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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
301/438

291.ゴールド

 面接をした4人が帰った後、

 俺たちは打ち合わせをしていた。



「というわけで、めぐみとりんごは最後の人がいいと思うわけね?」

「はい」

「私の『人を見る目』は確かよ」


 まあ、めぐみちゃんの『人を見る目』は、確かじゃないんだけどね……。


「なあ、ナンシー、

 あの最後の人は、やめておいたほうがいいぞ」

「なんで?

 あの人が一番、優秀っぽかったじゃない」


「まあ、そうなんだけど……」


 うーむ、説明がしづらい。


 まだ何もしてないし……。

 しいて言えば、あの『火山ひやまあい』という名前が『偽名』だってことくらいかな。

 しかし、どうして偽名だと分かったかを聞かれたら答えられないしな~。



「セイジが、反対するとは思わなかったな~

 ま、とりあえず、全員雇う(・・・・)ことにしよう」


「え?

 4人の内1人を選ぶんじゃなかったのかよ!」

「まあ、人手はぜんぜん足りてないしね」


 最終的な判断の権限はナンシーにあるわけだから、俺がともかく言えない。


 しかし、心配だ。

 偽名を使って面接を受けるような危険な人物。

 何をされるかわかったもんじゃないな。


 とりあえず、『火山ひやまあい』には【追跡用ビーコン】を取り付けておいたけど、


 安全のために、りんごとめぐみちゃんにも【追跡用ビーコン】をつけておこう。

 あ、ついでにママさんにもつけておかなくっちゃ。


----------


 『打ち合わせ』と称する『お茶会』で、ナンシーたちが世間話をしている間、

 俺は、『火山ひやまあい』のビーコンの様子を、こっそり覗いていた。



 『火山ひやまあい』は、キョロキョロと辺りを警戒し、『アーク・ゴールド』というアクセサリーショップに裏口からこっそり入っていった。


 他のアクセサリーショップの人だったのか、

 産業スパイとかそんな感じなことを企んでいるのかな?



  『ゴールド様、行ってまいりました』


 ゴールド?

 『様』づけで呼んでいるということは、こいつが親玉か?

 英語で話をしているので、日本人ではないのだろう。


  『ジュエリー・ナンシーの様子はどうだ?』


 会話の相手は、悪趣味なゴールドのアクセサリーをジャラジャラ身につけた、東洋人ぽい悪人顔のおっさんだった。


  『ちょろいもんですよ、ナンシーと子供2人と通訳しかいませんでしたが、

   すっかり信用されちゃいました』


 俺の事は通訳だとおもったのか。


  『そうかそうか、

   上手く例の情報を調べるのだぞ?』

  『お任せ下さい!』


 何かの情報を調べるために、潜入しようということか。

 『アーク・ゴールド』、いったいどんな奴らなんだろう?



「ナンシー、つかぬことを聞くけど、

 『アーク・ゴールド』って知ってる?」


「セイジの口からその名前を聞くとは思わなかったよ、

 セイジって、けっこうアクセサリに詳しいのかい?」

「そんな事はない、ちょっと小耳に挟んだだけだよ」


「まあいいか、

 『アーク・ゴールド』は、最近アメリカで急成長してきたジュエリーブランドなんだけど……」

「けど?」


「ママに言わせると、あんなのはジュエリーじゃないって言うんだ」


 まあ、あんなキンキラキンの趣味が悪い装飾品は、ジュエリーとしても評価が低いのだろう。

 とか思ったのだが……。


「アレは、税金対策用の、

 『身に付けるマネー』なんだってさ」

「身に付けるマネー??」


 ナンシーの話によると、


 ラスベガスなどのショウビジネスをしている会社が、

 儲けの大部分を、現金ではなく『身に付けるマネー』に変えてしまうのだという。


 なんでそんなことをするかというと、

 ダンサーにとってアクセサリは商売道具の一部だということで、

 『身に付けるマネー』は、『経費』として計算される。

 黒字分を全て『経費』として計算してしまえば、黒字は限りなく0に近づく。

 その分、税金を払わなくて済むということだそうだ。


 しかも、『身に付けるマネー』は、金をふんだんに使っていて金そのものの価値があるため、潰して金に戻してしまえば、元の値段に近い金額で換金できるのだ。



「そんなの、ただの脱税じゃないか」

「まあ、そうなんだけどね。

 色々なところに裏から手を回して、けっこうギリギリの事をやっている…らしい」


 なるほど、そういう奴らなのか。



「ところで、ナンシー。

 ママさんがそんな風に悪口を言うということは、

 『ジュエリーナンシー』と『アーク・ゴールド』は、仲が悪いのか?」


「そうね、けっこう仲が悪いかも、

 何度もちょっかいを出してきていて、そのたびにママと向こうの社長が大げんかをしたりしてる

 あ、そう言えば、『アーク・ゴールド』の社長も、いま日本に来ているみたいね」


 社長自ら乗り込んできているのか。

 あの金ピカのおっさんが『アーク・ゴールド』の社長なのだろう。



「ちょっとトイレ」


 俺は、トイレの個室に入り、

 忍者マンに変身し、

 【光の魔法】の【透明化】を使用して姿を消し、

 火山ひやまあいのいる場所へ【瞬間移動】した。


~~~~~~~~~~


『いやーん、ゴールド様のエッチ~』

『良いではないか、良いではないか、ぐへへへ~』


 うわぁ、嫌な場所に出くわしてしまった……。


 俺は透明化しているので、とうぜん気づかれていない。



 俺は、変なシーンをあまり見ないようにしながら、

 親玉の『ゴールド』に【追跡用ビーコン】を取り付けた。


ご感想お待ちしております。


※アメリカの税金に関することは、よく知らないので適当ですm(_ _)m


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