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第26話

「それで、エイジはあたし達と別れてから何があったの?」


「そんにゃに成るにゃんて、普通じゃにゃいにゃ」


「え?あぁ。少し体を鍛えて筋肉が増えたかな」


「にゃに言ってるにゃ。そっちじゃにゃいにゃ」


 クロッチが何時ぞや俺が渡したコンパクトミラーを取り出して、俺に向けた。

 そこに写った俺は、左半分の頭髪が白くなっていた!


「え?えぇぇぇ!なんじゃこりゃ!!」


「気付いてにゃかったのかにゃ?」


 ブラックな企業には勤めてたけど、ブラックなジャックに成ったつもりは無いぞ。

 いつからこうなってる?異世界では鏡を見る事は無いから最後に日本に行ったのは・・・前の街に入った時か。その時に自宅の風呂に入ったけど違和感は無かった。だからそれ以降に何かが起きたんだろう。

 心当たりがあるのは、A1(エーイチ)をテイムした事と、解析を取得した事くらいだ。

 いや、A1(エーイチ)をテイムした後にゴミ野郎にカラマレてる。あのゴミ野郎なら俺を挑発するのに絶対に頭髪の事を弄って来たはずだ。って事はテイムは関係無いか。

 じゃあ、解析を取得した時のあの苦しみでこうなったって事かな。

 はぁ。こりゃあ、日本に帰ったら目立つだろうなぁ。


「ああ。今初めて知ったけど、白くなっちまった物はしょうがない」


「ハハハッ。流石エイジ。懐がデカ過ぎるよ」


「そうにゃ。おおらか過ぎて少し怖いにゃ」


「あ!フトコロで思い出したわ。忘れないうちにエイジに返さないと。あたし達が別れた街で預かった報奨金だ。エイジの分は金貨2100枚だよ」


「えっ。マジメに全部返すのかにゃ?少しくらいネコババしても気付かないにゃ?」


 おいおい。それを俺の前で言ってる時点でダメじゃん。

 正直、解析の魔法球を買って金欠だったから嬉しいのだが、だが、だが、ココは男としてカッコ付けたい所だ。


「じゃあ、金貨100枚だけ貰うよ。残りは運んでくれたお礼として2人にあげる」


「ありがとにゃ!」


「クロッチ!少しは遠慮を覚えなさい。エイジに言われていた、助けた2人の女性にはエイジの分からお金を渡してるのよ。これはその残りだから遠慮しないで受け取りなさい」


 ああ。そんな2人もいたっけなぁ。忘れてた。

 受け取りなさいって言われても、もうクロッチの目の色が金貨になってるよ。今更受け取ったらクロッチが泣き出しそうで怖い。


「運んできた御礼なんだから、受け取るのは2人の方だ」


「そうにゃ。受け取らないとエイジが困るにゃ。良い女にゃら、男を立てて受け取るにゃ」


「わ、わかったわよ。もう返さないからね。エイジ」


「あぁ。それで良い」


 クロッチは欲望に忠実だから扱いやすくて助かるな。ちょっとガキっぽい事は有るけど。

 この2人のコンビはバランスが取れてるんだろうな。お姉さん役としてクロッチを上手くコントロールするテーブラ。テーブラが言い難い事を代わりにガンガン発言するクロッチ。

 苦労をしてるのはテーブラの方だろうけど。


「2人は今、何か依頼を受けているのか?」


「今は長期の依頼は受けて無いわ。特に護衛依頼は受けようとしたらクロッチの機嫌が悪くなるから」


「当然にゃ。隣町に行く程度にゃら良いけど、長期はもう嫌にゃ」


「そうか。俺も久しぶりに依頼を受けようと思うけど、王都って討伐依頼なんて無いんだろうなぁ」


「今なら有ると思うわよ。レッサードラゴンの群れが王都の近くを通る時期だと思うわ」


 あいつらって、季節で移動するのか。知らなかった。


「レッサードラゴンなら問題ないな。討伐依頼を受けようかな」


「にゃ?大丈夫にゃのか?群れで行動してるから囲まれたらヤバいにゃ」


「フッフゥ。俺もあれから結構強くなったんだ。付いて来て俺の強さを見てみるか?」


「にゃっ!強くなったのはウチもにゃ!一緒に行ってウチの強さを見せつけるにゃ!」


「じゃあ、早くギルドに行かないと依頼が取られちゃうわよ」


 俺たち3人はギルドに向かった。

 勿論、3人の臨時パーティーを登録してから依頼を受注した。


 ☆


 討伐は無事終了した。俺的には楽しい狩りだった。


「「「カンパーイ」」」


「エイジのあれは卑怯にゃ」


「そうよねぇ。雷魔法1発でほぼ即死ってズルいわよ」


「だから、途中からは魔法は使わなかっただろ?」


「それでもあの武器を使うのは卑怯にゃ」


「そうよねぇ。1回剣を振るだけでレッサードラゴンの首を2匹斬るなんてズルいわよ」


 そりゃあ【ドラゴンウイングソード】だから、レッサードラゴンなら豆腐を斬るよりも簡単に斬れちゃうんだよ。


「でも2人とも付与した武器は持ってるだろ?」


「エイジから貰ったのが有るにゃ。でもウチらの所には1匹も来なかったにゃ」


「そうねぇ。全部エイジが狩るからあたし達が居る意味無かったわねぇ」


「そ、そんな事は無いぞ。ほ、ほら、解体とか俺は出来ないから助かったし」


「それ強さとは関係にゃいにゃ」


「そうねぇ。新人雇って解体させる冒険者もいるのよ」


 ヤベー。俺的には楽しい狩りだったけど、2人の機嫌がヤバい。どうしよう。


「きょ、今日は俺のオゴリだ。好きなだけ飲め!好きなだけ食え!」


この物語はフィクションです。  

実在の人物・団体・地名とは一切関係が無い訳が無い。


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