表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編
183/438

174.魔族の国へ

「お父様!」

「おお、リルラ!!」


 俺を殺そうとした事のある親と、妹を殺そうとした事のある娘の、感動的な再会である。



「セイジが連れてきたのか。ご苦労であった」


 相変わらず、偉そうだな。


「まあ、物のついでだ」

「ついで? 何か用があるのか?」



「【紫刺草】を探しているんだ、心当たりはないか?」

「ああ、それなら、魔族との貿易品の中にあったぞ」


「おお、それは好都合。

 それを買うことは出来るか?」

「貴重な品だから、ちょっと難しいな」


「まあ、魔族の街へ行けば手に入るだろうし、

 直に行って手に入れてくるか」



~~~~~~~~~~


 俺たちは、リルラを残して、魔族の街へ行くことにした。


 地図を確認してみると、アジドさんが通った魔族の街への通り道が表示されていた。


 俺達は、魔族の街の入口を目標に定め、【瞬間移動】で飛んだ。



「何だお前たちは!」


 街の入口を守る兵士が、いきなり現れた俺達に驚き、警戒している。


「どうも、こんにちは。人族の街の方から来ました、冒険者の『セイジ』といいます。

 街への立ち入りを許可していただきたいのですが、どのような手続きをすればいいでしょうか?」


「なに!? セイジだと!?

 少々お待ち下さい」


 なんか俺の名前を聞いた途端、態度が変わったな。



 兵士は、上司らしき人を呼んできた。


「あなたはセイジ殿。

 他の皆さんも、あの戦争の時に活躍した方ばかりだ。

 あ! その小さい人族の子は、『アメ』とか言うものを配ってくれていた子ではないか!」


 どうやら、この上司さんは、戦争に参加した人みたいだ。

 しかも、ヒルダの事も覚えてくれている。


「あの『アメ』はとても美味しかった。ありがとう。

 あ、そうか魔族語は分からないんだっけか?」

「いえ、分かります。

 喜んでもらえて、私も嬉しいです!」


 【言語一時習得の魔石+2】をみんな持っているので、魔族語は問題ない。


 魔族の上司と奴隷のヒルダが、にっこり笑って握手をしている。

 なんか、人族の国より扱いがいいな。



「丁重にご案内するようにと、魔王様から言われております。

 どうぞ、こちらへ」


 俺たちは、魔族の上司さんにVIP待遇で案内された。


~~~~~~~~~~


「セ、セイジ、よく来た」

「あ、どうも」


 いかにも魔王城と言う感じの建物の、いかにも謁見の間と言う感じの部屋で、大勢の魔族の兵士に囲まれる中―


 『魔族王』こと『魔王』に謁見した。


 なんか魔王のほうが緊張している感じだ。

 別にとって食おうと言うわけじゃないのに、怖がりすぎだろ。



 謁見の間は、重苦しい沈黙に包まれていた。


 来るんじゃ無かったな~



 悲しい日本人の(さが)で沈黙に耐え切れなくなり、俺の方から話を持ちだした。


「えーと、今回は【紫刺草】と言うものを探しに遥々やって来ました。

 出来ましたら、売買の許可を頂きたいのですが、いかがでしょうか?」


「お、おう。そうか、そうか!

 お主は先の戦いで、それなり(・・・・)の活躍を示した。

 特別(・・)に売買の許可をやろう」

「ありがとうございます」


 少し下手に出たら、すぐに調子に乗りやがって。

 まあ、魔王も立場というものがあるんだろうから、ここは顔を立てておいてやろう。



「ブンミーがお主に会いたいと言っていた。後で顔を出してやるように」

「分かりました」


 ブンミーさんが?

 たしか、魔族軍の隊長だった人だ。何の用事だろう?



 俺たちは重苦しい謁見の間を後にして、ブンミーさんに会いに行った。


~~~~~~~~~~


「隊長! セイジ殿をお連れしました!」


 魔族の兵士に案内されて、ブンミーさんの執務室へやって来た。


「失礼します」

「おお、セイジ殿。よく来てくれた」


 俺とブンミーさんは、握手を交わした。

 これくらいの歓迎のされ方が一番ちょうどいいな。


「おい、セイジ殿が見えたぞ」

「はーい」


 ブンミーさんが誰かに声を掛けると、となりの部屋から女性が現れた。


「よく来た、セイジ、ヒルダ」



 隣の部屋から現れた女性は―


 カサンドラさんだった!



 カサンドラさんは、魔族の民族衣装を着て、猫耳をピコピコ動かしていた。


「カサンドラさん!」「カサンドラ様!」


 いきなりの登場に、俺とヒルダはびっくりしていた。


「なんでカサンドラさんがここに?」



 その答えは、ブンミーさんが答えてくれた。


「俺とカサンドラは、結婚することになったんだ」

「「「えーー!!!」」」


色々回るところがあって、ちっとも塔に登れない……


ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ