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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編2
269/438

259.日の出の塔11、12階

 11階は、ジャングルの中だった。

 そして、通路は濁った水が膝下まであり、左右はジャングルの木が壁のように密集して生えていた。


「ここを進むの?」

「そうみたいだな」


「服が汚れちゃうじゃん!」

「俺に言われても困る。

 アヤは家で留守番してるか?」


「エレナちゃん、ヒルダちゃん、どうする?」


 女子たちは、こそこそ相談を始めた。



 まあ、家には簡単に戻れるし、ここから先は俺一人でも……


「じゃあ、そうしよう」


 女子たちの会議が終わったみたいだ。



「で、帰るのか?」

「うんにゃ」


 アヤは服を脱ぎ始めた。

 またかよ!


 俺はアヤのことは放っておいて、

 恥ずかしそうに服を脱ぐエレナと

 元気よく服を脱ぐヒルダを、一生懸命に観察した。



 水着姿になった女子たちを引き連れて、

 11階の探索を再開した。


----------


「きゃっ!」

「エレナどうした!?」


 濁った水の中をしばらく歩いていると、

 エレナが急に悲鳴を上げた。


 地図を確認したが、近くに敵がいる様子はない。

 一体どうしたというのだろう?



「な、何かが足をにゅるっと触りました」

「にゅるっと!?」


 一体何なんだろう?



「エレナちゃんの足を触るなんて!

 エロい魔物は私がやっつけてやる!」


 アヤは、エレナの周りの濁った水の中を、

 ガシガシとむちゃくちゃに踏んづけ回していた。



「地図上に反応がないから、魔物じゃないと思うぞ」

「そんなの関係ないね!」


 アヤが踏んづけ回していると、

 ヒルダも真似して、エレナの周りで楽しそうに踏んづけ回している。



「ぎゃ! 何か踏んづけた!」

「アヤさん、どこらへんですか?」

「きっと、あそこら辺!」


 もう、大騒ぎである。



 そして、悲劇は、起こった。


「きゃあ!」


 また何かが足をニュルッと触ったのにびっくりしたエレナが、

 驚いて転んでしまったのである。


 そして、それを助けようとしたアヤとヒルダも、

 いっしょに濁った水へ尻もちをついた。



「きゃあああ!!!」


 絹を裂くようなエレナの叫び声。


「エレナ! どうした!!」


「何かぬるっとした長細いものが、

 入ってきちゃいます!!」

「なにーーー!!」


 急いで、エレナを抱きかかえ、水からだすと―



 水着に頭を突っ込んでいる、

 『うなぎ』が居た。



「なんだ、入ってくるって、

 水着に挟まってただけか。

 俺は、てっきり……」


 なんでもないです。



 俺は、うなぎをつかみどりして、エレナから剥がし、

 凍りづけにしてからインベントリに入れた。



「びっくりしました」

「うなぎだったのか!」



 それから、アヤは、うなぎを見つける度に、大騒ぎして捕まえたりしていた。



 そうやってアヤのせいで時間がかかりながら進んでいくと、

 やっと魔物の反応がある所へやってきた。



「ここは、魔物がいるから気をつけろよ」

「はーい」


 そこは、少し広めの丸い形の部屋だった。

 相変わらずひざ上まで、濁った水で満たされている。



にゅるー


 突然、部屋の中央に大きめの『うなぎ』が首を出してきた。


「巨大ウナギだ!

 美味しそう!」


「ばかアヤ、魔物だぞ、気をつけろ」


 とは言っても、地下に居た巨大うなぎより、まだ小さい。



 【鑑定】してみると―

 『電気大うなぎ』と出た。


「電気うなぎだ、電気攻撃に気をつけろ」

「気をつけるってどうしたら良いの?」


 うーむ、どうしたらいいんだろう?



「水に足をつけたままだと、感電するから、

 水から上がったほうがいいんだけど……」


ピコン!


 俺は、近くの水を【氷の魔法】で凍らせて、その上に乗った。


「どうだ! これで感電しないぞ!」

「おお!」


 アヤたちも、俺の真似をして各自で氷を作り、その上に乗った。



「よし、このまま水を凍らせていって、アイツをやっつけよう」

「「はーい」」


 俺たちは、丸い部屋の外側から、徐々に氷で固めていき、

 最後に、寒さで弱った『電気大うなぎ』を凍らせ、

 完封勝利を収めた。



「捕ったどー!!」


 アヤは、大喜びで獲物を頭の上に掲げて叫んでいたが……


 『電気うなぎ』って食べれるのかな?



 結局11階は、通常のうなぎの他は

 『電気大うなぎ』が1匹いただけで、他の魔物には合わずに階段まで辿りつけてしまった。


~~~~~~~~~~


 階段をあがると、

 12階は、『浜辺』だった。


「海だ!」


 たぶん、幻の海なのだろう。


 ちょうど海に、夕日が沈んでいく所だった。


 そしてその『浜辺』には、

 ひとででごった返していた。


「兄ちゃん、すごいひとでだよ」

「ああ」



 ……


 あー、間違わないで欲しいのだが……


 人出(・・)でごった返しているのではない。

 ヒトデ(・・・)でごった返しているのだ。



 『浜辺』には大量の『巨大ヒトデ』が、うじゃうじゃいた。

 どうやら、アレが全て魔物らしい。


 【鑑定】してみると、『エキストラ・ヒトデ』という名前らしい。

 弱そう……



 しかし、浜辺はヒトデで埋め尽くされていて、回避して通る事はできそうにない。


 近づいてみると、『エキストラ・ヒトデ』が、水を噴射して襲ってきた。


「しかたない、倒すか!」

「おう!」「「はーい」」



 『エキストラ・ヒトデ』は、水で攻撃したり、回転しながら飛んできたりの2種類に攻撃しか無く、簡単にどんどん倒せた。



 しばらく倒し続けていると―

 一匹だけ、大きさの違う、光り輝くヒトデが居た。


 『スター・ヒトデ』と言うらしい。

 少しは強そうだな。



 様子をうかがっていると、『スター・ヒトデ』は、ものすごい光で輝きだした。


「眩しい!」


 あまりの眩しさに、俺たちは目をつぶってしまい、

 その隙に、周りにいる『エキストラ・ヒトデ』に、少し攻撃されてしまった。



「くそう!」

「痛ーい!」


 攻撃を受けたのは俺とアヤだけで、

 エレナとヒルダは、少し離れていたので大丈夫だった。


 俺は、またあの光を使われる前に、倒すことにした。



 『スター・ヒトデ』の裏に【瞬間移動】で移動し―


ズバッ!


 白帯刀で真っ二つにしてやった。


 ざまあみろ!



 『スター・ヒトデ』が倒されると、

 『エキストラ・ヒトデ』は、逃げるように海に帰っていった。




「兄ちゃん、いいもの見つけた!」


 アヤが、倒された『スター・ヒトデ』の側で見つけたものは―



 【変身魔石】というものだった!


 なんだこれ!??


ご感想お待ちしております。

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