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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
水と氷の魔法編
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66.狼と黄色い朝日

 エレナが『癒し系ご当地アイドル』っぽい状態であることが判明したその夜、3人仲良く夕飯を食べていた。


「あー、エレナさんや」

「はい、何ですか? セイジ様」

「昼間は何をしていたのかな?」

「えーと、商店街に買い物に行きました」


「兄ちゃん、エレナちゃんたら商店街の人たちから色んな物を貰ってきたんだよ」

「ほうほう、それは凄いですなー」


 俺の心配を知ってか知らずか、アヤとエレナは貰い物の品定めを始めた。

 和菓子、トンカツ、メロンパン、たい焼き、鍋、サンダル、傘、米、塩、砂糖、醤油、味噌、せんべい、トイレットペーパー、電動マッサージ機、バラの花束、食用油、アロマキャンドル、化粧品、などなど……

 途中に変なのもあったけど、心のきれいな人には変に見えないらしい。


「それで、商店街の皆さんは、なんでこんなに色々なものをくれたんだい?」

「それは、ケガや病気の方を魔法で治療したお礼です」

「え? エレナちゃん魔法使っちゃったの!?」

「いけなかったですか?」


「まあ、商店街の皆さんもいい人みたいだし、大丈夫でしょ」

「ま、いいか~ エレナちゃんに何かあったら私と兄ちゃんで守ればいいだけだし」

「お二人共、ありがとうございます」


 まあ、ケガや病気で苦しんでる人を目の前にして魔法を使うなと言ってもムリだろうし、なんとかなるだろう。



「所でアヤは、短大の初日どうだったんだ?」

「友達が3人出来て、クラブ勧誘とか、キャンパスの中を一緒に見て周って、その後はファーストフードでダベってた」

「どこかのクラブに入るのか?」

「格闘技系のクラブに入ろうかと思ってて、考えてるのは空手道部かな」

「もっと女の子らしいクラブにしろよ」

「なにそれ? 別にいいでしょ、私の勝手なんだから」

「まあ、そうなんだけどさ。もし、空手道部に入っても、試合で魔法とかを使うなよ?」

「解ってるって」



 そんな会話をしつつ、夕食を終えた俺達は『薬品製作』の続きをすることにした。


「アヤも、もうちょっと『薬品製作』してみないか? スキルを上げるとステータスにボーナスが貰えるぞ?」

「本当? それなら少しやってみようかな」


 俺達は『薬品製作』を始めたのだが、アヤは【病気軽減薬】を3本作ってレベルが2になった段階で飽きて止めてしまった。


「もうちょっと、がんばれよ」

「私、理科の実験とか苦手なのよね~ 後はエレナちゃんに任せた」


 アヤは、そう言うと部屋に戻ってしまった。どうしてあんな子に育ってしまったのやら、お兄さん悲しいよ。


「私達は、何を作るんですか?」

「『薬品製作』レベル3だと、【傷治癒薬】だな」


レシピはこれだ。

┌─<薬品製作>──

│【傷治癒薬】

│材料:

│ 【薬草】50g

│ 【紫草の根】20g

│ 【魔力水】200ml

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル3

└─────────


「【魔力水】はどうするんですか?」

「レシピには、【蒸留水】に【回復魔法】を使うことで作れるそうだ。これはエレナにしか出来ないからよろしくな」

「はい、やってみます」


 エレナは【蒸留水】を手に持ち、【回復魔法】を込めようと試行錯誤している、俺はその間に【水の魔法】で【蒸留水】を多めに準備しておいた。

 やっとエレナが【魔力水】の製作に成功し、十分な量の【魔力水】が出来上がったので、エレナには一旦休んでいてもらって、俺が先に【傷治癒薬】の製作に取り掛かった。

 まずは【紫草】から【根】だけを取り分け、乾燥させ、後は他の薬と同じ手順で進めていくだけだ。

 【傷治癒薬】の製作はうまくいくものの、一向に【薬品製作】のレベルが上がらない。【傷治癒薬】を30個作った所で、やっとレベルが3から4に上昇した。

 どうやらレベル0→1が1回、1→2が3回、2→3が10回、3→4が30回でレベルが上がっていくようだ。レベル5に上げるためには100回必要になるのかな?


「さあ、次はエレナの番だよ、がんばって」

「はい!」


 エレナも【傷治癒薬】を30個製作し、【薬品製作】レベルが4に上がった。


「次のレシピは【呪い治癒薬】だけど、材料が無いから、また今度だね」

「どんな材料が必要なんですか?」

「えーと、レシピは~」


┌─<薬品製作>──

│【呪い治癒薬】

│材料:

│ 【紫刺草】50g

│ 【塩】10g ※

│ 【聖水】200ml

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル4

└─────────

※【塩】はAランク以上の物を使用すること


「これだ、【塩】はあるから、【紫刺草】と【聖水】を探さないと」

「【聖水】は【魔力水】みたいに魔法で作れないんですか?」

「【聖水】は【魔力水】に【光の魔法】を込めて作るそうだから、今の俺達には作れないな」

「そうですか、残念です」


 今日作成した薬品は以下のとおりになった。


【病気軽減薬+1】×2、【病気軽減薬+2】×1

【傷治癒薬+1】×29、【傷治癒薬+2】×30、

【傷治癒薬+3】×1



 そんなこんなで今日の『薬品製作』は終了した……のだが、俺は自分の部屋に戻って続きを始めるのであった。


 俺が一人で作る薬品はこれだ!


┌─<薬品製作>──

│【精力剤】

│材料:

│ 【マンドレイクの根】50g

│ 【体力回復薬】200ml

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル3

└─────────


 このために高い【マンドレイクの根】を買ったのだからな。

 【マンドレイクの根】は7個しか無いので、それに合わせて材料の【体力回復薬】も7本作成しておく。そして、高かった【マンドレイクの根】を贅沢に使い、【精力剤】を作成してみると……

 俺の【薬品製作】レベルがすでに4に上がっているからなのだろう、全部【精力剤+3】の品質となった。


「やったぜ!!」


 俺は、試しに一口だけ飲んでみた。


「!!?」


 『後悔先に立たず』とは、まさにこの事。俺はその夜、飢えた狼のようになってしまい、隣の部屋でスヤスヤと眠る子羊ちゃんを襲おうという欲望を素数を数える事で必死に抑えこみ、一睡もできずに黄色い朝日を拝むこととなった。

日刊ランキングに入ってpv数がうなぎ登りで、困惑している今日このごろ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 本当はアヤは空手は余り役に立たないのだよ? 向こうの世界だと突きや蹴りは魔獣に通用せず 対人でも皆鎧で防護してて通用し辛いよ? 対人なら鎧着てても使える合気の方が意味があるよ? 日本で空手は…
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