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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
風と雷の魔法編
28/438

024.オーク、ゲットだぜ

『レベルが12に上がりました。

【剣術】がレベル2になりました。』


┌─<ステータス>─

│名前:丸山(まるやま) 誠司(せいじ)

│職業:SE

│レベル:12

│HP:303 (+56)

│MP:3325 (+48)

│力:29 (+5) 耐久:29 (+5)

│技:129 (+5) 魔力:332 (+5)

│スキル

│【時空魔法】(レベル:MAX)

│【情報魔法】(レベル:MAX)

│【雷の魔法】(レベル:MAX)

│【体術】

│ (レベル:2、レア度:★★)

│ ・電撃拳(らいげきけん) ★NEW

│【剣術】

│ (レベル:2 ↑、レア度:★)

│ ・足払い ★NEW

└─────────


 オークを倒したことで、レベルが上がったようだ。

 新しい技も、2つ覚えていた。


 エレナとアヤも確認したら、ふたりともレベル5に上がっていた。

 魔法で援護をしていたので、協力して倒したってことになっているのだろう。



「あ、ありがとうございました」


 冒険者達は、やっと正気を取り戻し、話しかけてきた。



 しかし、俺はここであることに気がついた。

 【警戒】魔法が、まだ『注意』を示したままなのだ。



「このオークは、俺らが処理しておくから、君たちは先に街に戻ってくれ」

「え、あ、はい、分かりました」


 3人の冒険者は、何故か悔しそうな顔をしながら、街の方へ帰っていった。

 俺は気付かれないように、彼らに【追跡用ビーコン】を張り付かせた。



「処理って、コレをどうするの?」

「ん? 取り敢えずインベントリにしまっとくか」


 俺はイカ臭いオークを、インベントリにしまった。


「ん? それだけ?」

「それだけだけど?」

「それなら、あの人達を、先に行かせなくても良かったんじゃないの?」


「まあ、あまりインベントリを使ってるところを見られるのは、まずいしな。所で、エレナ、俺がオークと戦ってる最中、あいつらに何か言われた?」

「あの人達は『危ないから先に逃げよう』と言っていました。私は『セイジ様が戦ってるのに私だけ逃げられない』と言ったのですが、なかなか分かってもらえなくて、困りました」


「『先に逃げる』ね~」

「兄ちゃん、なにか気になることでもあるの?」


「さっきのオークが近づいてきた時に、【警戒】魔法が『注意』を感知したんだけどね。オークを倒した後、あの冒険者達からも『注意』を感じたんだ」

「ん? つまり~ どういうこと?」


「エレナ、ちょっと聞きたいんだけど、こんな街の近くに、オークって出没するものなの?」

「いえ、あまりそのような話は、聞いたことがありません」

「あと、冒険者が魔物に襲われた時、その魔物に追われたまま、街まで逃げ帰るのは、まずいんじゃないのかな?」

「冒険者のルールはよく分かりませんが、街に魔物を連れ帰る形になるので、良くないことなのかもしれませんね」


「つまり~、あの冒険者たちが悪者ってこと?」

「その可能性はあるってこと」



 俺は、あの冒険者達に取り付けたビーコンの映像を、二人にも見えるように目の前に写しだした。


『おい、どうするんだ! 失敗しちまったじゃないか』

『まさか、あのオークを倒しちまうとは』

『依頼主になんて言うんだ!』


「こ、これは?」

「あの冒険者の監視映像だよ、さっき魔法を掛けておいたんだ」


『あの【魔物玉】いくらしたと思ってるんだ』

『依頼失敗の違約金の方が問題だ』

『払えなかったら俺達は、奴隷にされちまうのか?』


「エレナ、【魔物玉】って何か知ってる?」

「魔物を捕まえる魔道具です。魔物をうんと弱らせたり、眠らせたり麻痺させたりしてから【魔物玉】を投げつけると、玉の中に魔物を閉じ込めることができるそうです。魔物を閉じ込めた【魔物玉】を使用すると、その魔物を何処でも出すことが出来るそうです」


「なるほど、あのオークはその【魔物玉】を使って呼び出したのか」



「あ、あいつら何処かの屋敷に入っていくよ」

「あ、ほんとだ、この屋敷に黒幕がいるのか?」



『なに! 失敗しただと!?』


「あ、こいつ見たことあるぞ!」

「この方は……

 【ライルゲバルト貴族連合騎士団長】様です」

「あれ? こいつ、手が…」



『例の【魔物玉】でオークをけしかけたのですが、男に倒されてしまいまして……』

『オークが、やられたのか!?』

『はい、流石にそのような相手に、我らでは太刀打ち出来ませんので……』

『もうよい、こいつらに【奴隷の首輪】を付けて地下牢に閉じ込めておけ!』

『そ、そんな!』



「なるほど、この【なんちゃら騎士団長】が黒幕って事か。でも、こいつ、なんで手首が治ってるんだ?」


「手首が、どうかしたのですか?」

「こいつは、手首を大怪我したはずなんだけど、なぜか治ってる。手首の怪我を魔法で治したのかな?」


「どの程度の怪我だったのですか?」

「手首から先が無くなっていた」

「そのような大怪我を…… でも、そのような大怪我を、魔法で治すことは出来ないはずです」


「じゃあ、どうやって?」

「そのような治療ができるとしたら…… 【エリクサー】かもしれません」

「ほうほう、そんな薬があるのか」

「【エリクサー】は伝説級の秘薬ですので、そんなに簡単には手に入れられない筈なのですが」


「【エリクサー】とか、胸熱だな。こんど商人ギルドで手に入らないか聞いてみるか」



「兄ちゃん、あいつら牢屋に閉じ込められちゃったけど、どうするの?」

「どうするって言われてもな~ とりあえず【なんちゃら騎士団長】が危険そうだから、警戒だけしておくってくらいかな」


「乗り込んでやっつけないの?」

「めんどい」

「まあ、兄ちゃんがいいならいいけどー」



「セイジ様、そろそろ街に戻りませんか?」

「ああ、そうするか。腹も減ったし」

「うん、はらへったー」


 俺は、いつものように二人と手を繋いで【瞬間移動】で街に戻った。

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