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あくまで悪魔さま。  作者: おかぴ先生
8/18

あくまでもメイド喫茶。




 魔王サタンは怒っていた。


かつてのオカマ仲間の仇を取るー

あ、いや、親友の仇を取る為。


この地球が本当に滅びるかもしれない。


だがミュゼとアドルフにとってはとても困る事だった。


(クソー、来週エロゲ最新作『まさか僕の妹がエッチ先生だったなんて誰にも言えない。』の発売日なのにその前に破壊されては困る、どーしよー)


(んーこのままでは地球を破壊されてしまう、、、イコール私もミュゼ様に滅ぼされてしまう、、、まだミュゼ様に誓いのキスを、、、グオーーーーッアドルフよ冷静になるのだ、、、だ、、、だが、、、)


桃太郎桃太郎、、、、


、、、、、、、、、、


はっ!


と考えこんだ末に二人が見つけた答えが一致した。


『桃太郎をここに連れてきます!』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


二人はある探し者の為秋葉原に繰り出していた。



「おお!ここが秋葉原か!いつもエロゲを通販で購入していたから来る事は無かったのじゃが実際来てみると萌えるのぉーウホホッ」


何だかんだとやはりそのウキウキした仕草は子供にしか見えない。


「でーミュゼ様もやはり思いついた事は一緒ですか?」

「うむ、やはりここは"アヤツ"を捕まえて桃太郎を演じてもらうしかほか無さそうじゃ」


『カミューアルデンテ!』


カミューは昔から機械物を担当しており(魔界にも一応そういったたぐいの物があるそうです。)地球のアニメにもいち早く気付いたカミューはミュゼにもアニメを見せていた事があったのを二人は思い出したのだ。

アニメ=秋葉原

実に単純ではあるがそれしか今は頼る術がないのである。


だが数分後、、、、


「ミュゼ様、どうしましょう、奴の行く所が全く思い浮かばないのですが、、、」

「うむ、困ったものじゃーそして疲れたのじゃー何でこんなに道がごちゃごちゃしておるのじゃっ」

「んー困りましたーその辺でひと休みしますか?」

「うむ、そーすることにしよう、あっあそこのレストランなんか可愛い感じじゃの!」

「ではあそこで一休みすることにしましょう。」


そう言って二人は近くのレストランへと入っていった、、、


「お帰りなさいませお嬢様、ご主人様!」


明らかにレストランでは無いようなのです。



「な、な、な、、、何じゃここはっ!」

「魔界のよりも少し安っぽいメイドが居ますね。」



そして二人は安っぽいメイドに席に誘導され落ち着いたところでアドルフがスマホで何かを調べだした。


「んーどうやらここが噂のメイドカフェと言う所らしいですよ?」

「おぉ!ここが噂の!1度行ってみたいと思っておったのじゃー、、ってアドルフよ、いつの間にそんな便利な物を持っておったのじゃ?」

「この星は何かと便利ですねぇー」

「そうじゃなぁー、、、って儂も欲しいのじゃー!」

「そう言うと思って買っておきました、今だけお得な家族割、と言うのがあったもので家に帰ったら渡しますね?」

「うむ、でーそこの!」


そういって安っぽいメイドを呼び出した。


「はい、お嬢様~御注文はいかがなさいますか~?」


ニコニコと作り笑顔をアドルフに向けている安っぽいメイド。アドルフはその笑顔に目もくれず。


「ご注文はうさぎでお願いします。」


「、、、、はい?」


安っぽいメイドがとても不思議そうにしてるのでアドルフは疑問に思った。


「ミュゼ様、私何かおかしな事いいました?」


するとミュゼが


「馬鹿者、何でも鵜呑みにするんじゃない!どーせTwitterとか2ちゃんねるの情報でご注文はうさぎですか?が流行ってるとでも書いてあったのじゃろ!」

「流石ミュゼ様!Twitterは私のバイブルですから!」

「アドルフよ、、、最近儂は思うのじゃが、、、お前儂より日本に馴染んでないか?」

「そうですか?やはり敵地をよく知っておいた方が後で簡単に滅ぼせると思うのですが。」

「そ、、そじゃな、うん、時々お前が本気で言っておるのか分からなくなるのじゃ」


そういって二人はその日オススメのオムライスを頼んだ。



後に知った事だが、、、




オムライスは毎日の定番メニューだった、、、



「お待たせいたしましたお嬢様、ご主人様~」


そういって安っぽいメイドがオムライスを持って来た。

「所でお嬢様とご主人様は何か描いてほしいものとかありますかぁ~?」


「ん?何かコヤツ意味の分からん事を言っておるのだがアドルフよ」


アドルフが得意の"検索"で何かを調べ始め。


「ミュゼ様!どうやらこの安っぽいメイドはケチャップでオムライスに落書きをしたがっているようですよ?」


「なにっ?何でも描けると言うのかっ!?」


すると安っぽいメイドが得意げに

「大体のアニメキャラなら描けますよぉ?」


「それはまことかっ!で、では、、」


ミュゼが何かもじもじし始めた。


「ミュゼ様、お手洗いですか?」

「ち、違うわっ!何か恥ずかしいのじゃ!」

「何も恥ずかしがる事はありません、この安っぽいメイドのがよっぽど恥ずかしくみえますよ?」


、、、、、?



一瞬安っぽいメイドから邪気が放たれた気がしたのだが、、、、気のせいか


「さーミュゼ様おっしゃってください!」


この時のアドルフはテンションがMAXだった。

まさかこんな所でミュゼの照れ顔を拝見出来ると思ってなかったアドルフはこれ以上のない幸福感を覚えていた。


「さーさー!さーさー!」


「で、、でわ、、、言うぞ、、、」


何故か安っぽいメイドもアドルフと一緒にワクワクしていた。


「何故お前までワクワクしておるのじゃ?

ま、まあよい、、、く、、くましゃんじゃ。」


「ミュゼ様、、、聞こえませんでした、もう一度お願いします。」


「く、、、くましゃんじゃ。」


「ん?何ですか?」


「お前のその耳に儂のシッポを突き刺して貫通さしてやろうか?」

「ミュゼ様、それ以上の快楽はございませんぞ?」

「アドルフよ、、、儂が悪かった、、、」


ミュゼは最近アドルフが変態の道を歩んできたのは自分のせいだと少々罪悪感を持っていたのだ。


因みに"くましゃん"と言うのは『ネコしゃんくましゃん』という子供向けアニメの主人公でまあネコとクマが合体したようなキャラである。


「かしこまりましたぁミューあ、いえ、お嬢様ぁ~」


「ん?今何か言いかけたか?」


「いーえーほら~私の魔法にかかればこの通り~」


そう言って安っぽいメイドはオムライスにケチャップでみるみるうちにくましゃんを描き終えた。


「おぉ~!お前安っぽいくせにやるな~!」

「チッ、安っぽいは余計だ(小声)」

「ん?また何か言ったか?」

「い~え~あっそーそーっ!そちらのご主人様もくましゃんにしますかぁ~?」


「いえ、私は織田信長を描いて頂きたい!」


『古風かよっ!』


そういいつつも安っぽいメイドの画力は確かなものであっという間に織田信長?に仕上げていく。


「んー何か違いますね、時代的には今より栄養を取れる時代ではなかったので頬の丸みは要らないと思うのですが、、、」

「アドルフよ、お前はいつも変なこだわりがあるのじゃな、、、、まあーよい、ほれ、メイドよ、描き直してこい。」


すると安っぽいメイドから異様なオーラが周りから滲み出ていた。


「キサマらーっっだまってニコニコしてれば調子にのりやがってぇーーっっ!!」


そのオーラのせいでドサッと頭から髪の毛が落ちた、、、

どうやら安っぽいメイドは黒いウィッグを被っていたらしく少し寝ぐせのパープルヘアーがさらけだされた、そして声も気がついたら男の声になっていた。

まさにその姿は二人も見覚えがあった。


『カ、カミューアルデンテっ!?』


「アルデンテではないっ!アンデルセンだっ!お前等を探してる途中お金も食べ物も無くなり行き場

を無くした俺にここの店長が拾ってくれたんだ!だがそこにお前等が来てしまいこんな姿を見られまいと必死に演じてきたがもう限界だっアドルフよ、今日こそ勝負だっ!」


と二人は顔を見合わせミュゼがアドルフにアイコンタクトをした。


すると二人が獲物を捕まえるような目つきに変わった。


「へ??」


『よし、確保っっっ!』


「ひぃぃぃぃぃっっっ!」



カミュは一瞬のうちに捉えられてしまった。




続く


 1週間ちょっと過ぎてしまいました。

その間ミュゼとアドルフに会えなかったのは凄く寂しかったです。

そして書いてて思ったのですが、、、、、

今回話なげーなっっ! 

そしてまたもや新キャラ登場で僕自身バタバタしてます、、、

カミュもサタンも僕の中で絶対関わりたくないウザキャラになってしまいました(泣)


と、まだまだこの話は続くと思いますが最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。



おかぴ先生

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