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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ナンシー来日編
284/438

274.忍者丸山


 俺は、ナンシーとナンシーママを連れて、

 次に、社長のお孫さんの病室にやってきた。

 部屋にはお孫さんだけではなく、社長もいた。


「社長、ナンシーとジュエリー・ナンシーの社長さんがお見舞いに来ました」

「ああ、わざわざすまんね」

「ど、どうも」


 お孫さん、名前はめぐみちゃんといったっけ。

 彼女は、じゃっかん緊張していた。


 社長はなれたもので、ナンシーママと握手を交わし、片言ながら英語で受け答えをしている。



『これは、お見舞いです』


 ナンシーママが、めぐみちゃんに小さの小箱を手渡している。


「きゃー! これ、ジュエリー・ナンシーの新作のネックレスじゃない!

 事件に巻き込まれたせいで得しちゃった!」


 めぐみちゃんは、お見舞いのネックレスに大喜びしている。

 捕まってた時は死にそうな顔をしていたのに、ゲンキンな娘だな。



 めぐみちゃんは、しばらく大喜びしていたのだが、

 俺と目があった途端に、急に不機嫌になった。


「ねえ、おじいちゃん」

「なんだい、めぐみ」


 社長も、孫にかかったら『おじいちゃん』か。


「さっきからいる、この男はだれ?」


 『この男』呼ばわりかよ!

 それに、他人を指さしちゃダメだろ。



「この男は、うちの会社の『丸山君』だよ」

「ああ、おじいちゃんの部下の人ね」


 めぐみちゃんは、俺を睨みつけると―


「ねえ、丸山。

 私、のどが渇いちゃったからオレンジジュース買ってきて」


 おいー! ずいぶん、わがままな奴だな。

 呼び捨てだし!


「丸山君すまんね、わがままな娘で……。

 オレンジジュースだったな、ワシが買ってくるから待ってな」


「もう、私は丸山に言ったの!

 おじいちゃんに言ったんじゃないでしょ!」


 おじいちゃんも大変だな。


「めぐみ、やめないか、

 社長と社員の関係はそういうものじゃないと何度も言っているだろ。

 それに、この丸山君は……」


 社長が、めぐみちゃんに耳打ちをしている。


「……!?」


 めぐみちゃんは社長に耳打ちされて、驚いて俺の方を見た。


 社長の耳打ち……ちょっと聞こえちゃった。

 やっぱりそうか、例の【肥満軽減薬】と【巨乳薬】を使ったのは、このめぐみちゃんだったのか。


 もうすっかり太ってないし、胸も……まあ、普通だ。

 うんうん、薬がちゃんと効いてよかった。



 俺が、薬の効果を実感していると――。


「どこ見てるのよ!!」


 めぐみちゃんは、顔を真赤にして、さっきよりさらに怒り始めてしまった。

 もう、激おこである。


 そして、近くにあったリンゴを投げつけてきやがった。

 おいバカ、食べ物を粗末にしちゃいけません!


 俺は、飛んできたリンゴをとっさにキャッチした。


『Oh! ナイスキャッチ!』

『あ、どうも』


 ナンシーとナンシーママに拍手されてしまった。



 そして、それが気に入らないのは、めぐみちゃんである。


「きー!」


 めぐみちゃんは、リンゴの皿が乗っていた棚をおもいっきり叩いた。


 あっ!



 めぐみちゃんの拳は、棚ではなく、リンゴが乗った皿をぶっ叩いてしまっていた。


 テコの原理で宙に舞う、リンゴ。

 そして……。


 リンゴに混じって、リンゴの皮をむいていた『ナイフ』もまた、宙に舞っていた。


「きゃぁ!!」


 ナイフは、狙い澄ましたかのようにナンシーママへと飛んで行く。


 まるでスローモーションのように、宙を舞うナイフ、

 そして、その場にいた誰もが、動けずにいた……。



 まあ、俺は動くけど!


パシッ。


 ナイフは、ナンシーママに当たる少し前で、俺につかまれた。


パシッ、パシッ、パシッ。


 ついでに、ナイフと一緒に宙を舞っていたリンゴも、全てキャッチしておく。

 食べ物を粗末にしちゃいけないもんな。



 俺が、キャッチしたナイフとリンゴを元の皿に戻すと、

 部屋にいた人たちは目が点になっていた。


 やべえ、やり過ぎたか?

 でも、ナンシーママを怪我させる訳にはいかないし、仕方ないよね。



『Oh!!!! ジャパニーズ忍者!!

 ファンタスティック!!!』


 ナンシーママが、沈黙を破って拍手をし始めた。


『セイジは忍者だったのか!

 それは凄いな!!』


 ナンシーも大喜びだ。



「……に、忍者!??」


 あ、ヤバイ。めぐみちゃんが俺のことを睨んでいる。

 ナンシーたちが忍者忍者言っているせいで、俺のことをあの時の忍者だと勘ぐっているのかな?

 でも、あの時は、一言も喋らなかったし、あまり派手な動きもしなかったし。大丈夫だよね?


「丸山、あんた忍者なの?」

「ま、まさか~

 あはは……」


 ヤバイ。なんとか誤魔化さないと。


「そんな事より、めぐみさん。

 ナンシーママさんにちゃんと謝らないと。

 もう少しでナイフが刺さるところだったんですよ?」


「え、あ、そう…よね」



『ナンシーのママさん、ナイフを飛ばしてしまってごめんなさい』


 めぐみちゃんは英語で謝罪した。

 英語が喋れるのか!


『Oh! ジャパニーズ謝罪!

 またお目にかかりました!』


 ナンシーママは、あまり気にしていないようだ。

 てか、ナイフ飛ばしたら、流石に謝るのが普通だよね?



 その後は、和やかにお見舞いを終え、

 部長とめぐみちゃんは、検査の結果、特に問題がないということで、その日のうちに退院した。


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― 新着の感想 ―
[一言] あ、駄目だこの餓鬼生まれも育ちも最低だな! 卑人階級の出だよ!多分母親が! 世界的に見て上流階級の課q亭教育が為されてない 雌餓鬼だよな!セイジは二度と この餓鬼に関わるべきじゃないよ! 今…
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