第34話
俺が公開した万能薬(劣化版)の製造方法が海外で証明さた。
ネットでは誰が公開したのかが話題になっている。開発の功労者として有名になった千秋院の死後に公開された事から噂が噂を呼んで陰謀論まで出ている。
本当に陰謀は有ったけど公には成らないよな気がする。
俺への暗殺者も来なくなったので、そろそろ異世界へ行こうと思っていたらチャイムが鳴った。
「この監視カメラに映っている人物が誰かわかりますか?」
ブレッブレの映像で辛うじて人間だとわかる画像を持って来たのは警察だった。
暗殺者が来なくなってから警察が来るとか、偶然じゃ無いよね?
「これ、人間なんですか?こんなにブレた人間は見た事ないです」
「ブレてる人間を探してる訳ではないのだが・・・わかった。協力感謝する」
「何かの捜査ですか?」
「気に成るかね?」
「いえ、友人が殺されて犯人がまだ捕まってないので」
その犯人は俺のアイテムボックスに入ってるけど。
「捜査の事は言えない。友人は気の毒だったね」
その通りだ。だが友人の仇は取った。これでこの件は一段落付いたかな。
さて、異世界に行こうか!
と、思ったらA1が自分がいつも入ってるマジックバックを運んできた。
「どうしたんだA1」
「キュッ、キュン」
ん?いっぱいになった?
何がいっぱいになったんだ?
俺は恐る恐るマジックバックに手を入れてみた。
中から出来のは、お金だ!お札や硬貨、ドルまである。どういう事だ?
「A1、盗んだのか?」
「キュキュン!キューン」
掃除して拾った?
掃除って何?どこの掃除だ?
「キュンキュン、キュッ」
俺の大掃除を手伝った?
あ、もしかして、首相官邸とかの件か。確かに言った。ゴミを掃除しないとって思った。
なるほど。
「・・・A1、お掃除ありがとう」
「キュン!」
あれ?まだ入ってる?
マジックバックから続けて出て来たのは、異世界の硬化だ。白金貨まで入ってる。ただ、入ってる量が尋常では無い。
「A1、これは何処で?」
「キューンキュン、キュン」
悪魔の館と悪魔がいた街のか。って街ごとか?
まぁ、確かに言った。街のゴミ掃除って事を考えてたな。
1つの街にあるお金をほぼ全て持って来た!って事か?
もう想像できない金額なんだが。
「・・・A1、お掃除ありがとう」
「キュン!」
異世界でも地球でも、A1が居れば大金持ちに成れるような気がして来た。
もうどっちの世界でも一生働かなくて良いような気がする。
「A1、異世界で旅をするのと、日本でハウスキーパーするの、どっちが良い?」
「キューー、キュキュン!」
そうか。じゃあ暫くは2人でそうしようか。
「キュン!」
第一章 完




