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第27話

 なんでこうなった?

 俺、やっちまったか。


 まて、待て待て、まだ取り乱すには早い。

 まずは自分の頭に「ヒール」だ。

 良し。昨日の事を思い出すんだ。順番に1つづつだ。


 レッサードラゴン討伐依頼を終えて、皆で食事をしたんだ。

 なんや、かんやで、会計は俺が払う事になったんだ。


 最初は果実酒を3人で呑んでた。と思う。

 それで・・・俺が地竜を倒した話になって、誰も信じなかった。だから肉を出して女将さんに焼いた貰ったんだ。流石、竜の肉だけあって美味かったなぁ。

 あ!残った肉ってどうなったんだ?いや、今はそんな事はどうでも良い。

 それから、竜の血から万能薬が出来るって話しをしたら、テーブラが


「竜の肉を食べたら寿命が長くなるって噂があるわよ」


 と、言い出すから俺も思わず2人に年齢を聞いたんだ。


「ウチは19にゃ。そろそろ相手を探さないとマズいにゃ」


「あ、あたしは23よ。ま、まだ行き遅れじゃないわよ」


「もう手遅れにゃ」


 って話しで盛り上がって・・・


「まだまだ2人とも大丈夫。自信を持て」

 と言って、なだめた。ような気がする。


 異世界でも女性に歳の話しをするのはダメなんだな。と反省したのを覚えてる。

 それから話題を変えるのに、相手に求める条件を聞いたんだ。


「ウチは強さにゃ。エイジくらい強ければ最高にゃ」


「あたしは強さもだけど稼げる男じゃないとねぇ。エイジくらいバンバン稼いでくれれば文句ないわ」


 で、その後何故か2人が俺の両脇に座って来たな。

 2人が俺にドンドン酒を進めようとしたのもそれからだった気がする。

 ・・・ここから先の記憶が、飛び飛びになってるな。


 獣人は発情期が男と女でズレる時があるから妊娠しにくい。とか。

 その為に強制発情させる苦い(・・)薬があるけど苦すぎる。とか。


 貴族なら奥さんを複数持つのが当たり前。とか。

 平民でも稼げる人は複数持つのが当たり前。とか。


 もし100人目の奥さんになったら肩身が狭いだろ!と俺が質問したら

「我が家には100人娶るだけの財力がある!と言う証拠だから羨ましがられるわ」ってテーブラに言われた。ような気がする。


 クロッチが「ウチを娶れ!」と言い出して、

 テーブラも「同じ種族のあたしの方が良いわよねぇ」って言い出して

「行き遅れは、スッコンでるにゃ!」

「行き遅れじゃないわよ。もう時間が無いだけ、あとが無いだけよ!」

 で、一触即発の状態から何故か飲み比べで決着をつける事になった。


 俺が審判かと思ったら、俺も飲む事になって・・・その先の記憶が全く無い。

 たぶん、酔い潰れたんだろう。

 部屋に運ばれてる時、酔い覚ましに超苦い(・・)水を飲まされた。ような気がする。


 そして今、

 俺の左には、裸のテーブラが寝てて、

 俺の右には、裸のクロッチが寝てる。


「完全にOUTだな」


 ☆


「お、おはよう。テーブラ」


「う、うん。おはよう、エイジ。あのっ、上手く出来たかな?」


「え?」


「は、初めてだったから自信なくて・・・もう一回する?」


 ヤベー。記憶にない。

 始めてだったの?超ヤベーよ。

 ご、ご、ご、誤魔化さないと。


「あ、あぁ。テーブラが良いならもう一度」


「うん・・・」


「うにゃぁ、エイジ、おはようにゃ。って何してるにゃっ!ウチも混ぜるにゃー!」


 このあと滅茶苦茶した。いや、されたのだった。


 ☆


 酔ってたとは言え、2人とも本気だったし。

 責任は取らないといけないよな。

 まさか、異世界で結婚するなんて思って無かったな。


「こっちで結婚ってどうするの?」


「ん?近所の人に結婚しましたー、て言うくらいかな?」


「教会とかに言ったりは?」


「キョーカイ?って何?」


 あ、異世界で宗教的施設を見た事無いな。神様とかは祀ってないのか。


「そ、そうか。指輪とかの習慣は?」


「冒険者はあまり装飾品は付けないわね」


「じゃあ、皆で指輪を買いに行こう」


「にゃんで、そんな物買うにゃ?」


「結婚の証として、お揃いの装飾品を付けてると誰から見ても解るだろ」


「なにそれ!いいねえー!」


「凄いにゃ、エイジは頭も良いにゃ!」


 アクセサリー屋に行って、俺の趣旨を説明した。

 冒険者って事もあり、出来るだけシンプルなのを進められた。


「2人とも、これで良いかい?」


 俺はリングを3つ購入した。


 ☆


「テーブラ、俺と結婚して下さい」


「は、はい」


 俺はテーブラの左手の薬指にはめていく。


「クロッチ、俺と結婚して下さい」


「にゃ、はい」


 俺はクロッチの左手の薬指にはめていく。


「2人とも、幸せになろうな」


 2人は頷き、暫く指のリングを見ていた。


 高校生の頃に読んだ漫画を思い出すなぁ。

 結婚はタイミングとその場の勢い、って書いて有ったけど、あながち嘘じゃ無かったな。


 これからの生活を考えないとな。

 お金を稼ぐのは良いとして、家は買った方が良いのかな?。

 家を買う前に、王都に住むのか、そこから考えないといけないな。

 俺はこの世界の事を知らないから、話し合う事が沢山あるだろう。


 ゆっくり、3人で話し合って行こう。


この物語はフィクションです。  

実在の人物・団体・地名とは一切関係が無い訳が無い。


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