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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族編2
256/438

246.部屋いっぱいの……

 今日は会社帰りに、家電量販店に来ていた。


「兄ちゃん! 遅い~」

「ごめんごめん、帰り際に部長に呼び止められちゃって」


 アヤはぷんすかしているが、

 エレナとヒルダは、嬉しそうに手を振っている。



 今日は、待ち合わせをしてエレナとヒルダのスマフォを買いに来たのだ。


 百合恵さんも、それほど差し迫った問題があるわけでもないし

 たまにはいいよね。



「『すまほ』楽しみです!」

「早く『でんわ』してみたいです!」


----------


 ウキウキ気分のエレナとヒルダを引率して、

 俺たちは、スマフォ売り場にやって来た。



 エレナとヒルダは、スマフォ売り場のお姉さんに、いろいろと教わっている。

 二人ともスマフォのことをちゃんと理解できるのだろうか?



 結局二人が選んだスマフォは―

 エレナが白いスマフォで、

 ヒルダが赤いスマフォだった。



 二人に理由を聞いてみると―


「「可愛いから」」


 だそうだ………



 そして、ここからが俺とアヤの出番だ!


 エレナとヒルダは携帯を契約出来ないので、

 俺とアヤが、それぞれの2台目として契約をするのだ。


 エレナのスマフォを俺が、ヒルダのスマフォをアヤが契約をすませた。


 もちろん、料金はアヤのも含めて全て俺が払うんだけどね。



「これでセイジ様と『でんわ』が出来るんですね!」


 エレナとヒルダはスマフォを手に入れて大喜びだ。


「俺だけじゃないぞ、アヤ、舞衣さん、百合恵さん、りんごにも電話できるし、

 電話だけじゃなくて他にも……」

「私に使いこなせるでしょうか?」


 いきなり使いこなすのは流石に無理か……


~~~~~~~~~~


 俺たちは家に戻り、スマフォ使い方教室を開催した。



「先ずは、電話の使い方からやります」

「「はい」」


 生徒はエレナとヒルダ、

 俺は先生で、アヤが助手だ。



 先ずは、電話帳登録だけ俺がやってあげた。

 この辺は、いきなりは難しいからね。


「ではエレナ君、俺に電話をかけてみてください」

「はい! がんばります!」


 エレナは、頑張って俺に電話をかけようとしている。


「えーっと、ここをこうやって……

 つぎに、ここを……」


プルルル~!


「きゃっ!」


 俺のスマフォが鳴り出し、エレナがびっくりしている。

 君がかけてきたんだよ?



「はい、この通り、エレナから電話がかかってくると、俺のスマフォが音を出して知らせてくれます。

 そして、俺が電話にでると~

 もしもし~」

「あ、そうでした。

 でんわをかけたら『もしもし』と挨拶するんでした!

 もしもしー!!」


「エレナ。

 電話なんだから、スマフォに向かってもしもしって言わないとダメだろ」

「そ、そうでした……

 ごめんなさい……」


 エレナは、恐る恐るスマフォを耳に持っていく。


「もしもし、エレナ君ですか?」

「ひゃい!」


 俺がスマフォに向かって喋ると、エレナがびっくりしている。


「聞こえました! セイジ様の声が聞こえました!」


「だから~

 スマフォに向かってしゃべらないと……」

「そ、そうでした……」


 うーむ、先が思いやられる……



「では、今度はヒルダ。やってみようか」

「は、はい!」


「ヒルダは、アヤにかけてみてごらん」

「はい! がんばります!」


 ヒルダは、真剣な表情でスマフォを操作している。

 エレナは、小声で『がんばって』とささやいて応援していた。



プルルル~!


 今度は、アヤのフマフォが鳴り出した。


「もしもし、アヤです」

「も、もしもし、わ、私はヒルダと申します。

 よ、よろしくお願いします」


「ヒルダちゃんですか、

 ヒルダちゃんはお元気ですか?」

「はい、元気です!」


 あなた達……

 なぜ、そんなコントみたいな会話をしているんですか?


 まあ、でも、ちゃんと電話は出来たみたいだ。


「ヒルダ、すごいぞ。

 ちゃんと電話をかけられたな」

「えへへ~」


 ヒルダは、よほど嬉しかったのか、

 顔がデレデレになっている。



「それじゃあ、電話を終わるときはどうするんだっけ?」

「そ、そうでした。

 終わる時のもあるんでした。

 えーと、えーと……」


「先ずは、今電話をかけているアヤにお別れの挨拶をして」

「そ、そうでした!

 アヤさん、さようなら」

「はい、さようなら」


 電話を終わるときに『さようなら』って!

 まあ、いいか……



「それで、えーと、えーと」


 どうやら、ヒルダは通話を終了する時の操作を忘れてしまったみたいだ。

 しかたない、助け舟を出してやるか。


「ほら、ここだよ」

「あ、そうでした!」


ポチッ


 ヒルダは、通話終了のボタンを力を込めて押した。

 そんなに力を入れなくてもいいのに。


「で、できました!」

「よーし、ヒルダ。偉いぞ!」


 ヒルダの頭をなでなでしてやると、

 満面の笑みを浮かべていた。



「セイジ様、私ももう一回やらせて下さい」


 エレナも名誉挽回とばかりに、名乗り出る。



「よーし、じゃあ俺は家の外に出るから。

 それでやってみよう」

「は、はい!」



 結局、エレナとヒルダそれぞれ20回ずつ電話の練習を行い、なんとか電話をかけることが出来るようになった。


----------


「続いては、写真のとり方をやります」

「『しゃしん』ですか?」


 質問してきたのは、ヒルダだけだった。

 エレナは写真の事はもう知っているみたいだな。



「先ずは、俺がやってみせます」


パシャッ!


 俺は、自分のスマフォでエレナとヒルダの写真を撮った。


「光って、何か音がしました!」


 室内だからフラッシュが焚かれただけです。

 音は盗撮防止に必ずなるようになっております。



「ほら、見てごらん」


 俺は、今とった写真を、二人に見せた。


「あ、私とエレナお姉ちゃんがスマフォの中に!」


「これが、写真。

 その時見えているものを、とって置くことが出来るんだ」

「すごいです!」




「そして!!」


 俺は、インベントリから、とあるものを取り出した。




「兄ちゃん、それ何?」

「ジャジャーン!

 これは、【プリンター】だ!」


「「おおー」」


 アヤは、分かったうえで拍手をしていたが、

 エレナとヒルダは、釣られて拍手している。



 俺は、【プリンター】をセッティングし、

 さっきとったエレナとヒルダの写真を、印刷してみせた。



「すごいです!!」


 エレナとヒルダは、二人で写真を覗き込んで大喜びしている。


 やっぱり、スマフォだけじゃなくて、印刷した写真があると楽しいよな。



 その後、エレナとヒルダはものすごく真剣に写真のとり方を覚え。

 プリンターでの印刷の仕方もマスターしてしまった。


~~~~~~~~~~



 翌日、俺が仕事から帰ってくると―



 エレナとヒルダが撮りまくって、

 印刷しまくった写真が―


 部屋中に、大量に撒き散らされていた……




 君たち、写真撮りすぎ……


ご感想お待ちしております。

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