024.オーク、ゲットだぜ
『レベルが12に上がりました。
【剣術】がレベル2になりました。』
┌─<ステータス>─
│名前:丸山 誠司
│職業:SE
│
│レベル:12
│HP:303 (+56)
│MP:3325 (+48)
│
│力:29 (+5) 耐久:29 (+5)
│技:129 (+5) 魔力:332 (+5)
│
│スキル
│【時空魔法】(レベル:MAX)
│【情報魔法】(レベル:MAX)
│【雷の魔法】(レベル:MAX)
│
│【体術】
│ (レベル:2、レア度:★★)
│ ・電撃拳 ★NEW
│
│【剣術】
│ (レベル:2 ↑、レア度:★)
│ ・足払い ★NEW
└─────────
オークを倒したことで、レベルが上がったようだ。
新しい技も、2つ覚えていた。
エレナとアヤも確認したら、ふたりともレベル5に上がっていた。
魔法で援護をしていたので、協力して倒したってことになっているのだろう。
「あ、ありがとうございました」
冒険者達は、やっと正気を取り戻し、話しかけてきた。
しかし、俺はここであることに気がついた。
【警戒】魔法が、まだ『注意』を示したままなのだ。
「このオークは、俺らが処理しておくから、君たちは先に街に戻ってくれ」
「え、あ、はい、分かりました」
3人の冒険者は、何故か悔しそうな顔をしながら、街の方へ帰っていった。
俺は気付かれないように、彼らに【追跡用ビーコン】を張り付かせた。
「処理って、コレをどうするの?」
「ん? 取り敢えずインベントリにしまっとくか」
俺はイカ臭いオークを、インベントリにしまった。
「ん? それだけ?」
「それだけだけど?」
「それなら、あの人達を、先に行かせなくても良かったんじゃないの?」
「まあ、あまりインベントリを使ってるところを見られるのは、まずいしな。所で、エレナ、俺がオークと戦ってる最中、あいつらに何か言われた?」
「あの人達は『危ないから先に逃げよう』と言っていました。私は『セイジ様が戦ってるのに私だけ逃げられない』と言ったのですが、なかなか分かってもらえなくて、困りました」
「『先に逃げる』ね~」
「兄ちゃん、なにか気になることでもあるの?」
「さっきのオークが近づいてきた時に、【警戒】魔法が『注意』を感知したんだけどね。オークを倒した後、あの冒険者達からも『注意』を感じたんだ」
「ん? つまり~ どういうこと?」
「エレナ、ちょっと聞きたいんだけど、こんな街の近くに、オークって出没するものなの?」
「いえ、あまりそのような話は、聞いたことがありません」
「あと、冒険者が魔物に襲われた時、その魔物に追われたまま、街まで逃げ帰るのは、まずいんじゃないのかな?」
「冒険者のルールはよく分かりませんが、街に魔物を連れ帰る形になるので、良くないことなのかもしれませんね」
「つまり~、あの冒険者たちが悪者ってこと?」
「その可能性はあるってこと」
俺は、あの冒険者達に取り付けたビーコンの映像を、二人にも見えるように目の前に写しだした。
『おい、どうするんだ! 失敗しちまったじゃないか』
『まさか、あのオークを倒しちまうとは』
『依頼主になんて言うんだ!』
「こ、これは?」
「あの冒険者の監視映像だよ、さっき魔法を掛けておいたんだ」
『あの【魔物玉】いくらしたと思ってるんだ』
『依頼失敗の違約金の方が問題だ』
『払えなかったら俺達は、奴隷にされちまうのか?』
「エレナ、【魔物玉】って何か知ってる?」
「魔物を捕まえる魔道具です。魔物をうんと弱らせたり、眠らせたり麻痺させたりしてから【魔物玉】を投げつけると、玉の中に魔物を閉じ込めることができるそうです。魔物を閉じ込めた【魔物玉】を使用すると、その魔物を何処でも出すことが出来るそうです」
「なるほど、あのオークはその【魔物玉】を使って呼び出したのか」
「あ、あいつら何処かの屋敷に入っていくよ」
「あ、ほんとだ、この屋敷に黒幕がいるのか?」
『なに! 失敗しただと!?』
「あ、こいつ見たことあるぞ!」
「この方は……
【ライルゲバルト貴族連合騎士団長】様です」
「あれ? こいつ、手が…」
『例の【魔物玉】でオークをけしかけたのですが、男に倒されてしまいまして……』
『オークが、やられたのか!?』
『はい、流石にそのような相手に、我らでは太刀打ち出来ませんので……』
『もうよい、こいつらに【奴隷の首輪】を付けて地下牢に閉じ込めておけ!』
『そ、そんな!』
「なるほど、この【なんちゃら騎士団長】が黒幕って事か。でも、こいつ、なんで手首が治ってるんだ?」
「手首が、どうかしたのですか?」
「こいつは、手首を大怪我したはずなんだけど、なぜか治ってる。手首の怪我を魔法で治したのかな?」
「どの程度の怪我だったのですか?」
「手首から先が無くなっていた」
「そのような大怪我を…… でも、そのような大怪我を、魔法で治すことは出来ないはずです」
「じゃあ、どうやって?」
「そのような治療ができるとしたら…… 【エリクサー】かもしれません」
「ほうほう、そんな薬があるのか」
「【エリクサー】は伝説級の秘薬ですので、そんなに簡単には手に入れられない筈なのですが」
「【エリクサー】とか、胸熱だな。こんど商人ギルドで手に入らないか聞いてみるか」
「兄ちゃん、あいつら牢屋に閉じ込められちゃったけど、どうするの?」
「どうするって言われてもな~ とりあえず【なんちゃら騎士団長】が危険そうだから、警戒だけしておくってくらいかな」
「乗り込んでやっつけないの?」
「めんどい」
「まあ、兄ちゃんがいいならいいけどー」
「セイジ様、そろそろ街に戻りませんか?」
「ああ、そうするか。腹も減ったし」
「うん、はらへったー」
俺は、いつものように二人と手を繋いで【瞬間移動】で街に戻った。
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