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孤児のTS転生  作者: シキ
スラムの孤児
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9

「んーっいやー眠った眠ったぜ」


家に帰った俺はどうやら眠ってしまったようだ。

やはり『身体強化』を行った後はかなり疲れるな。

とそんなことより戦利品の確認でもしますかね。


ローブはこのまま着るとして、アイウエオ表はそこらへんに置いておくとしよう。

ん?雑だって?しょうがねぇだろ机とかないんだから。

んで最後は今日最大の戦利品である大きな箱だ。

中に何が入ってるのだろうか。

少しでも役立つものが入っていると良いが。


まずは錠前をどうにかすることから始めようか。

触ってみても「ガチャガチャ」という音がするだけで外れそうにないがまぁ『身体強化』で無理矢理ぶち上げるか。

というか『身体強化』が本当に便利だ。

何せ俺の貧弱なステータスを底上げしてくれるからな。


「ふぅぅ『身体強化』!」


ただし以下略。

少しこの発動するまでの時間を短くする事はできないだろうか。

もっと効率的に魔力を循環させ無駄な魔力を使わずに使用することができればもっと実用的に使えることができるのだろうか?

んじゃそろそろ錠前を壊しますかね。


ん?

外せんなぁ。

かなり錆びているせいか外しにくくなっているな。

…『身体強化』の魔力循環を少し早めて魔力の調節をすればいけるか?

試行錯誤して挑戦しようかね。


結果的に俺の考えは間違っていなかったみたいだ。

循環を早めたことで先ほどより強い力を引き出せるようになったように感じるし何よりの変化は体を纏っていたモヤが粒子状になったという点かな?

なんかすごくかっこいい感じだぜ。

発動までの時間もかなり省略されて2分かかるところ30秒までになった。

もう少し慣れれば10秒台での発動も可能だろうな。

ということで改めて2回目の挑戦だ。


「ふんっ!」


「ガコッ」という音を立ててようやく錠前を外すことができた。

かなり硬かったがお前の負けだぜ?


「っと『身体強化』解除。ふーっ疲れたー」


にしても錠前は金属製だから普通に殴るより威力がありそうだ。

この素の体力が貧弱な俺でも簡単に使えそうだしな。

まぁ見た目最悪だが。


さーてようやく中身を見ることができそうですなぁ。

苦労した甲斐があるものが入っていると良いんだが。


「箱の中身はなんじゃろな~っと」


そう言いながら大きな箱に近づき蓋を開ける。

その中身は…。


「これは…本か?」


中身は本がぎっちりと入っていた。

本が5冊入っており他には論文の様なものが敷き詰められている。


「これを翻訳しろというのか?」


翻訳するにはかなり時間がかかりそうだぜこれは。

本は分厚いし論文に至っては何枚あるのか検討もつかない。

論文はおそらくかなり難しいことが書かれているだろう。

正直いってめんどくさいがこの世界のことを知ることができるかもしれないから翻訳しないわけにはいかないな。


「よし早速やるとしますか」


さっき置いておいた異世界の翻訳板を近くに置く。

ちなみにこの世界の言語は文字で書くとローマ字を少しもじった感じだ。

少し読みづらいが全く読めないわけではない。

まぁあるに越した事はない。

所々ローマ字ではないところもあるし。


…幼児翻訳中…


「あ~終わらないんじゃ~」


真上にあった太陽も今ではそれは沈んで代わりに月が真上にきている。

かなりの時間それもご飯を食べずに翻訳を続けたのにも関わらず本の翻訳は1冊も終わっていない。

1冊の4分の1だろうかそれぐらいしか終わっていない。


「テンション下がるわ~」


今日はもうやる気がなくなってしまった。

そういえば最近ステータス見てなかったな。

確か開示と思うだけで開くことが可能なんだっけか。

ということで…。


(開示!)


名前:レナ

性別:女

種族:人間

年齢:5

職業:なし

状態:なし

レベル:1

HP:2 MP:7

腕力:1 体力:1 俊敏:3

知力:5 魔力:5 器用:7

スキル

雑食:Lv2 執念:Lv5 気配遮断:Lv3

採取:Lv3 精神耐性:Lv8 恐怖耐性:Lv5

病気耐性:Lv2 消化強化:Lv2 身体強化:Lv5

自動回復:Lv1 薬効の体液Lv1

称号

転生者 孤児 死と生の狭間を体験せし者

草を喰らう者 薬効体質者


なんか色々増えているな。

まずはMPと魔力が2増えているという点だな。

おそらくこれはラノベ通りに行くと魔力を全て使ってしまった時に生じる超回復による効果だろう。

次に『採取』と『恐怖耐性』は森に行った時に上がったんだろうな。

んで問題はこの『自動回復』と『薬効の体液』というやつだな。

特に『薬効の体液』だな。

効果でも見るか。

見たくないけど。


自動回復:Lv1 傷を負った時HPを回復をする。

薬効の体液:Lv1 その体の体液には薬の効果を持つ(Lv1では薬草程度)


…なんか曖昧な説明だなぁ。

んじゃ次は称号の『薬効体質者』だな。


薬効体質者:1日に薬草を一定量以上かつ薬草以外食べなかった者。

効果:『自動回復』『薬効の体液』を取得。


「なるほどなぁ(脳死)」


もう良いや寝よう。

明日も翻訳の続きをやらなきゃだし。

アンマリ、カンガエルノ、ヨクナイ、オレ、ネル。


その前に魔力を使い切ってMPと魔力を増やさないとな。

『身体強化』を発動しさらに循環させてMPの消費量を増やしていく。

発動させていくと少しずつ粒子が少なくなっていくところで完全に魔力が切れてしまった。


「だるい、寝よう」


魔力を使い切るとマジでだるくなるなぁ。

んじゃ今日もおやすみなさい。

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