表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
水と氷の魔法編
73/438

67.おっさん二人の怪しげな密談

 こっそり【精力剤+3】を作った翌日、俺は昼休みに部長のデスクへ赴き、声をかけた。


「部長、実はお話したいことがありまして、お昼ご一緒してもいいですか?」

「あ、ああ、構わんよ」


 部長は変な顔をしていたが、部長の勧めで高級寿司店に入り、昼食を取ることにした。しかも個室。

 席につくやいなや、部長は真剣な表情で話し始めた。


「丸山くん、最近の君の活躍は眼を見張るものがある。それだけの才能を十分に発揮できる仕事を用意出来ていないことは私の不徳のいたすところだ。だからといって直ぐに独立というのは……なんとかもうちょっと待ってくれないか?」

「えーと、部長? 一体何の話ですか?」

「だから、君が独立したいという話……じゃないのか?」

「違いますよ!」

「ち、違うのか! なんだ、ビックリさせるなよ。では、何の話なんだ?」


「少し前の飲み会の時、夜のほうが元気が無いという話をしていましたよね?」

「は? そそそ、そんな事、話したっけ?」

「してましたよ」

「だからなんだって言うんだ。歳なんだからしかたないだろ!」


「それでですね~ 実は凄いのを手に入れてしまいまして」

「凄いのだと!?」


 俺は、昨日作った【精力剤+3】を100円ショップで買ったそれらしい瓶に入れたものを、コトリと机の上に置いた。


ごくり


 部長が期待と不安に満ち溢れた表情で、小瓶を見つめる。


「実は、俺も試してみたのですが。そりゃあもう凄い効き目で大変でした」

「そ、そんなになのか!?」

「ええ」


「それで、これはいくらしたんだ?」

「すいませんけど、これはちょっと特殊なルートから手に入れたものでして、値段がどうこうというシロモノじゃないんですよ。ただ、部長には日頃からお世話になっていますので、この一本は差し上げます」

「『一本は』と言うことは、それ以降は違うということか?」

「ええ、流石に元手も掛かっているものですので、そう何本もというわけには……」

「わかった、その時は改めてということでいいかな?」

「はい」


 おっさん二人の怪しげな密談は終了し、二人で仲良く美味しい高級寿司(部長のおごり)を食べて会社に戻った。 その日一日中、部長はそわそわしていて、いつもは遅くまで残っているのに終業時間になるやいなやそそくさと帰宅してしまった。



 程なくして俺の仕事も終わり、帰宅しようと会社を出た所で、怪しい人物がウロウロしていた。


 大きなリュックを背負い、地図を片手にキョロキョロしている金髪の美女だった。その人は俺と目が合うと行き成り話しかけてきた。


『ちょっといいですか?』

『はい、なんでしょう?』

『よかった~、英語が話せる人がいて』


 え? 英語? あ、そうか! 前に英語の資料が読みたいからって【言語習得】魔法で『英語』を習得したんだった。(※『34.出勤』参照のこと)


『実は、ホテルの場所が分からなくって』

『なんていうホテルですか?』

『○○ホテルです』

『○○ホテル? ちょっと聞かないホテルですね。ちょっと地図を見せて下さい。

ふむふむ、あー、ここはですね……』


 口で説明するのはちょっと大変な場所だったので、そのホテルまで送って行くことにした。

 道すがら話を聞いてみると、この人はカリフォルニア在住の『ナンシー』さんで、休暇を取って世界一周旅行をしている最中、一カ国目の日本で行き成り迷子になったんだそうだ。


ピコン!


 なんだか、神様からのお告げがあったかのようにいいアイデアを思いつき、このナンシーさんに【追跡用ビーコン】を取り付けさせてもらった。

 うっしっし、これで世界中にタダで旅が出来る様になるぜ!


 ナンシーさんをホテルにまで案内すると、「Thank you」とハグされて、なんかポヨンと大きかった。

 【追跡用ビーコン】を付けておいてもらう代わりに、危険が迫ったらいつでも助けますからね。そしたらまたハグしてくれたりするかもなんて事は全然考えていないんだからね!



 5つ目の【追跡用ビーコン】は、雷精霊に付けておいたのだが、どうやら精霊が帰還すると同時に【追跡用ビーコン】は外れてしまうようだ。精霊の世界とかがあってそこで暮らしてるところが見れたりするわけじゃないのか、ちょっと残念。


 【追跡用ビーコン】も5つになってごちゃごちゃしてきたので、整理しておくか。


1.エレナ

 今は自宅で魔法少女のDVDを鑑賞している所だった。


2.アジド

 忘れてる人も居るかもしれないけど、ドレアドス王国の各街を旅して廻っている商人さん、現在はまだ『スガの街』で商売をしている。


3.ライルゲバルト貴族連合騎士団長

 未だに目立った動きが無く、体を鍛えたり書類仕事をしてばっかりだ。


4.アヤ

 短大はまだオリエンテーション期間らしく、今はファーストフードで短大の友達とダベってる。


5.ナンシー

 さっき、【追跡用ビーコン】をつけた世界一周旅行の金髪美人、世界一周旅行ってどれ位の日程なんだろう? さっき聞いとけばよかった。



【追跡用ビーコン】も5つ使い果たしてしまっているので、早く6個目が使えるようになりたいものだ。

なんか日刊8位になってました。どうしてこうなった!


ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[一言] 雷精霊ちゃんのお住まいは惑星の電離層で太陽からの 有害電磁波から惑星を守ってるのかな?地上に近い 電磁場のお住まいは?電離層でしょう? セイジは地球からポータブル蓄電池を持ち込み 精霊ちゃん…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ