298.レベル60
せっかく、記念スべき『日の出の塔』50階なのに、ボスがいなかった。
まあ、これまでも10階ごとにボスがいるわけじゃなかったから、そんな気はしていたんだけど……。
そう言えば、この塔、本当に60階までなんだろうか?
前に誰かがそんなことを言っていて、
『そうなんだろうな~』って、なんとなくそう思ってたけど、
もしかしたら64階とかかもしれないし、128階かもしれない。
下手をすると256階なんてこともありうる。
実は、この塔の事で、少し気になっていることがある。
これまで通ってきた各階の法則性についてだ。
まず5階から12階。
この8階層は水族館や海っぽい階ばかりだった。
そして、13階から20階は、
全ての階層で、『風』が吹いていた。
同じように21階から28階は『火』。
29階から36階は『闇』、37階から44階は『氷』
そして、45階からは、『雷』。
そんな感じで、8階毎に階層全体の雰囲気が変化している感じなのだ。
属性魔法は『風雷水氷土闇火光』の8種類。
属性8種類×8階で、64階……。
そんな感じなのではないだろうか。
その予測があっていたなら、
『雷』の階層は52階までで、
53階からは新しい属性だろう。
おそらく地下4階から地上4階までは『土』属性なのだろうから、
最後に残った53階からは『光』属性かな?
まあ、俺の予想があたってたらの話だけどね。
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俺は、昼食を食べながら、
みんなに取り付けた【追跡用ビーコン】の映像を確認していた。
アヤは、
舞衣さん、百合恵さん、りんごと4人で恋愛物の映画を見ていた。
とりあえず、危険はなさそうだな。
エレナは……。
大股を開いて、ハアハアと息を荒げていた。
はしたない!
まあ、ナンシーママとナンシーと3人で『ボルダリング』の壁登りをしているだけなんだけどね。
大変そうだけど、けっこう楽しそうだ。
ヒルダは、めぐみちゃんとカラオケボックスで歌を歌っていた。
おそらくヒルダの歌の練習も兼ねているのだろうけど、
お昼ごはんの代わりなのだろうか、
食パンまるごと一斤に、ハチミツやらアイスやらがトッピングされたカロリーが高そうなものを、美味しそうに二人で食べていた。
めぐみちゃん……、
前に【肥満軽減薬】を飲んで、一年間は肥満防止の効果があるからって、食べ過ぎでは?
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俺は、昼食を食べ終わり、
塔の攻略を再開した。
51階の敵は、杖を持ったお爺さんの『スーパーオーク人』だったが、
かなり強かった。
まあ、切れ味の増した『茶帯刀』の敵ではないけどね。
それに……
49から50にあげるだけであんなにかかったのに、
今日だけでレベルが4も上がっているのだ。
敵のレベルが上がってきたせいだろう。
そして、俺の予想通り、53階からは様子が一変した。
「眩しい!」
ダンジョンの壁が眩しく光り輝いているのだ。
やはり、53階以降は『光』属性か。
その日の攻略は55階まで進み、
53階は、光るゴーレム。
54階は、巨大スライム。
55階は、光る大きな鳥だった。
結局、俺のレベルは一気に60まで上がっていた。
┌─<ステータス>─
│名前:丸山 誠司
│職業:SE
│
│レベル:60
│HP: 6,887
│MP:16,017
│
│力:494 耐久: 559
│技:853 魔力:1,602
│
│スキル
│ 情報5、時空6、肉体強化5、回復3
│ 風5、雷6、水5、氷5、土6、闇3、火4、光4
│
│ 体術3、剣術5、刀術5、短剣術4、棒術4
│ 薬品製作5
└─────────
魔力やMPが上がって、ビーコンが16個も使えるようになった。
あとは、なんと、【肉体強化】魔法がレベル5になったのだ!
覚えた技は、『全強化』。
魔力を使用して、一時的に全ステータスを増やせるという、トンデモナイ技だ。
使い過ぎると色々問題があるらしいので、ここぞという時にだけ使うようにしよう。
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「兄ちゃんずるい!
レベル60なんて!!」
「仕方ないだろ、敵のレベルが高かったんだから」
「むー、
一段落ついたら、
『パワーレベリング』してよね!」
「あ、ああ」
まあいいけど。
「ところで、みんなは今日一日どうだったんだ?」
「みんなで遊びに行って楽しかったよ!」
「そうじゃなくて~
怪しいやつとか、いなかったのか?」
「あ、そう言えば狙われてたんだった!」
けっきょく、誰も怪しいやつを見ていないらしい。
うーむ、みんなにも【警戒】の魔法があればいいんだけどな~
ご感想お待ちしております。




