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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
舞衣さんの秘密編
208/438

198.50人斬り

 俺たちは、ブンミーさんの所へ来ていた。


 先代魔王に会えたことの報告と―

 あと、幾つか質問をするためだ。



「そうか、先代魔王様に認められたのか―

 それは凄いな!」


 舞衣さんが褒められているのにもかかわらず―

 何故かアヤが、我が事のようにドヤ顔をしている。



「それでですね、先代魔王様から【肉体強化魔法】を使いこなせば、もっと強くなると言われまして……」

「え?

 【肉体強化魔法】使えないのか?」



「魔族は、みなさん【肉体強化魔法】が使えるんですか?」


「そうだな……

 魔王軍に入隊するような者は、基礎体力作りの次に【肉体強化魔法】を覚える事になっている。

 習得できない者は、まずいないな」


「あれ?

 マナ結晶に参拝しなくても魔法が使えるようになるんですか?」


「魔族は人族とは違って、生まれつき魔力を持って生まれる。

 よって、マナ結晶を参拝しなくても魔法を習得できるんだ。

 まあ、参拝したほうが習得は早いらしいが……

 人族の街に行ったことのある魔族は、ほぼ居ないから―

 何とも言えんな」


「魔族と人族の間の子でも、そうなんですよね?」

「ああ、その通りだ」


 やはりそうか……

 舞衣さんがいきなり【爆熱正拳突き】が使えたのは、そのせいか。



「ただ、人族との間の子は、あまり居ないから何とも言えんな」


 まあ、人族との交流はあまりなかったみたいだから、そうなるよな。



「あと……

 本人を目の前にして言うのは、気が引けるが……

 人族との間の子は、早死(はやじに)するのだ」


「え!?」



「昔に数名だけ居た者は、

 みんな120歳前後の若さで相次いで死んでしまった」


 120歳って……

 そりゃあ魔族から見れば短命なのだろうけど……


 日本の医学力を合わせたら、200歳くらいまで生きそうだな。



「ボクからも質問していいかい?」

「ああ、なんだね」


「ボクにも角が生えてくるの?」


 これは、気が付かなかった。

 舞衣さんや舞衣さんのお母さんからしてみたら、死活問題だよな。



「魔族の角は―

 男は30歳くらい、女は40歳くらいで生えてくる。

 人族との間の子は、残念ながら……

 角が生えた者はいない」

「そうか!」


 ブンミーさんは残念そうに言ってるけど―

 舞衣さんは、安心しているようだった。


 舞衣さんに角が生えたら、大変なことになる所だった……

 特に、百合恵さん辺りが!



「ついでに、もう一つ質問していいですか?」

「ああ、なんでも聞いてくれ」


 俺は、質問をせずに―

 さり気なく、手に魔力を集中させた。


 すると―

 ブンミーさんがフッと、俺のその手を注目した。



「やっぱり……

 ブンミーさんは、魔力が見えるのですか?」


「ん? 知らなかったのか?

 魔族は誰でも、生まれつき魔力を見ることが出来る。

 人族との間の子でも見えるはずだ」



「やっぱりそうだったんですね。

 舞衣さんも見えてますよね?」

「うん、見える……

 そうか、ボクと母さんは『気』って呼んでたけど……

 見えてたのは『魔力』だったのか」


 これは、魔族に対して【鑑定】とか、迂闊に出来ないな。



「さて、舞衣殿。

 そろそろ、うちの兵士達と戦ってみるか?」

「え? いいの!?」


 なぜ、兵士と戦うの!?


 あと、舞衣さん。

 『いいの?』って言うのも、なんか変じゃないか?


 魔族達の感覚はよくわからないな。


~~~~~~~~~~


「この御方は、舞衣殿と言って

 先代魔王様のお孫さんだ!」

「「おぉ!」」


 ブンミーさんの前に整列している50人程の魔族の兵士達は、舞衣さんを紹介されて、どよめいていた。



「今日は特別に、手合わせをして頂けることになった」

「「おおぉ!!」」


 さっきより、どよめきが大きい。

 やっぱり、この人達は戦闘民族なのだな~



 ブンミーさんに指名されて、一人の若い兵士が一歩前に出た。

 年の頃なら12、3歳くらい、ヒルダと同じくらいに見える。

 とは言っても、人族基準でそう見えるだけなので―

 実際には50歳くらいなのだろう。


 舞衣さんと並ぶと、ちょうど『妹と兄』と言った感じだ。



 舞衣さんと若い兵士は、お互いにお辞儀をして、構えをとった。


「始め!」


 ブンミーさんの号令とともに、若い兵士が舞衣さんに襲いかかる。


 しかし、若い兵士の攻撃はまったく当たらず―

 舞衣さんの一撃で若い兵士は、ぶっ倒れてしまった。


「ま、参りました」


「「おぉ!!」」


 小さい体に似合わぬ強さに、兵士たちは大いに盛り上がった。



 それからというもの……


 舞衣さんは、その小さな体で……

 ()わる()わる、興奮した男たちの相手をさせられ―


 とうとう、50人斬り(斬ってはないけど)を達成してしまった。



 最初の一人以外は、全員【肉体強化魔法】を使いこなしていたのだが……

 スピードと技だけで、圧倒してしまったのだ。


 これで、きちんと【魔法】も覚えた日には―

 いったい、どうなっちゃうんだろう……


ご感想お待ちしております。

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