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第32話

 良し。館の掃除は終わったな。一応ギルドに報告にし行くか。


 ギルドへ戻る途中、ドロアとミューに会った。


「どうやら、悪魔には成ってないみたいだなぁ」


「当たり前だ」


「倒した、のかぁ?」


「楽勝だな。それより後ろのミューが闘争本当の限界らしいぞ」


「クソッ、バレてんのかょ」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ドロア ??歳  第8位階

 力  ?

 体  ?

 速  ?

 知  ?

 魔  ?

 スキル 

 称号  悪魔族

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ミュー ??歳  第8位階

 力  ?

 体  ?

 速  ?

 知  ?

 魔  ?

 スキル 

 称号  悪魔族

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 まぁ最初っから怪しかったからな。解析で一応確認してた。


「あの体は私が貰うわょ!」


「いゃいゃ、俺だろぅ!」


 なんだこいつら?俺の前で内輪もめを始めたので2人の首を一閃!


「「ッッ!?」」


 2つの頭部が宙を舞い、灰になって消えた。

 参ったな。まさか住人全員が悪魔って事は無いだろうけど、全員を解析で見るなんて事は出来ないぞ。もっと簡単に見分ける方法が有れば良いんだけどな。

 うーーん。斬ったら灰になるのが悪魔で、死体が残るのが人間。なんだけど斬る前に知りたいよな。


 冒険者ギルドに入って依頼を確認すると、悪魔の館の討伐依頼があった。これは使えそうだ。

 俺が受付に討伐の完了を知らせるとギルド内の空気が変わった!もう一押しかな。


「弱すぎて相手にも成らなかったぞ!」


 次の瞬間、ギルド内にいた冒険者が3人斬りかかって来たので首を斬り飛ばしてやる。

 受付の奥にいた受付嬢が短剣で俺の胸を刺しに来たので斬り伏せる。

 そこからは室内にいる悪魔が次から次へと、俺に向かって飛びかかって来るので全部斬り捨てた。

 残ったのは冒険者が3人と受付嬢が1人だけだった。


 俺は残った冒険者の内、1人の前に立った。


「お前は良いのか?」


「なぜバレた?」


「それで敵意を隠したつもりなのか?」


 解析で見破ったけど、説明するのが面倒なので良いや。


「クソッ!」


 悪魔は立ち上がると、一目散に逃げ出した。

 他の悪魔を呼んでくれたら探す手間が減るな。


 俺がギルドを出ると、外は悪魔だらけだった。

 祭りやパレードのレベルで集まっていやがる。あれは宿屋の女将か?あれは門番じゃないか?娼婦や子供まで居るな。


「この街、人間の方が少ないんじゃないのか?こりゃあ、大仕事?大掃除?になりそうだ」


「バカめ!この人数差で勝てるとでも思ってるのか?」


「アクセル」

「エアカッター」

「エアカッター」


 悪魔の動きは速いが、アクセルを使えば全く問題ない。

 だが数が多過ぎるので、エアカッターを併用し手数を増やして斬り伏せていく。


 斬っても斬っても減ってる感じがしない。死んだ悪魔は死体が残らないので何体倒したかもわからない。


「クソー。お前が!お前さえ来なければもう少しだったのに!」


「はぁ?住人全員を悪魔に変える計画だったのか?」


「これまで何年かかったと思ってんだ!」


「知るか!サッサと死ね!」


「ウギャァァァァァ」


 最後の1人を斬り捨てると街は静まり返っていた。敵意はもう感じられない。

 人間の住人が道端で泣き崩れているが、俺がこの街に来る前から悪魔になってたんだ。俺にはどうする事も出来なかった。


 流石に少し疲れたな。

 宿屋の女将はもう居ないと思うが、俺は宿へと向かった。


 ドゴーーン!


 俺は道角から現れた男にいきなり蹴られて吹き飛ばされた。


「ヒール」


 不意打ちだったが、それを抜きにしても蹴りが速くて見えなかった。


「お前はやり過ぎなんだよ!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ガッゾ ??歳  第7位階

 力  ?

 体  ?

 速  ?

 知  ?

 魔  ?

 スキル 

 称号  悪魔族

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんだ?第7位階?その割には強すぎないか?第7位階なら館にも数匹いたが、見えないほど速いなんて事は無かったぞ。


「どうして、そこまで強い」


「あ?お前、何も知らないのか。どうして悪魔が人間の中に入ろうとするのか考えた事ないのか?」


「知らん!興味もない」


「人間の能力を引き継げるからだ。オラぁ!」


 再び蹴りが飛んでるが、速くて避け切れない。だから蹴られた瞬間俺はその足をつかんだ!


「足癖が悪いヤツだな」


 俺は掴んだ足を斬り飛ばし、そのまま男の首を刎ねると灰に変わっていった。


 今のが最後の1匹だったんだろうか。

 数百、いや数千は斬ったな。この街の生き残りは何人くらいいるのだろうか。もう街としては機能しないだろう。


 ホント、悪魔ってのはロクな事しない。

 人間を乗っ取って人間の能力を引き継ぐとか、本当に悪魔みたいな奴らだな。


 俺は誰も居ない宿屋へ帰り、部屋に入ると日本へ戻った。


 ☆


 日本はまだ明るかったが、疲れていた俺は風呂に入ってビールを煽っり眠りに着いた。


 目を覚ました俺はテレビで千秋院(せんしゅういん)が死んだ事を知った。


この物語はフィクションです。  

実在の人物・団体・地名とは一切関係が無い訳が無い。


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