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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族討伐編
326/438

316.悪魔族の街

 とらえた悪魔族をリルラに引き渡し、

 アヤたちを自宅に返した後、

 俺は一人で『日の出の塔』に来ていた。


 きたるべき悪魔族との戦いに備えて、【茶帯刀 】を強化させておきたいのだ。



 茶帯刀の試練は、あと残り『光属性魔物討伐 0/30』だけだったので、

 2時間ほどで、ちゃっちゃとこなし、

 ついでにレベルが1つ上がっていた。


~~~~~~~~~~



 翌朝、出社前に朝一番でマサムネさんの所に寄って、【茶帯刀】を預けてきた。

 出来上がるのは土曜日の朝だそうだ。


 白帯刀→茶帯刀ときたから、

 きっとあの色だろう。

 出来上がりが楽しみだ。


----------


 そして、その日の夕方、


 【追跡用ビーコン】を付けたまま逃げていた悪魔族のリーダーは、

 部下を失い、食料を失い、

 一人で森を歩き、

 フラフラになっていたが、


 山の中腹にある、洞窟へとたどり着き、

 その中へと入っていった。



 その洞窟を抜けると、急に視界がひらけ、

 超巨大なドーム型の空間が広がっていた。


 どうやら、山の中がくり抜かれていているみたいだ。


 ドーム型の空洞の一番上部分は、外に続く大きな穴が開いていて、そこから光が差し込んでいる。


 そして、その空洞全体が、大きな街になっていた。



 『悪魔族の街』だ!



 こんな場所にあったのか……。



 俺は、追跡用ビーコンを飛ばして、街の様子を調べて回る。



 街には、たくさんの悪魔族が住んでいて、数は1万くらいはいるかもしれない。


 あと気になるのは、街の中の何ヶ所か存在している『収容所』のような施設だ。


 その施設の中を調べてみると、

 人族の奴隷が多人数収容されて、強制労働をさせられていた。


「人族をさらって奴隷にして、働かせていたのか……」



 奴隷にされている人たちは、悪魔族によって理不尽に鞭で叩かれ。

 全員、ボロボロの格好をして痩せ細っていた。


「どうしたものか……」



 今後のことを話しあうため、

 仕事終わりに舞衣さんを自宅に呼んで、

 みんなでリルラの所へ飛んだ。


~~~~~~~~~~


「セイジ、とうとう見つけたのか?」

「ああ、悪魔族の街を見つけた」


 俺は、みんなに悪魔族の街の映像を見せた。



「けっこう大きな街だな。

 悪魔族もいっぱいいる」

「あ! セイジ様、人が働かされてます」


 人が、悪魔族に鞭で叩かれ働かされているのをみて、

 エレナは悲しそうな表情を浮かべた。



「兄ちゃん、今すぐ助けに行かないの?」


 アヤは、少し怒りの表情を浮かべていた。


「アヤ、気持ちは分かるが、

 闇雲に突撃しても、奴隷にされている人たちが人質にされたら困るだろ。

 ちゃんと計画を立てよう」

「う、うん」



 その後、リルラとじっくり話し合い、

 土曜日に、少数精鋭で攻撃を仕掛ける事になった。


「3000人くらいだったら兵士を集められるが、

 本当にいらないのか?」

「ああ、悪魔族の街は遠い、

 俺の【瞬間移動】で運ぶには、ある程度人数を絞った方がいいし、

 それに……

 足手まといだ。」


「そ、そうか……」


 まあ、土曜日の悪魔族襲撃に参加する人選は、リルラに任せておこう。




「兄ちゃん、

 私たちは、どんな準備をしておけばいいの?」


「そうだな~

 レベル上でもしておくか?」

「ボクも行く!」


 レベル上に一番食いついてきたのは、舞衣さんだった。


 確かに、舞衣さんはあまり一緒に行動していなかったから、すこしレベル差が出来てしまっていた。


 女の子たちだけでレベル上げに行かせるのは少し不安ではあるが、

 もしもの時は急いで駆けつければ大丈夫かな?



~~~~~~~~~~


 その週は、水木金と3日かけて、

 朝、出社前にアヤ、エレナ、ヒルダ、舞衣さんの4人を『日の出の塔』に運んで、

 昼の間だけ4人でレベル上げを行い、

 夕方に俺が迎えに行くというスケジュールを繰り返した。



 金曜日の夜、レベル上げを終えた時点で、

 エレナ、レベル50。

 アヤ、レベル41。

 ヒルダ、レベル47。

 舞衣さん、レベル38。

 こんな感じでレベルがかなり上り、


 あと、アヤの【風の魔法】、

 エレナの【棒術】、

 舞衣さんの【肉体強化魔法】が、

 それぞれレベル5に上がった。



 ここまで強くなれば、

 悪魔族との戦いなんて、もう何も恐くないな。



 俺達は、明日の悪魔族攻略に備えて、ぐっすり眠りについた。


ご感想お待ちしております。


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