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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族討伐編
325/438

315.角無しのメス

「やーやー、われこそはアヤだぞ~

 そこの悪魔族ども!

 シンミョウにおなわにつけ~」


 アヤが、悪魔族たちに後ろから呼びかける。



「なんだ? なんだ?」

「『角無し』のメスだ!

 『角無し』のメスが言葉を話しているぞ!」


 北に向かって移動中だった悪魔族たちは、

 立ち止まって振り返り、

 何事かと様子をうかがっている。


 ちなみに悪魔族たちが言っている『角無し』とは、人族の事だ。



「何事かと思えば、角無しのメスが4匹じゃねえか。

 『角無し』のくせに言葉を話すとは生意気な、

 ついでだ、あいつらも捕まえて奴隷にするぞ」

「「おお!」」


 一番偉そうな奴が、命令をすると、

 悪魔族たちは、警戒もせずに、

 のこのことアヤたちに近づく。



「こんな『ガキ』を連れて行っても役に立ちそうもないですよ」


 あ、その人に『ガキ』とか言ったら……、



「誰がガキだ!」


ドカッ!


 『ガキ』と呼ばれた舞衣さんが、その悪魔族を思いっきり殴りつけ、

 殴られた悪魔族は、吹き飛んで少し離れた大木にぶち当たり、気をうしなった。



「うわ!

 こ、こいつ、強いぞ!」



 悪魔族たちは、3歩下がって、

 警戒態勢を取った。


 てか、なめすぎ。



 疑問に思っている人もいるだろう、

 なぜアヤたちが悪魔族語を話せるのか。

 その訳は、『悪魔族語』レベル2を習得できる【言語習得の魔石】を作って、みんなに習得させたからだ。


 そして俺は、というと……、


 姿を消して潜んでいるのだ。

 俺、忍者だし!



「あくぎゃくひどうの悪魔族め!

 この、ぷりてーアヤ様に恐れをなしたか!

 臆病者め!!」


「ぐぬぬ、言わせておけば角無しのメスごときが、

 調子に乗りやがって!!」


 おお、悪魔族が挑発にひっかかってる。



 俺は、この隙に……。



「腰抜けの悪魔族どもめ!

 そっちがビビってるなら、私から行くぞ!」


「くそう、こうなったら、

 あの角無しの奴隷どもを盾に使うんだ!」

「はい!」


……


「た、大変です!!」

「どうした!?」


「角無しの奴隷どもが…いません!」

「な、なんだと!!!」



 まあ、あいつらがアヤばっかりを警戒している間に、俺が助けだしたんだけどね。



「アヤ、助けだしたからもういいぞ」

「了解~」


 俺は、助けだした人たちを森のなかに隠し、

 アヤたちと合流した。



「やばい、角なしのオスが現れたぞ!

 あいつは、全身真っ黒で強そうだ」


 確かにこの中じゃ俺が一番強いけどさ~

 強そうかどうかの基準が、黒いかどうかなのか?

 悪魔族の感覚はよく分からんな。



「お前ら、ビビってるんじゃない!

 総攻撃でアイツをやっつけろ!」


 リーダーっぽいやつが、そう命令すると、

 悪魔族たちは、一斉に襲いかかってきた。



 30秒後……、



 リーダー以外の20人ほどいた悪魔族は、

 全員、俺達にボコられて気を失っていた。


「ひぃ!

 ば、化物め!」


 リーダーの悪魔族は、一目散に逃げていってしまった。



「あーあ、逃げちゃった~」

「ちゃんと【追跡用ビーコン】を付けておいたから大丈夫だよ」


 これで、しばらくしたら悪魔族の街が発見できる…はず。

 アイツが逃げる途中で、くたばったりしなければね。




 さて、倒した悪魔族と人質だった人たちはどうしようかな~?


 人質だった人たちは、

 最初は、死んだような目をして何も話さなかったが、

 【呪い治癒薬】で、【奴隷の首輪】を外してあげると、

 途端に元気になり、話し始めた。



 全員シンジュの街の人だそうなので、

 彼らをシンジュの街に送り届けることにした。


 ついでに悪魔族たちはリルラに引き渡せばいいか。


----------


「リルラ、夜遅くにすまん」


「セ、セイジ!

 どうしたのだ、こんな時間に、

 も、もしかして、私と……」



「リルラ、兄ちゃんとナニをする気?」


 アヤが俺の後ろから顔を出す。


「げ、お前はアヤ、

 お前もいたのか!」


 まったく、いつまでたってもリルラとアヤは仲が悪いな。


「今日は、悪魔族を捕まえたから、それの引き渡しに来たんだ」

「悪魔族…だと!

 最近は、おとなしかったのに!」




 俺はリルラに状況を説明した。


「分かった、他の街にも情報を流しておく、

 でも、セイジ、

 本当にお前たちだけで悪魔族の街に攻めこむつもりなの?」


「攻めこむってわけじゃないんだけど、

 結果的にそうなってしまう可能性は高いな」


 俺がそう答えると、

 リルラは、なにか考えこんでしまった。


 そして、



「セイジ、

 悪魔族の街に攻め入る時は‥‥、

 私も行く!」


「はぁ!?

 リルラ、おまえなに言ってるの?

 お前は、シンジュの街の領主を任されてるんだろ?

 最前戦に出てどうする」

「だ、だって……」


 ゴブリンプリンスとの戦いの時は、怖がって震えていたのに……。

 リルラも成長しているんだな。



「まあ、その話は悪魔族の街を見つけた後だ」

「うん」



 俺達は、捕まえた悪魔族たちをリルラに任せ、

 日本に帰還した。


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[一言] セイジは対悪人用にブータンで大量に スパイスを買おう!良い目潰しに成るよ? 小型タッパーに入れて持参しよう! 大粒の粗塩を混ぜて弾道を安定させる! そうすると飛距離が上がるよ? 塩がスパイス…
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