表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
空手大会編
370/438

360.秘密の見せあいっこ

発売が近いので、

ちょっと無理して投稿してみたりして……。


 俺とエレナとイリーナの3人は、

 いきなり現れた、黒い服を着た人たちに囲まれていた。


 その中の一人、黒いスーツを着た女性が一歩前に出て、

 ロシア語で話しかけてきた。



『こんにちは』


 えらく普通に話しかけてくるな~。

 レーダーが反応しなかったということは、敵意はないということか?



『あんたたち誰だ?』

『私たちは、アメリカ国務省の者です』


 ここはブラジルで、俺は日本人で、イリーナ選手はロシア人だ。

 なぜアメリカ?



『アメリカ国務省が、俺に何のようですか?』

『用があるのは、そちらのイリーナさんです。

 あなたには関係のない話なので、ご退席ねがえませんか?』


 【鑑定】でこの人たちが『アメリカ国務省職員』であることは分かってるんだけど、

 退席しろと言われて、おめおめと引き下がるのは、しゃくにさわる。



『あんたらが、悪人ではないという証拠はない。

 ハイそうですかと、か弱い?女の子を一人にするわけにはいかない』



 俺に反論されると、

 黒い服の人たちは、ゴソゴソと短く内緒話をしたかとおもったら、

 すぐ、こちらに向き直って、話を続けた。

『わかりました。

 あなたたちは、すでにある程度の事情をご存知のようなので、

 このまま、話を進めさせていただきます』


 『俺たちが事情を知っている』ということを知っている、ということは……。

 さっきの会話を盗み聞きされていたということか?


 他人を覗き見したり、盗み聞きしたりするなんて、なんて悪い奴らなんだ!

 あれ?



『では、単刀直入たんとうちょくにゅうに言わせていただきます。

 イリーナさん、オリガさん、マーシャさんの3人に対してご提案します。

 アメリカへ、亡命ぼうめいしませんか?』

『へ? 亡命ぼうめい??

 私たちが?』


 亡命!?

 ずいぶん突拍子もない話だな!



『あなたたち3人が、非人道的な人体実験の被験者となっているという情報を、

 私たちは把握しています。

 人道的見地から、私たちは、そのようなことを見過ごすことは出来ません。

 あなたたちが、アメリカへの亡命を望むのであれば、

 私たちは、あなたたちを保護する用意があります。

 どうでしょうか?』


『えーっと、いきなりそんなことを言われても……』


 イリーナは、困惑していた。



 ちょっと、お節介をやいてみるかな。

『部外者が、でしゃばって悪いけど、

 一言いいかな?』

『なんでしょう?』


『あんたたち、

 ロシアで行われた人体実験の研究成果を、横取りするのが目的じゃないのか?』

『ぐ……』

 どうやら、図星だったらしい。


『た、確かに、その意図もあります。

 ですが、アメリカは、あくまでも人権を尊重します。

 ご本人の意志に反した事は一切致しません』

 もっと強引な奴らなのかと思ったら、

 ずいぶん、丁寧な対応だな。


 まあ、後は本人の意志しだいだな。

『イリーナ、この人たち、こう言ってるけど、どうする?』


 イリーナは、悩みまくっていた。

 無理もない、まだ14歳だしな。



『私一人じゃ決められない。

 オリガとマーシャが起きたら、相談して決めたい』


 うむ、まっとうな判断だな。



『では、そちらの2人が意識が戻るまで、

 私たちが用意した病院に行きませんか?』

『わかった。そうする』


 イリーナがそうすると決めた以上、

 俺には反論の余地はない。


 とりあえず、3人には【追跡用ビーコン】を取り付けておこう。



 そして3人は、

 黒服たちの車に乗せられ、行ってしまった。




「兄ちゃん、向こうで何があったの?」

「国家機密に関することだから言っちゃダメだってさ」

「何それ!?」


 俺たちは、避難していたきみよちゃんと合流して、

 ホテルへ戻った。


----------


「さて、お兄さん。

 説明してくれるんですよね?」


 俺は、百合恵さんと部屋で二人きりの状態で、

 詰め寄られていた。


 何から説明したらいいかな?



「とりあえず、百合恵さんは『魔法の国のお姫様』ではありませんよ」


「いや、それは……。

 だって、私だけ魔法が使えて、その上ドラゴンが現れたら、

 誰だって、そういう流れだと思うでしょ?」


 俺は、そうは思わんが……。

 まあ、とりあえず調子を合わせて、うなづいておくか。



「あ、でも、

 魔法を使えるのは百合恵さんだけじゃありませんよ」

「え!?」


「エレナ、ヒルダ、俺、アヤ、舞衣さん。

 全員、あなたより多くの魔法を使えますよ」

「えぇーーー!?」


「ちなみにエレナが、魔法の国のお姫様です」

「まじでーー!?」


「ヒルダも、魔法の国出身の魔法少女ですよ」

「ヒルダちゃんまで!?」


「舞衣さんは、魔法の国の魔王の孫ですよ」

「部長がーーーー!!????」


「俺は、その魔法の国に召喚された勇者です!」

「ゆ、ゆ、勇者!?」


 なんか、いちいち驚いてくれるのが楽しくなってきた。



「じゃあ、じゃあ、アヤちゃんは?」

「アヤは……、

 魔法が使えるだけの、普通の一般人だ」

「えぇ!?

 魔法が使えるのに一般人!?」



 百合恵さんは、興奮しすぎてハアハアしている。

 そして、顔が近いですよ。



「あー、兄ちゃんが百合恵さんとハアハアしてる~」


 アヤが部屋に乱入してきたため、

 俺は質問攻めから解放された。


 一般人のくせに、たまには役に立つな。



 その後、みんなで集まって、

 魔法の見せあいっこをして過ごした。



ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ