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第24話

 魔法屋を出てからは観光をしてまわった。特に見るような場所は無かったが、街の外で大きな湖を見つけた。釣りをしてる人もいて、ここではのんびりした時間が過ぎている。

 街の外なのに、なぜか魔物の気配を感じない。釣り人を見る限りたまたまではなく、ここには魔物がいないのだろう。

 結界でも張ってあるのだろうか?

 何かの不思議パワーで聖域になってるのか?

 湖にヤベー魔物が住んでるのか?

 理由がわからないが平和が一番って事だな。

 俺も湖の畔に座って黄昏ていると、久しぶりに親の事を思い出してしまった。両親は俺が学生の時に他界している。ブラック企業に勤めてからは墓参りに行く時間も無かった。辞めてからもまだ行ってない。


「次・・・日本に戻ったら墓参りに行こうなか」


「キュッ」


「え?」


 気が付くと俺が座ってる横にスライムが鎮座していやがる。見た目は物語で良く聞くような姿だが、異世界に来てからスライムなんて会った事が無い。

 敵意は・・・無いようだが、どうしたものか。

 スライムはスーと寄ってきて、俺が腰にぶら下げているダミーのマジックバックに入りやがった。このマジックバックは盗まれても良いように何も入れて無いから問題無いと言えば問題ないのだが、どういう事だ?

 マジックバックからスライムを引きずり出して鑑定してみる。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ??? 2歳  レベル2

 スキル 隠密

 状態  テイム

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 おい!テイムした覚えが無いのだが?

 これは、アレだな。公園に散歩に行ったら子犬が家まで付いて来ちゃった現象。

 スライムを飼うにしても何を喰うんだ?肉食なのか草食なのか、それすら知らないぞ。

 前の街で受け取っていた地竜の肉でも与えてみるか。魔物の肉を食べるならアイテムボックスに不良在庫が沢山あるからエサについては問題ないと思う。


「喰って良いぞ」


「キュキュッ」


 テイムしているからだろうか、なぜか意思疎通が出来てるような気がする。不思議だ。

 名前も付けないといけないのか。

 うーーーん。栄一・・・エイイチ・・・エーイチ・・・A1

 良し


「今からお前はA1(エーイチ)だ」


 沢山お金を稼いで楽な生活が出来れば良いな。勿論、名前の由来は渋沢さんだ。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 A1(エーイチ)  2歳  レベル2

 スキル 隠密 頑強 突進 魔法耐性

 状態  テイム

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ウソだろ?どうなってる?

 名前を付けたからスキルが増えた?って事は無いよな。原因は地竜の肉を食べたから地竜が持ってたスキルを取得したんだろうな。

 食事の度に強くなるスライムって、こんなの連れ歩いて良いのか?

 今更捨てる訳にもいかないから、仕方が無いか。

 それにマジックバックが気に入ったのか、完全に住み付こうとしてる。


「これから頑張って稼いでいこうな!」


「キュッ!」


 ☆


 街の外に魔物がいなくて、平和な街だと思って油断していた。強者が居なく脅威が無い場所では、自分が強者となり弾圧する者が現れる。日本でも異世界でも同じだな。


「オイ、聞いてるのかオッサン。この道を通りたければ有り金全部置いてけ!」


「早く出さないと腕の2、3本折られても知らねーぜ」


 なんだこのテンプレ展開。こいつらが強者なのかと言うと3人ともレベル20前後だ。一般人からしたら強いのかもしれない。

 俺は出来るだけ手加減して殴ると、3人とも吹っ飛んで行ったが死んではいないようだ。

 俺に金を出せと言って来たゴミには、体に教えてあげないとな。


「エアカッター」

「エアカッター」


「ううぅぅっ、い、痛てーー。何しやがる!」


「大丈夫、大丈夫。今治してあげるから」


 右腕に右脚をくっ付けて「ヒール」。左腕に左脚をくっ付けて「ヒール」。両脚の傷口にも「ヒール」。両腕は治すと武器を持ちそうだから捨てておこう。


「な、なんなんだよ。これ。お、俺の手に足が・・・」


 足が有るから歩けるだろ?これからは皆よりも頭を下にしないと歩けないけど。


「さて、アジトまで案内して貰おうか」


 案内されたアジトは違法闘技場の先にあった。

 この異世界では闘技場で賭けをする事は普通だ。ただ領主主催が合法で、それ以外が違法ってだけだ。両方ともやってる事は同じだ。

 闘技場で戦っている人は半分が志願者で残り半分が戦争奴隷らしい。どちらも食べていく為に仕事として戦うので冒険者と大差ない。寧ろ冒険者の方が死亡率は高いらしい。

 俺が許せないのは、歩いてるだけで金を奪おうとする事だ。強者による一方的な搾取が許せないのだ。

 案内されたのは1軒家。だが、ボロい。

 まずは、壁を全部破壊して、

「エアハンマー」

「エアハンマー」

「エアハンマー」

「エアハンマー」

「エアハンマー」

 柱を数本斬ると、

「エアカッター」

「エアカッター」

「エアカッター」

 あら不思議。積み木にように建物が崩れた。


 明日は王都に向かって出発だ。今日はゆっくり休もう。


この物語はフィクションです。  

実在の人物・団体・地名とは一切関係が無い訳が無い。


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