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孤児のTS転生  作者: シキ
孤児と大罪を背負う英雄
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海へと飛び込み水が身体を飲み込んでいく。

目にも耳にも海水が入り不可解極まる限りなのだが…前にいるアルキアンはそんな中でも目を開けて海底神殿へと泳いでいる。

というか深海まで身一つだけで行かないといけないのか…そりゃ何とも笑えない話だと思うんだが。


確か…深海に行くほど水圧が強くなるから人の身体では潰れてしまうってのが何処かで聞いた気がするんだが。

そこら辺はファンタジー世界なだけあって無視でもされているのかな?


つい癖で意を決して酸素を肺に取り込み息を止めながら海の中を泳ぐ。

あぁ目の中に寄生虫が入らないことを祈るばかりだよ。

泳ぐこと数分潜り続け意識をしないと身体がフワーッと上がってしまうところまで来た。

いや元々海に入ったってだけで私はぷかぷか浮くんだけどね何せ体重が周りと比べてかなり軽いお子ちゃまなんで。


アルキアンと共に海の深くまで泳ぎようやく海底神殿が見えたその時だった。

目の前のアルキアンが急に泳ぐのをやめたかと思えばまるで重力に乗るようにゆっくりと下に落下していった。

ここは海のはずなのに…と私はその場にとどまり驚いているとアルキアンはこちらを向き手招きをしているので私もそれに習って前に進む。


すると何というか壁に身体が当たったというべきだろうか?

膜みたいなものに身体全体が当たりそれをぶち破ったみたいな感覚がした後泳いでいないのにも関わらず深海に飲まれるように下へと落ちていく。

そうしてそのまま落ちて地面へとついた…地面は砂利っぽいのかなほんのり輝く水色の砂とか初めて見たがおそらくここの海域特有のやつなのだろう。


目の前には立派な神殿があり隣にはアルキアンがいる。

そして神殿の反対には海底街の建物の灯りが見える…にしてもここだと重力が地上と同じようになるってのはどういうことなのだろうか?

魚人族がここを作ったのであれば別に海のままにしていた方が都合がいいように思えるのだが。

まぁ何にせよ此処の状態が水があるだけの地上と変わらないってのはありがたいことだ。


以前にも話した通り私とアルキアンは此処から別行動になるわけだが…確かアルキアンは此処に誘われるようにたどり着いた魚人族の観測が今日の仕事だと聞いたが本当に此処にいるのだろうか?

気配察知も上にいた時より更に仕事をしていないから人や生物がそこにいるっていう確認は本当に目視でないと観測すらできなくなってしまったからなぁ…それに耳も水の中だから聞こえずらいし。


ということで私が此処まで来てやりたかったことをやろうと思う。

それは…魔法陣探しと新たな素材の発見である。

といっても新たな素材は此処に来てからもう見つかっているといっても良い…何せこの地面にある輝く砂こそ新しい素材と言えるからな。

何というべきかこの砂には妙に惹かれるというか…いや元々光り物といいますか宝石なんかは好きだったからなこういうのには結構興味があるわけだ。


にしてもここの膜ってのが結界の一種だとしたらコレを構成する魔法陣ってのはどのぐらいのものなのだろうか?

常時結界の発動をしてるわけだから魔力を集める魔法陣やこれ程の範囲神殿一個分覆うほどの魔法陣なわけだからかなり大きなモノになるはずだ。

…この建物自体が魔法陣の役割を果たしてるのか?


うーん…真上から見た時にそこらへんも確認すべきだったか。

そんなことを考えながら神殿の周辺を探索していき何もないことを確認した後神殿の中へと入ることとした。

にしても本当に神殿の周りには何もなかった神殿の壁にもそれっぽい模様もないしただただ壁としての機能しかないように思えた。

まぁ何か感想でもあげてみろって聞かれたらそうだな…壁の素材は石のようだったが苔見たいのがこびりついていたから相当古い建物なのだろうってのがよく分かるって感じだな。


神殿の中へと入り真っ先に見えたのが地下へと続いていく階段であった…それ以外にも壁面には模様や奥には教会にもあった石像がある。

階段の両端にはそれぞれ手に水瓶を持っている人型の石像…ただし首が折れているせいで何処か不気味に思えた。

元々は人とか何かしらの頭がったのだろうけど経年劣化でヒビが入って折れたのだろう。


そう思いながらも上に続く階段を見つけたため登ることとした。

どうせアルキアンはこの事件の核心に迫るために下に降りたのだろうが私としてはこの建物を覆うようにかけられている結界の方が気になる。

建物がその魔法陣を意味しているのなら当然屋根まで登り飛翔でも使ってその魔法陣を確認するってのが今回ここに来た意味である。


上の階に上がるとこざっぱりとした空間に出た。

下には装飾やら模様が描かれていたがここの壁面には何も書かれていないときた。

あるのは台座のようなものとその台座に乗っているコレまた損傷が激しい石像。

今回は水瓶を持っている手がないせいで水瓶は下に落ち上半身に大きくヒビが入っており頭が壁の方に転がっている。

見る感じだとここは礼拝でもするところだったのだろうか…歴史学者でもない私にはここを意味するのが何かなんてわからないがね。


そんなことを考えながらも上に続く階段を登り周りを一望できる部屋へと辿り着いた…ここが神殿の最上部だろうか。

となるとここからは壁をよじ登るかして屋根に…いやそんな馬鹿なことしなくても飛翔すればいいじゃないか。

いやそもそも魔法陣を見るのであれば地上から飛翔使っていれば良かったのでは?

あぁなんて馬鹿なことをしたのだろうか…。


私がそうやって頭を抱えていると…豪華な金色の装飾が施された船と赤色のボロボロになった海賊船が海中を進んでくる姿が見えた。

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