!よだれでべとべとぉ~!!」


 魔獣たちはそれでもなお執拗に二人を追い掛け回す。二人は水空両用ヘリに命からがらで飛び乗り、何とか森を脱出した。




 藍と優稀はチョーの盗賊団基地に逃げ戻った。


「…と言うわけで失敗してしまいました。」

「よくもぬけぬけと手ぶらで戻ってこれたな!お仕置きだべー!」


 チョーがそういうと二人は触手で両手足を縛られた。


「「お許しください、チョーさまぁ!」」

「いや、許さん!」


 チョーは二人に電撃を喰らわせた。


「「きゃあああああああ!ビリビビビビビビ~!!!」」

 

 アンパン盗賊団の力の珠略奪作戦は日々続くのであった。

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