420.レベルアップ
『レベルが95に上がりました。
【回復魔法】がレベル5になりました。
【光の魔法】がレベル5になりました。
【肉体強化魔法】がレベル6になりました。
【風の魔法】がレベル7になりました。
【水の魔法】がレベル7になりました。
【氷の魔法】がレベル7になりました。
【土の魔法】がレベル7になりました。
【火の魔法】がレベル7になりました。
【雷の魔法】がレベル8になりました。
【闇の魔法】がレベル8になりました。
【刀術】がレベル6になりました』
……長いよ!!
そして、なんか、すっごい上がった!
レベル95ってなんだよ!
いくらなんでも上がりすぎじゃないのか?
それだけ、敵が強かったってことか。
まあ、死にかけたし。
ちょっとステータスも確認してみよう。
┌─<ステータス>─
│名前:丸山 誠司
│職業:SE
│
│レベル:95
│HP:1万1612
│MP:4万0850
│
│力:1331 耐久:1031
│技:1556 魔力:4085
│
│スキル
│ 情報6、時空6、肉体強化6、回復5
│ 風7、雷8、水7、氷7、土7、闇8、火7、光5
│
│ 体術3、剣術5、刀術6、短剣術4、棒術4
│ 薬品製作5
└─────────
HP1万超え、来たー!
MPや魔力の伸びも、すごーい!
やはり、各魔法のレベルアップが影響しているのだろう。
しかし、一番に得意としていた情報と時空が、
平均以下に落ちてしまった。
もし俺の活動がネット小説にでもなったら、
きっとタイトルに『時空魔法』とか付きそうなのに、
これじゃあタイトル詐欺になっちゃうな……。
そんなこんなで、ステータスを見ながらいろいろ考えていると……。
「セイジ、何か降ってきたぞ」
雷精霊が叫ぶ。
上を見てみると……。
どうやら、爆発四散した超巨大タコの体の一部が、
バラバラになりながら、こっちまで飛んできたみたいだ。
「何かに使えるかもしれないから、いちおう拾っておくか」
俺は、水上を滑るように移動しながら、
降ってきた焼きダコの切れ端を、拾い集める。
まるで、降ってくる『ちくわ』を拾い集める大昔のゲームのようだ。
「あ、アレはなんだ!?」
雷精霊が騒いでいる。
鉄アレイでも降ってきたのかな?
「みんなで受け止めるぞー」「「はーい」」
雷風水の3精霊は、協力して降ってきた何かをキャッチした。
「セイジ~。こんなの落ちてきた」
「魔石じゃないか!」
空から降ってきた魔石。
多分これは、超巨大タコの魔石なのだろう。
┌─<鑑定>────
│【飛行魔石】
│魔力を込めることで飛行できる。
│近くにいる者を同行させることも可能。
│また、落下ダメージを完全に無効化する。
│レア度:★★★★★★
└─────────
飛行せk……じゃなくて、飛行魔石か……。
なんか、天空の城を探し出すカギになりそうな魔石だな。
あの巨大タコが浮いていたのも、コレのおかげだったのかな?
「セイジ。その石、なんだった?」
雷精霊も、興味津々だ。
「じゃあ、ちょっと使ってみるか」
飛行魔石に魔力を込めると、
俺の体は、水面から離れて宙に浮いた。
「おお!
セイジ飛べるようになったのか!」
宙に浮き上がった俺のまわりを
精霊たちが、楽しそうにクルクル回る。
これはいいな。
今まで空をとぶ時は、わざわざ竜化する必要があった。
あれって、変身する時に裸にならないといけないから、面倒くさかったんだよね~。
べ、別に、俺には露出の趣味はないですよ?
ほんとだよ~。
ひとしきり精霊たちと空の追いかけっこをしたところで、
雷精霊が、俺に抱きついてきた。
「セイジ。速いよ」
早いとか言うなし!
風と水の精霊も、俺の頭の上に乗ってきた。
「さて、そろそろ帰るかな」
「えー、もう帰るの?
もっと一緒にいたい」
何か雷精霊、急に甘えん坊になったな。
小さい頃のアヤを思い出す。
「それじゃあ、このまま空を飛んで帰るか」
「おう!」「「はい」」
俺は3精霊を連れて、【飛行魔石】でシンジュの街へ向けて飛び立った。
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「風が気持ちいい」
「そうでしょうとも」
なぜか、風精霊がドヤ顔をしている。
心地いい風に吹かれながら飛んでいると、
海を抜け、森を越え、王都の街が見えてきた。
「けっこう被害が出ているな……」
住民たちは、すでに避難所を出て、活動を開始していた。
自分の家の片付けをしている者。
あまりの被害に絶望している者。
ケンカや窃盗などのトラブルも発生しているようだ。
「城が……」
少し進むと、ほぼ全壊してしまった城が見えてきた。
俺がバリアを張っていれば、もう少しマシだったろうに。
まあ、避難所優先だったし、今さら後の祭りだけど。
「セイジ! 見て! 山が!」
雷精霊の指す方を見てみると!
フジャマ山の中腹あたりが少し崩れている。
アレだけのことがあったんだ、
崩れたとしても無理はない。
むしろ、あの程度で済んだのが不思議なくらいだ。
「ん!?」
「セイジ。どうしたんだ?」
「崩れたところに、何かあるぞ」
少し回り込んで、崖崩れ現場に行ってみる。
「なんじゃこりゃーーー!」
崖崩れの下から、
何やら、真っ黒な面が見えている。
土の下に、何か巨大な物が埋まっている感じだ。
この感じだと、この山、
土は表面だけで、
その下全体に、この真っ黒な何かが埋まっているんじゃないだろうか。
「コレ、何だか分かるか?」
「あたしに聞くなよ」
とりあえず、鑑定してみよう。
……。
ダメだ、なぜか鑑定できない。
前に、悪魔族が持っていた盾で、鑑定を防がれちゃったことがあったけど、
あれともまた違う感じだ。
なんか、鑑定の魔法そのものが失敗している感じだ。
「セイジ。
疲れちゃった、もう帰ろうよ」
何だよ、
さっきは帰りたくないとか言ってたくせに。
真っ黒な物の調査を中断し、
シンジュの街へ戻った。
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