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孤児のTS転生  作者: シキ
孤児の異形戦争
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「イードラ王国レインバード伯爵領所属の第一騎士隊長のクラージュだ…今までよくやったな少年」


俺はそう言われてただただ「はい」という声を口から出してその場にへたり込んでしまった。

その後の騎士隊はクラージュさんを先頭にして魔物へと武器を持って行進していく。

猛き雄叫びをあげ剣を武器を振るう騎士は俺の視線から見たら魔物より化け物に見える。


俺は騎士達が魔物を殲滅していく状況をしばらく見た後に立ち上がる。

俺はこの場にいても邪魔になると思いローガンさんの方を向く。

まだローガンさんはナメクジとの戦闘を行っているらしいがその周りには騎士が数人参戦しておりさっきよりも有利な状況になっている。


その後ろには魔法部隊もいるが今はMP切れなのか半分以上の人は魔法を撃たずに木にもたれかかっている。

今撃っている人もあまり階級の高い魔法を撃つことはできないらしくどれも弱い魔術ばかり撃っている。

これでは支援にもならないだろう。

ナメクジはもはや魔法を避けることもせず身体に受け止めており逆にローガンさんや騎士達の邪魔になっているように見えた。


「そろそろ俺も行動をしますかね」


いつまでもここで休んでいるわけにもいかない。

戦争に最初から参加しなかった分ここで戦果を挙げなければ他の人たちにも申し訳ない気持ちになってしまう。

俺はナイフを構える。

もはやナイフをなんて使ってなんかいないがもう癖になってしまった行動だ。


「さてと行きますかね…」


今日何度目かわからないが身体に身体強化してからナメクジの方に走り出す。

ライジングゲイルはあまり効かないだろうしサンダーレインは周りへの被害が出てしまう。

俺のMPは残りは半分以上あるが無駄使いはできない。

一瞬だけ身体強化を最大にして一気に近づく。

ナメクジからはまだ気付かれていないから不意打ちを喰らわすには今しかないか。


ナイフを所謂、下段の構えにして腕に力を入れる。

足を大幅に開き腰を右に回してから遠心力をつけるように今回した右とは反対に腰を回しナイフでナメクジの金属の触手の付け根を抉る。

その瞬間抉り取った部分から透明な液体が飛び散る。


「ッ!」


ナメクジは俺が抉ると同時にこちらに目を向け今までローガンに向けていた攻撃を俺の方向に向けてきた。

荒れ狂うようにナメクジは叫び声を上げながら金属の触手を伸ばしてくる。

俺は必死に触手を避けナイフで弾く。


「なるほど、ナメクジの弱点は金属の触手の裏側か!」


ナメクジが苦しそうにするのを見て騎士達はナメクジの攻撃手段である触手の裏側が弱点だと見て攻撃を始めた。

触手は最大限まで伸ばされ攻撃する距離が伸びていくが次々と騎士は集まってくるせいで攻撃が追いつかないでいる。

もうあの沢山いた魔物はいなくなっていた。


ナメクジの今の状況は劣勢。

このままでも俺たちは勝利するだろう。

だがナメクジからの攻撃はこちらの怪我を増やしていくから出来るだけ早く倒すことができればこちらの負担も少なくなるだろう。


俺に今できることはなんだろうか?

魔術を撃つには騎士達の距離が近すぎるからもし撃ったら巻き込んでしまう。

ならば俺が今できることは支援ぐらいかな?


シンボルは太陽。

属性は光で周りの魔法陣にも太陽のシンボルを描いていく。

この魔術は効果がでかいからそれ相応に難しい陣を描かなければならない。

時間はかかるがその分強力な魔術となる。


「魔法陣展開…勝鬨の狼煙!」


俺を中心に地面に大きな魔法陣が現れ辺りの地面から光が溢れてくる。

溢れ出した光は騎士達を包み込み消えていく。

全員がその場に一度止まってしまうがローガンさんは大剣を振り回してさっきまで切断することができなかった触手を斬ると騎士達もそれを見てナメクジへトドメをさすため動き出す。

さっきまでとは違う動きにナメクジは翻弄されついにその身を地へと伏せた。


俺の発動した勝鬨の狼煙は全てのステータスを大幅に上げる支援魔術。

自分が味方だと認知した者にしか効果を出さないというまさにご都合主義そのものを体現したかのような魔術である。

だがその分俺への負担がデカくかなりの勢いでMPが消費されていっている。


もうそろそろで60秒は経つだろうか?

この短時間で俺のMPの残量はかなり少なくなってしまった。

それに俺の身体の負担もやばい。

なんというか長時間座ってから起立して足が痺れた感じというか筋肉痛の痛い感じが持続的に身体にかかっているみたいな感じだ。

まぁつまり身体が超痛くて立っているのも辛い感じだ。


「作った時は副作用とか考えて開発していたが実際にやってみるとここまで辛いとは思わなかったなぁ」

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