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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
310/438

300.熱心な祈り


 とうとう俺は、日の出の塔60階への階段に足をかけた。


 と!

 その時!


 【警戒】魔法が、けたたましく『危険』を知らせてきた。



 マジかよ、

 これから最上階だっていうのによ!



 確認してみると、『危険』に陥っていたのは、

 エレナだった。


----------


「大丈夫ですか!?」


 エレナは、怪我をしている人に回復魔法をかけている。


 ちょっ! エレナ、まわりに人がいるのに!



 うーむ、まあでも、けが人を目の前にして、

 エレナに『助けるな』とは言えない……。



 どうやら、教会から外に出ようとした時に、

 何者かから攻撃を受けたようだ。


 エレナやナンシーにはケガはないが、

 周囲に何人かケガ人が出ている。


 これは日の出の塔攻略を中断して

 助けに行かなければ。


~~~~~~~~~~


「エレナ、大丈夫か?」

「セイジ様……。

 あれ? セイジ様どこにいるのですか?」


「急に俺が現れたら、ナンシーたちに説明できない。

 すまんが、姿を隠したままにしておく」

「分かりましたセイジ様

 助けに来てくれて、ありがとうございます!」



「エレナ、さっきから誰とはなししているの?」


 ヤバイ、ナンシーだ。

 話を聞かれちゃったかな?



「それに!

 エレナ! あなた何者なの!!

 なんで、ケガがどんどん治っていくの!?」


 魔法を使っているところを、ばっちり見られてしまったか……。


「説明は後です!

 それよりみなさんを安全な所へ」

「う、うん……。

 わかった」



 教会の中は、騒然としていた。


 この人達にとって一番安心できる所だったのに、


 何者かに襲撃され、けが人も出てしまっている。


 いったい、どんなバカ野郎が攻撃しているんだ?



 教会の外に出てみると、


 手に小銃を持ち、

 黒い布で目以外を隠した

 20人ほどの奴らがいた。



 ここは日本のはず。


 なんだ、この場違いな奴らは。

 まるで石油の為に戦っている奴らみたいじゃないか。



『バカ野郎、ちゃんと相手を見て攻撃しろ!

 標的が逃げてしまったではないか!』

『知るか!

 お前が撃てと命令したんだろが!』


 聞き覚えのある言葉、『中国語』だ。


 おそらくこいつら、

 前に戦った、マフィアの仲間なのだろう。


 この前あれだけ、とっ捕まったのに、

 またこんなにぞろぞろと……。



 しかも、この有様はなんだ!


 おそらく、テロ集団の真似をして正体を隠すつもりなのだろう。


 関係ない人を巻き込んで、

 エレナやナンシーを危険な目にあわせて。



「もう絶対に、ゆるさないぞ」


 俺は、忍者の姿に変身して、

 奴らの前で【透明化】の魔法を、といた。



『何だアイツ!?』

『忍者だ!』

『急に現れたぞ』


『あ、アイツは!

 報告にあった、第一部隊を全滅させたやつだ』

『なんだと!?』

『みんな注意しろ!

 手強いはずだぞ!』


「遅い」


 俺は、素早く移動し、

 リーダーっぽいやつの胸ぐらをつかんだ。


『うわっ! 瞬間移動したぞ』


 今のは【瞬間移動】じゃなくて、普通に移動しただけだぞ?


『おい!

 お前たちの目的は何だ?』


 リーダーっぽいやつに、中国語で話しかけてみた。


『誰がしゃべるものか!』



ババババッ!!


 うわ!

 まわりの奴らが、ためらいもなく

 リーダーっぽいやつごと、攻撃してきやがった。



 リーダーっぽいやつは、仲間の小銃で撃たれて、危険な状態だ。

 おそらく、ほっておけば死ぬだろう。



『忍者がいないぞ!』


 そう発言したやつの後ろに回りこんで、

 電撃をあびせ、気絶させた。



『うわっ! 何だこいつ!

 こんな奴と戦っていられるか!

 俺は逃げるぞ!』


 そう発言した奴も、

 逃げるまもなく、

 次の瞬間には、電撃で気絶していた。



『うわっ! バケモノだ!!』


 奴らは、逃げようとしたが……。


 次の瞬間には、全員アスファルトにぶっ倒れていた。



「ふう」


 俺は一息ついて、辺りを見回す。


 小銃を持った20人ほどの黒ずくめの男たちが、アスファルトにぶっ倒れて動かなくなっている状況だった。



「とりあえず、リーダーっぽいやつが死なないようにはしておくか」


 仲間に撃たれ、血を流して死にそうになっているリーダーっぽいやつに近づき、

 死なない程度に止血だけしてやった。




「う、動くな!!」


 止血を終えたところで、警察が駆けつけてきた。


 しかし、小銃を持った20人の奴らに対して、

 警官の武器のショボさ……。


 俺がこいつらを倒してなかったら、

 ぜったいに警官に犠牲が出ていただろうな。



 俺が、ゆっくりと立ち上がりながら両手を上げると

 警官も、ゆっくりと近づいてきた。


 このまま事情を聞かれたりするのはマズイ。

 まあ、あとは警察にまかせるか。



 俺は、【透明化】の魔法を使って姿を消す。


「き、消えた!?」


 驚く警官をよこめに、エレナの所へ戻った。


----------


「エレナ、こっちの様子はどうだ?」

「セイジ様、

 怪我した人たちは、全員治しました」


 俺とエレナは他の人に気づかれないように、小声で話をしている。


「外はもう大丈夫なのですか?」

「ああ、全部やっつけた」

「さすがセイジ様」


 これで、一安心だな。



 だが、

 教会の人たちの、エレナを見る目が……。



 教会の人たちは、少し離れたところから、

 エレナに対して、『祈り』を捧げていた。



 ここは教会。

 不思議な力で次々とケガ人を治すエレナ。


 これは、絶対に面倒事に巻き込まれる……。



「エレナ、今日はこのまま帰ろう」

「え? ナンシーさんは、もういいんですか?」


「魔法を見られてしまったし、エレナがここにいると問題がありそうだ。

 悪い奴らはやっつけたから、もう大丈夫だろう」

「はい、それでは、ナンシーさんとママさんにご挨拶を」


 エレナ、律儀だな。



「ナンシーさん、ママさん、

 私はこのまま帰ります。またお会いしましょう」


「え?」


 驚くナンシー。


 ナンシーや他の人達が見ている前で、

 俺は、姿を消したままエレナの手をとって――

 【瞬間移動】で自宅へ移動させた。



「「き、消えた」」


 エレナが消えると、

 教会の人たちは、さらに熱心に『祈り』を捧げ始めた。



「エ、エレナ……

 き、消えた……」


 ナンシーとナンシーママは、

 口をあんぐりと開けたまま、棒立ちしていた。


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― 新着の感想 ―
[一言] セイジは馬鹿だな!馬鹿者この八百万の神々が 知ろしめすこの地でユダヤの邪神を崇拝するから この様な神罰を受けたのだぞ? これに懲りて邪神を贖うのは止めよ! この女は天照の巫女ぞ! 其処の邪神…
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