旅立ちの時
田舎の町外れの小さな高校
成績も大した良くない、何も取り柄が無い
その学校に通う1人の冴えない男
坂下 明里空
サカシタ アリク
明るいふるさとの空のような人間になって欲しいと言う意味の分からない名前の彼はお弁当を持って学校へ行く。
いつもギリギリで校門を通る彼だったが遅刻した事は無かった。
見た目はなかなか
長身、容姿淡麗、髪は生まれつき茶髪、軽い天然パーマでセットがいらない贅沢な容姿であった。
変な美学があり髪を黒メッシュを入れている
ようだ。
彼の集落の周辺も家族全員もエフェクトを服用していなかった。
と言うか政府の手が届かなかったと言う方が正しい。
昔ながらの自給自足の生活
ようはひどい田舎だった。
そんな平和な日常を打ち破る出来事が起きはじめていた。
それは誘拐事件であった。
毎月15日に1人消え2人消えていった。
ある日アリクは二階で寝ていると一階から母の悲鳴が聞こえた。
即座に一階に降りると母と父が血だらけの状態で倒れていた。
その瞬間外から弟の声が聞こえてすぐにそとに飛び出したが弟の姿は消えていた。
両親ともに命には別状は無かったが弟の姿はどこにも見当たらなかった。
これで町の誘拐人数は3人になり町は警戒態勢を張った。