424.ダンジョンマスター
第三巻が発売中です~。
「とらのあな」購入特典でもらえるオマケは、けっこうすごい感じらしいです。
オラクルちゃんの事は気になるのだが、
日の出の塔の変化も気になるので、
少し調べてみることにした。
まずは、目の前で踊っているゴブリンだ。
┌─<ステータス>─
│種族:ゴブリン
│状態:レベル強化、踊り強化
│レベル:20
│HP:453
│MP:344
│
│力:44 耐久:31
│技:45 魔力:34
│
│スキル
│ 踊り2
└─────────
何だこれ!?
この階のゴブリンのレベルは、もっと低かったはずだ。
そして、もっと気になるのは、
状態の『レベル強化』『踊り強化』と、スキルの『踊り』だ。
レベルの上昇は『レベル強化』のせい?
スキルの『踊り』は『踊り強化』のせい?
そもそも、なんで強化されてるんだ?
「兄ちゃん。あれ、やっつけないの?」
「ん?
アヤが戦ってみるか?」
「うん!」
アヤは、ゴブリンに向かって突撃していった。
しかし!
アヤの初撃は、ゴブリンの【回避の踊り】によって避けられてしまった。
「私の攻撃を避けるとは、生意気な!」
しかし、アヤの2撃目がゴブリンの急所に命中。
『あー!』
ゴブリンは、汚い叫びを上げながら、動かなくなった。
コロコロコロ。
ん?
何かが転がってきた。
拾い上げてみると、それは……。
魔石だった。
┌─<鑑定>────
│【踊り強化魔石】
│踊りスキルを上昇させる魔石。
│ただし、無性に踊りたくなってしまう。
│レア度:★★★★
└─────────
なるほど、あの踊りスキルは、この魔石のせいか。
「兄ちゃん。その魔石、何だったの?」
「【踊り強化の魔石】だってさ、踊りスキルが上昇する」
「え? いいじゃんそれ。
私にちょうだい!」
「いいよ」
アヤに渡してやった。
あのまま持っていたら、俺が踊りたくなってしまうところだったしね。
「やった! 兄ちゃん、さんきゅー」
アヤは、喜びの舞を踊り始めた。
魔石の効果てきめんだな。
妹の踊りを見ながらのダンジョン攻略も乙なもので、
変わった動きをする敵がいないかを探して倒しまわっていた。
アヤが戦いたいと言うので、戦闘は全部任せておいた。
状況としては、
普通の敵に混じって、たまに動きのおかしい奴が混じっている感じで、
走り回っている奴、寝てる奴、妙なプロレスごっこをしてる奴など、
千差万別だ。
そして、そういう奴は必ずレベルが高く、
さらに、珍しい魔石を持っていた。
集まった珍しい魔石は、こんな感じだ。
【短距離走の魔石】、【長距離走の魔石】、【商売繁盛魔石】、【家内安全魔石】、
【子宝魔石】、【縁結び魔石】、【胃腸強化魔石】、【安眠魔石】。
なんか、変な魔石ばっかりだ。
【長距離走の魔石】に化粧が落ちない効果が追加されているのはなぜ?、
日の出の塔に何かしらの変化があるのは確かなようだ。
俺たちは、調査をいったん中止した。
そしてアヤを、冒険者ギルドへ報告に行かせ、
俺は、オラクルちゃんのところへ行ってみることにした。
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俺は1人で、日の出の塔60階にやってきた。
「おーい、オラクルちゃん。いるか?」
「あ、セイジー!」
オラクルちゃんいた!
情報のマナ結晶の裏で、何かしている。
「何やってるんだ?」
「ごめん。今手が離せない。
塔の制御システムが暴走してしまってて……」
「暴走?」
「塔の地下から、よく分からないエネルギーが流れ込んでて、
そのせいで、一部の魔物が凶暴化してるのよ。
ダンジョンマスターとして、いろいろ手をつくしているんだけど、
どうにもならなくって……」
オラクルちゃんは、ダンジョンマスターだったのか!
「手を貸そうか?」
「ありがとう!
じゃあ、地下4階を見てきて」
地下4階……大地のゴーレムと戦った場所か。
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瞬間移動で地下4階へ行ってみると、
だだっ広い半球の空間が広がっていた。
「何もいないじゃないか」
てっきり凶暴なボスモンスターでもいるのかと思ったのに。
キン!
ん?
何か甲高い音が聞こえた。何だろう?
やっぱり何かいるのか?
音のした方へ行ってみると……。
小さい透明なスライムたちだった。
そいつらは5匹で、
壁から湧き出ているキラキラ光る何かを奪い合っていた。
┌─<ステータス>─
│種族:ダイヤモンドスライム
│状態:レベル強化
│レベル:75
│HP: 358
│MP:3908
│
│力: 37 耐久:1789
│技:1804 魔力: 391
│
│スキル
│ 土4、光2
└─────────
レベルがけっこう高い。
そして、耐久と技の高さが異常だ!
その割にHPや力が、かなり低い。
オラクルちゃんから頼まれているからなあ~、
倒すか!
キン!
完全にスキを突き、名刀マサムネの一撃が命中したにもかかわらず、
スライムの体の表面で、攻撃が弾かれてしまった。
何という硬さだ。
さすがダイヤモンド。
『『びきー!!』』
スライムたちは、いきなり襲ってきた俺に気がつき、
5匹バラバラに逃げ回った。
「待てー!」
追いかける俺、逃げるスライム。
一部のステータスは負けているが、俺には魔法がある。
【時空魔法】、【肉体強化魔法】、【風の魔法】、【土の魔法】などを駆使して、
なんとか1匹のスライムに追いつく。
そして、スライムを攻撃する瞬間、
刀に魔力を込めて、切れ味をアップさせる。
スパッ!
10㌢ほどの小さなスライムは、
名刀マサムネの攻撃によって、真っ二つになった。
『レベルが96に上がりました』
お! レベルアップだ!
コレは、もしかして……。
スパッ!
『レベルが97に上がりました』
2匹目のダイヤモンドスライムを倒すと、
またレベルが上った。
もしかして、
1匹倒すごとにレベル+1なのか!?
スパッ!
『レベルが98に上がりました』
スパッ!
『レベルが99に上がりました』
コ、コレは!!?
最後の1匹!!!
「……」
……あれ?
最後の1匹だけレベルが上がらなかった。
も、もしかして……。
レベルカンスト?
そして、レベル99になって呆然としている俺の周りには、
直径5㌢ほどのダイヤモンドが10個、散らばっていた。
ご感想お待ちしております。
※これからちょっと、「とらのあな」へ買いにいってきます。




