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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
316/438

306.それぞれの新たな一歩

 仕事帰りにめぐみちゃんの家に泊まっていたヒルダを回収して、帰宅した。


「兄ちゃん、ヒルダちゃんおかえり」

「お帰りなさい」

「「ただいま」」



「しばらくバラバラだったけど、

 やっと4人そろったな。

 みんなご苦労様でした」

「兄ちゃんこそ、ご苦労様」


 俺達は、解決した事件を振り返りながら、

 やっと一息ついた。



「そう言えば兄ちゃん、

 塔攻略の方はどうなったの?」

「ああ、そう言えば、そっちもあったな。

 けっきょく59階まで攻略済みで、

 あと60階だけだ」


「え?

 なんでゴール目前で帰ってきたの?

 もしかして兄ちゃんって、

 RPGでボス直前でやめちゃうタイプの人?」


 まあ、当たってはいるけど……。


「違うよ、60階に上がろうとした時、ちょうど今回の事件が始まっちゃって、

 それで、急いで帰ってきたんだよ」


「なるほどね。

 じゃあ、これから60階行ってみる?」


「いいや、止めとく。

 ボスがいるかもしれないから、

 仕事帰りで疲れている時じゃなく、

 土曜日に準備万端で行くことにするよ」


「わかった、じゃあ土曜日は

 日の出の塔のボス戦だね」



 土曜日の予定が決まったところで、

 俺達は4人そろって夕飯を食べた。


 しかし、夕飯の最中、エレナの様子が少し変だ。


 なにか落ち込んでいるような、

 考え事をしているような……。



 食後のお茶を頂いている時、

 エレナに聞いてみることにした。


「エレナ、元気が無いようだけど、

 どうかしたのか?」


「いえ、その、

 ……

 セイジ様、お話があります」

「なんだ? あらたまって」


 エレナがこんな風に話をふってくるなんて珍しいな。


「教会で聞いたのですが、

 この世界には、ケガや病気で苦しんでいる人がたくさんいるそうです。

 それで、私は思ったんです。

 私の魔法でその人たちを治して差し上げられないでしょうか?」


 うーむ、

 エレナが自主的に何かをしたいと言い出したのは、いいことだ。


 しかし、これには色々問題がある……。


「エレナ、

 この世界には、魔法が存在しないことは知っているよな?」

「はい」


「エレナが人前で魔法を使うと、大騒ぎになってしまう、

 今回もそうだった。

 出来れば、俺は、あまり騒ぎを起こしたくないんだ」


「で、でも……」


 エレナの気持ちは分かる、

 俺としてもなんとかしてあげたい。

 でも……。



「兄ちゃんだって、忍者の格好で暴れまくってるじゃん」


 アヤが、横から口を挟んできた。


「アレは仕方ないだろ、

 事件を解決するためだったんだから

 それに、俺は覆面で顔を隠しているから大丈夫だよ」


「じゃあ、エレナちゃんも覆面をかぶって魔法を使えばいいじゃん!」

「バカか、

 覆面をかぶった怪しい奴に、ケガや病気を治してもらおうなんて、誰も思わないだろ」


「覆面がダメなら、お面ならいいんじゃない?」

「お面!?

 どんなお面だよ!」



「あ、ちょっと待って」


 アヤは、自分の【格納の腕輪】から、お面を取り出した。


「これなんてどう?」


 ネズミーマウスのお面だった。


「エレナにコレをかぶれと?」

「ダメかな?

 可愛いと思うんだけど」



 はーい、ボク、ネズミーマウス!

 回復魔法で、ケガや病気を治しちゃうよ~!



 イカン、変な想像をしてしまった。



「あ、私も似た感じのを持ってますよ」


 エレナも、自分の【格納の腕輪】から、何やら取り出した。


「コレです」


 エレナは、取り出したソレを付けて見せてくれた。



 アレだ。

 仮面舞踏会とかの仮面だ。


 しかし、羽根とかがあしらってあって、

 とっても上品な感じで、エレナに似合っている。


 その仮面をつけたエレナは、

 さながら『仮面の魔法少女』といった感じだ。



「それいいじゃん!

 兄ちゃん、コレならいいよね? ね?」

「セイジ様、いいですか?」


 うーむ、どうしよう……。



「一つ、条件をだす」

「条件ですか?」


「エレナ、

 【透明化】の魔法を習得するんだ。

 そしたら、OKということにしよう」


「【透明化】ですか、

 はい、頑張って覚えます!」


 【透明化】さえ覚えておけば、

 いざというときに安全に逃げられる。


 昼間限定だけど、

 エレナは【闇の魔法】を習得できてないから仕方ない。



 さて、どうやることやら……。




「ヒルダはどうする?

 エレナの手伝いをするか?」

「いえ、あの……」


 ヒルダも何かやりたいことがあるのかな?


「もしかしてヒルダは、めぐみちゃんの手伝いを続けたいのか?」

「はい! めぐみちゃんのお手伝いがしたいです」


 もうすっかり仲良しになってしまったな。



 コレに関しては、問題なさそうだな。


「よし、いいぞ」

「ありがとうございます!」


「ヒルダちゃんもアイドルになっちゃったりして!」

「ヒルダ、頑張るのですよ」

「はい!!」



 エレナもヒルダもやりたいことを見つけたのか、

 いいことだな。



「アヤも何かやりたいことはあるのか?」

「え? 私?」


 無いのかよ!


「えーっと、

 こんど部活で大会があるんだけど、

 出てもいい?」


「ん? 大会? なんの?」


「空手道部なんだから、空手の大会に決まってるじゃん」


 ……空手の大会?

 ……アヤが出場?


 ……うっ、頭が……。


「イカーン!!!」

「なんでよ!」


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[一言] 所でかつさん1960年代に アフリカで大飢饉が起きた原因を知ってますか? 原因は馬鹿なアメリカ人の婦人達が後先考えず 病気のワクチンを赤ん坊に 摂取したのが原因ですよ? その国の社会が努力し…
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