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小説投稿サイトが好きすぎて小説投稿サイトを作ってしまった人のヒトリゴト  作者: 小説投稿サイトが好きすぎて小説投稿サイトを作ってしまった人
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他の投稿サイトに遊びにいった話。

小説家になろうの探し方を調べ終わって少しだけなろうに詳しくなった頃。新しい小説投稿サイト「マグネット!」が誕生した。


正確にいうとプレオープンした。



開発自体は私がエッセイを書き始めた頃から始まっていたみたいだけど、その頃は気づかなかった。


調べてみるとマグネット!はTwitter上でとても期待されていた。なぜかというと、自分が小説家になろうに不満を抱いたように、他にも不満を抱いている人がいたから。



マグネット!は読まれない、一部のジャンルしか読まれない現実を覆すため生み出された。そして、コアなファンが作者を直接支援できるようにと投げ銭機能を備えたり、ソシャゲ界隈では一般的なログインボーナスや宣伝のための磁界システム、といった他の小説投稿サイトにない機能を搭載するということもあり、期待されてた。



私もプレオープンに登録して、できるときを楽しみにした。



今思えば、別に小説投稿サイトの誕生はさほど珍しくはなかったのだけれども。(他にも小説投稿サイトも誕生していたしね)


まぁ、自分の行動圏内で見つかったのがそこだったのもあるが、これも大きな経験となった。





2018年5月。マグネット!が正式オープンした。私はしばらくなろうから離れ、マグネット!に入り浸ることになる。



多くの新規小説投稿サイトがするように、スタートアップ書籍化コンテストも開催されていた。其れに惹かれた人たちがサイトに訪れていてオープン初日は非常に活気があった。多くの人が手探りで機能を確かめていたし、私も色々と仕様を調査したりデータを集めていた。



書籍化コンテスト以外にも短編コンテストが開催されていた。最初は実験品家族というアニメの二次創作コンテストが開かれていた。原作が台湾でそれほど知名度のないアニメだったので参加する人も少なかった。あんまり参加作品が少ないのもあれだし、枯れ木も山のにぎわいもなんとやらという気分で参加した。


ショートショートはこれまでにいくつか書いているからそこまで難しくはなかった。原作漫画も読んでキャラを立てた上で5作品応募した。



そしたら、作品数も少なかったのか、賞をもらうことができた。賞金は1万円相当のサイト内ポイント(投げ銭として使える)。換金することもできたけど、換金せずに色々な作品に投げることにした。



そんなわけで、賞も貰えたし運営さんにも好印象抱いたちょろい私はちょっとした応援のつもりでエッセイを書き始めた。


マグネットは出来立てというのもあり、独特の機能も多かったので正直使い方がわからない人が多くいた。ちょうどスコッパーの備忘録でマニュアル作成は慣れていたし、データ分析もできたからマグネットの成長記録、使い方、データ分析を備忘録としてまとめたエッセイを書き始めたのだ。




そのエッセイは人気になった。小説家になろうで読まれるためにはどうすればいいか学んだのでそれを活かした。


その作品は結局、半年くらいはブクマ数が10位以内で他の小説よりもよほどみられていた。


また読者ランキングというのもあって、課金したり応援したりするとランキングが上がる。そこで頑張って活動して読者としても積極的に活動した。結構な期間読者ランキング1位だった。課金も全部で10万円くらいはしたとおもう。それくらい頑張って活動していた。




ただ、成長記録をつけて眺めているうちになんだか雲行きがありゃしくなってきた。新興サイトが陥るように、SEOハネームーンも終わり、履いていた下駄が外された状態になる。



このグラフを見て貰えばわかるのだけど、途中からどんどんと新規登録人数も減り、投稿作品も減っていき、徐々に活気も無くなっていった。


挿絵(By みてみん)


(マグネットは5月誕生)


色々と原因はあって、運営の開発力不足、システムの不備、本当に書籍化するのかなど運営に対する疑惑などもあった。



色々と原因はあるけど、1番大きかったのは結局人気作品しか見られない、という事実じゃないのかなと思う。マグネット!は小説家になろうの不満点を解消するために作られたけど、結局なところ格差はあったし人気なのはなろうと同じようなもの。



運営がコンテストで選んだのもそういった作品たちだった。



マグネットができた理由がそれなのに、それが解消できないという結果がサービスとして矛盾した存在になったのが原因だと私は思ってる。



最初に立てた方針を守り切ることができなかったのだ。



始まってから半年くらいでマグネット!はお通夜みたいになっていた。新作や新人が少なくなり投稿サイトとしてあまりよくない状態になっていた。



ただその当時の私はまだそこまで詳しくなく、何が小説家になろうと違うのだろうか。そう疑問に思った私は、もう一度小説家になろうを調べ直すことにしたのだ。

マグネットで学んだことはすごく多い。遊びに行ってよかった。できたら発展して欲しかった。


でもそれが難しいことは今は理解している。運営さんも大変だったんだろうなって思ってる。

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